NHK『おひさま』第46回

電子コミック雑誌『電撃コミックジャパン』2011年7月号で漫画版『おひさま』の連載が始まったと知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第46回目の放送を見ましたよ。

* * *

第8週「それぞれの朝」

真知子の父・剛三(平泉成)は事業に失敗した。しかし、真知子(マイコ)は国民全員が等しく苦労に耐える時期だと言って気にもとめなかった。むしろ、喜んでいる様子だった。
陽子(井上真央)は、真知子がそこらのお嬢様とは違って、自分の力を信じ、逆境に強く、困ったときにもくよくよしない性格だと密かに評するのだった。
剛三は、須藤家で夕食と酒を振舞われるうちに、少しだけ気を取り直すことができた。陽子の父・、良一(寺脇康文)から皮肉交じりの激励を投げかけられると、同じく憎まれ口で応えるほどまでには回復した。

国力が疲弊し、家庭からは金属供出が義務付けられた。陽子は、女学校時代から大切に使い、たくさんの思い出の詰まった自転車を手放すことになった。それが誰かを傷付ける武器になったら悲しいことだと思いながらも、どうすることもできなかった。

そして、世の中は暗くなる一方だった。教室の雰囲気も沈んでいた。父兄を戦地に送り出し、働き手が居なくなったことで、どの家庭も貧しくなる一方だった。

そんなある日、ヒロシ(木村友治)の弁当がなくなったと泣き出した。
陽子は悲しそうな表情で、犯人がかわいそうだと言い出した。事件が明るみになったことで、犯人はいたたまれない気持ちになっているだろう。明日から学校に来るのが嫌になるかもしれない。しかし、陽子は学校は楽しく、みんなに会うのが楽しみな場所であって欲しい。その楽しみを味わえなくなった犯人がかわいそうだと、同情の弁を述べるのだった。
そして、正体のわからぬ犯人に代わって、陽子がヒロシに深く頭を下げて謝った。

その時、圭介(平岡拓真)が自分の仕業だと名乗りでた。彼は、以前にヒロシと喧嘩したこともある子供だった(第41回)。それで一度騒ぎは収まったが、陽子は彼が自ら濡れ衣をかぶったことを直感的に見抜いていた。

陽子が帰宅すると、家の前でケイコ(寺本純菜)が待っていた。ヒロシの弁当を盗んだのは彼女だったのだ。ケイコの父は出征し働き手がなくなった上、母は元来体が弱く働くのに不自由している。そのため、ケイコの家は食べるものにも困窮するほど貧しくなる一方だったのだ。

その日、ケイコが誰もいない教室で、弁当を盗み食いしているところを圭介に見つかってしまった。圭介は何も言わずに立ち去った上、後でケイコをかばってくれたのだ。
それから10年後、ふたりは結婚した。

その頃、名古屋帝国大学に通う長男・春樹(田中圭)を、次男で海軍航空隊に入った茂樹(永山絢斗)が突然尋ねた。

* * *


確かに、陽子はいつも自転車に乗っていた。
けどさぁ、金属供出でそれを手放すことになって、いきなり「思い出がいっぱい詰まっていました!自分の分身のような自転車が、人殺しに使われるとするなら悲しいです!!(ぐすん)」みたいな流れとか、取ってつけたような回想シーン(今までのシーンの振り返りじゃなくて、新規のシーンでした)を見せられてもシラケるっつーねん。

真知子の父が、いきなり元気を取り戻すくだりもよーわからんし。
弁当を盗まれたヒロシと、濡れ衣をかぶった圭介が以前の放送で喧嘩していた(んだと思う、僕の記憶が正しければ)という因縁があるから犯人として周りが納得したとか、もうちょっと丁寧に描いてくれないと、普通はわからんぞ。

で、圭介がケイコをかばったり、ふたりが結婚したりとか。このふたりって、前からいい仲なんだっけか?(これに関しては注意深く観ていなかったからわからん)
まぁ確かに圭介は優等生で、国のために自ら犠牲になることも厭わない性格だと描かれていたようだけれど。そんな利他心がケイコをかばう行動に結びつくだろうところまでは理解できる。
しかし、それで将来結婚っつーのもなぁ・・・。ていうか、ケイコの方も盗み食いをかばってくれてフォーリン・ラブとか、どこまでメルヘンなんだよ。

一昔前の安っぽいドラマなら、初めはいがみ合い喧嘩ばかりの男女が、いつしか心ひかれあい、ついには結ばれるってのが王道だったけれど。
それに対して、今回のドラマは、みんな一目惚れやら、深い交流もなくいきなり恋に落ちるとか登場しすぎだろ。

陽子は川原に一目惚れだったし。真知子も、春樹に1回しか直接会ったことがないんだぜ(そのくせ、自分の婚約者に対しては「2回しか会ったことがないので、特別な感情はわかない」みたいなことを言ってた、昨日)。でもって、今日のケイコ・ネタだ。
どーかしてるぜ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です