NHK『風、薫る』4回

当方が、NHK朝の連続テレビ小説『風、薫る』の第3回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『翼と刀』

父・信右衛門(北村一輝)がコレラに感染した。
りん(見上愛)を守るため、信右衛門はひとりで隔離病院に行くことを希望した。
けれども、りんは父と離れ離れになることに猛反対した。そこで、下人を雇って家で看病させるという折衷案を提案した。しかし、家には下人を雇うだけの金のないことがわかった。

すでに医者は帰った後で、信右衛門は病院へ行くことができなかった。そこで、彼は自ら納屋に閉じこもった。家老時代に使っていた刀を1本だけ納屋に隠してあり、それをつっかえ棒にしてりんが入ってこれないようにした。
りんがどんなに訴えても、信右衛門は戸を開けようとしなかった。それどころか、入ってきたら刀で切ると脅した。

ちょうどその頃、母・美津(水野美紀)と妹・安(早坂美海)が東京から帰ってきた。しかし、村の入口には柵が設置され、東京から来た者は誰であれ入ることは許されなかった。その場にやって来た元部下の中村(小林隆)から事情を聞かされた。そして、現在は県役人の中村をもってしても美津らを村に入れてやることはできなかった。それどころか、中村は今家に帰れば美津たちも村八分にされるといって諌めるのだった。

夕方になり、りんは着替えを納屋の入口に置いて声をかけた。しかし、父からの一切の反応がなかった。もちろん、押せども引けども戸は開かない。最後の手段として、薙刀の木刀を持ち出して戸を打ち破ろうとした。

その時、中からやっと信右衛門のか細い声が聞こえてきた。かすかな風を頬に受けて目が覚めたという。
信右衛門はこれまで生きてきて良かったと話した。武士の時代が終わった時、一度は切腹も考えたがそうしなくてよかったと言う。今まさに死にかけているが、できることならもっと生きたいと本音を打ち明けた。
そして、りんに向けて、しっかり生きていくよう命じた。たとえ情けないと言われようとも、生きていかねばならないと訓示した。
りんは、きっと優しい風を起こすだろうと予言した後、一切の物音が消えた。

慌てふためいたりんは再度戸に手をかけた。どうやら信右衛門がつっかえを外したようで、戸は簡単に開いた。

しかし、信右衛門はすでに事切れていた。

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NHK『風、薫る』第3回

我が最愛の山瀬まみがラジオ(radikoで聞く)で「桜餅とか、桜味のもの大好き!」と言っていて、俺も昔から桜餅が大好きだし趣味が合ってサイコーだな!と思ったりしてたんだけれど、さらに「ズブロッカ(ウォッカ)は桜餅の匂いがする」と言ってて、おうそういえば俺もズブロッカ大好きだったぜ、卒論を書き上げて提出した夜はズブロッカをがぶ飲みしたなぁ、そしてケロったなぁと思い出した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『風、薫る』の第3回めをNHK+で見ましたよ。

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第1週『翼と刀』

直美(上坂樹里)は、教会の牧師・吉江善作(原田泰造)に呼び出された。彼は、孤児であちこちの教会をたらい回しにされていた直美を最後に受け入れた人物で、彼女の家や仕事の世話までしてくれた。直美は彼に恩を感じている。

吉江は、直美に教会の伝道師にならないかと誘った。幼い頃から教会で神の教えを学んできた直美ならばぴったりの仕事だというのだ。
彼に恩を感じている直美ではあるが、物言いはいつも率直だった。伝道師の給料は魅力的だが、伝道師にはならないときっぱり断った。
直美は、正しい人が嫌いであることが理由だと説明した。加えて、正しいことをしているだけで生きていられる幸せな人も嫌いである。家柄の良い人も嫌いだし、善い人も嫌いである。これだけ嫌いな対象が多く、伝道師の資格がないという。
そして何より、自分自身のことが最も嫌いだと話した。

りん(見上愛)は同じ村の百姓の倅・虎太郎(小林虎之介)に想いを寄せていた。
彼の母・栄(岩瀬顕子)がコレラに罹患し隔離病院に担ぎ込まれたことが心配でならなかった。村人たちは虎太郎の家族を村八分同然にして近寄ろうとしなかったが、りんは虎太郎に会おうと病院へ向かった。

りんは虎太郎が町外れの川のほとりでひとり佇んでいるのを見つけた。すぐにそばに駆け寄って元気づけようとした。
手を握って励まそうとしたが、りんは寸前で手を止めてしまった。虎太郎がすでにコレラに罹患しており、それが自分に感染するかもしれないと恐れたからだ。
虎太郎がその動作の意図に気づくのは当然だった。自分と一緒にいればりんまで村八分にされるから一緒にいるべきではないと話、自ら去っていった。

家に帰ってからも、りんは自分の振る舞いを後悔していた。いつもなら父・信右衛門(北村一輝)から学問を習うことは喜びであるのに、この日はあまりが身に入らなかった。

他の家族が留守にしていることもあり、それからは父娘でとりとめもなく、しかし、今まで口に出すことのなかったような内容を話し合った。
りんは、自分や妹・安(早坂美海)が他家へ嫁いだら、年老いた後の両親の世話をみる者がいなくなる。だから、姉妹のどちらかは婿を取って家を継ぐべきだと訴えた。しかし、信右衛門は、夫婦というものは互いに愛情を持ち、笑い合う仲であるべきだと話した。だから、家のために犠牲になるべきではないというのだった。

その頃、母・美津(水野美紀)と妹・安は東京に住む一ノ瀬信勝(斉藤陽一郎)を訪ねていた。彼は信右衛門の弟だが、現在は大きな商家となって裕福な暮らしをしていた。そんな彼が、りんや安など姪たちの結婚の世話をしてくれているのだ。
縁談の話とは別に、美津は信勝にこっそり着物と帯を差し出した。それは美津の母の形見の品である。信勝は遠慮がちではあるが、それを十円で買い取った。美津は夫にも内緒で、以前からこのようにして家計を支えていたのであった。

そのようなことはつゆ知らず、信右衛門はりんに家老を辞し、新政府の役人にもなろうともせず、百姓になった理由を話した。
彼が仕えていた藩主は、戊辰戦争で新政府側についた。そうすることで自国の土地や民を戦火に巻き込むことを回避したのだ。しかし、藩主は徳川への恩義も忘れていなかった。板挟みで悩んだ結果、自ら死を選んだ。

その時、信右衛門はこのままでは世の中がさみしくなると感じた。誰かが弱者や敗者の味方でなければならない。だから自分が武士の身分を捨て、百姓になろうと決めたと言う。
ただし、その選択が正しかったのか誤りだったのか、未だにわからないと話した。

その日の教材は『論語』だった。りんは「過ちて改めざる。これこそ過ち」の意味が腑に落ちたような気がした。
りんは、煮物をつくると虎太郎の家へ密かに届けた。母が入院したことで女手がなく、また村八分同然にされているので虎太郎には嬉しいことだった。

そんな矢先、父・信右衛門が突然激しい咳をして苦しみだした。

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