史上空前の論文捏造

何気なくテレビを見ていたら、NHKで「史上空前の論文捏造」というルポ番組が放映されていた。

2000年ころ、米ベル研究所に所属していた J.H. シェーンが超伝導実験の捏造論文を Nature や Science に次々と発表したって話。
2002年にベル研が外部識者を含めた調査委員会を結成して調べたところ、24編の論文のうち16編に捏造が認められたらしい。
なお、捏造疑惑が持ち上がったのは、世界で100近い研究チームが追試できなかったことがきっかけ。シェーンの実験試料(有機物質の上にアルミ箔を蒸着する)をどうしても作ることができなかったらしい。
その後、ある研究者がシェーンの2編の論文を見比べたところ、異なる実験結果のグラフがまったく同一(ノイズのパターンが合致!)であることが決め手になったらしい。

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