『良い経済学 悪い経済学』(ポール・クルーグマン / 山岡洋一 訳)

ポール・クルーグマンが今年のノーベル経済学賞を受賞したということで、数年前に買ったきり読まずに放置されていた『良い経済学 悪い経済学』を読んだ。

本書を貫くメッセージはとてもわかりやすい。当方の言葉でまとめるなら
「”経済のグローバル化によって、激しい競争に巻き込まれ、多くの人が疲弊する” と世の人々は思い込んでいるけれど、それは誤り。」
ということ。
自由貿易を進めることで多くの人の暮らし向きは良くなるし(リカードの「比較優位理論」に基づく当たり前の結論)、発展途上国の安い労働力に職を奪われるという懸念も杞憂であり無視しうるほど小さい影響しかない(対GNP比で見れば、発展途上国からの輸入分は微々たるもの)というのが、クルーグマンの見解。

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クルーグマンの良いブログ 悪いブログ

経済学者 Paul Krugman のブログを見つけた。

米タイム誌が選んだ今年のパーソン・オブ・ザ・イヤーについて私が唯一知っていることは、ロシア国内のあちこちで囁かれていたこんな噂についてのみである:
大統領とドビー(『ハリー・ポッター』の屋敷しもべ妖精)には、とある共通点が存在している。

プーチンとドビー

Man of the year” by Paul Krugman


僕は彼の本は読んだことないんだけれど、ポール・クルーグマンと言えば現代のトップ経済学者の一人ですよ。
それなのに、それなのに、なんだよこのオフザケ・ネタは。天下の New York Times のサイトにあるのに。
少なくとも、これだけ見たら、alm-ore とそんなに程度がかわらねぇじゃねーか。
(もしくは、某似てるもの評論家)
もっとオトナになれよ、ポール。

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