『酒場ミモザ 3』(とだともこ)にトニーたけざき登場

『酒場ミモザ (3)』 p.65

マンガ『酒場ミモザ』3巻に、主人公らが阪神淡路大震災の傷跡が残ったままの神戸を訪れる話が描かれている。画家の卵である主人公が、瓦礫の中に散らばった画家道具を見つけて、思わずしんみりするシーンがある(p.65)。

左上のコマには、描きかけと思しき作品が顔をのぞかせている。
目を凝らすと、キャンバスにはいいかげんに描かれた人の顔が見える。一瞬、作者の手抜きかと思われるワンカットだ。

トニーたけざきのホームページしかし、僕は知っている。
これは、漫画家トニーたけざきの自画像だ。
キャンパスに描かれた署名をよく見れば、ちゃんと “Tony” と記してあるようにも見える。




僕の知っているトニーたけざきは、『トニーたけざきのガンダム漫画』というシリーズを描いている、ギャグ・パロディ路線の漫画家だ。安彦良和(ガンダムのキャラクターデザインなどを行った漫画家。最近は、初代ガンダムの渋い漫画を出している)のタッチをそっくり真似て描かれる同シリーズは僕のお気に入りでもある。

一方、『酒場ミモザ』の作者とだともこは作品が絶版。僕は当blogでオルニオ氏に最近教えてもらって知ったばかりで、彼女がどういう作家なのかはよく知らない。
よく知らないが、『酒場ミモザ』を読む限りでは、大人向けの落ち着いた物語を紡ぐ人だと思う。


この二人を結ぶ接点は何だろうと、ちょっとだけ調べてみた。どうも同時期(1990年代中期)に漫画誌『アフタヌーン』で、とだともこが『酒場ミモザ』、トニーたけざきが『岸和田博士の科学的愛情』を連載していたようだ。同時期の漫画家仲間の連帯感で、シャレ半分でトニーたけざきが友情出演というところだろうか。
なかなか味があってよかった。


なお、『酒場ミモザ』は絶版で、本当に入手困難。僕が所有しているのは1巻のみ(手に入れたいきさつ)。
残念に思っていた矢先、紹介者のオルニオ氏(当時は彼も見所有)が全巻入手に成功したとのことで、2-4巻を郵便で送ってくれ、借りて読んでいる途中。彼曰く、相場では全4巻セットが5000円は下らないそうです。

僕に紹介した義理なのか、もともと面倒見の良い彼の性分なのか、僕が1巻のみとはいえ破格で手に入れたことに対抗意識を燃やしたのか、理由はよーわかりませんが、全巻を見つけてきて、連絡をくれて、わざわざ貸してくれたことはとても嬉しかったです。
末筆ながら、お礼を申し上げます。

最末筆ながら、彼の好意に感謝しますので、当方の宛名の氏名の漢字が間違えていたことは気にしないことにします。
「央」と書かれることもあるのですが、「文」なら読みが合っているので、全然OKでした。

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