NHK『あまちゃん』第43回

先週土曜日の放送は録画を20回くらい見返して「潮騒のメモリー」の歌詞を全て聞き取ろうとしたのだが、どうしても1箇所だけわからず悶々としていたのだけれど、今日の放送で字幕が出て肩透かしを食らうと共に、「三途の川のマーメイド」に衝撃を受けた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第43回めの放送を見ましたよ。

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第8週「おら、ドキドキがとまんねぇ」

忠兵衛(蟹江敬三)の旅立ちの日。カメラマン(若尾義昭)を呼んで家族5人の写真と忠兵衛の遺影を撮影した。忠兵衛はいつもの年と同じように「自分は死んだものと思え」と言い残した。夏(宮本信子)もいつもの日曜日と同様にウニ丼作りの手を休めない。ふたりはさよならも言わず、素っ気ない態度で別れた。忠兵衛は八戸の漁港まで大向(杉本哲太)に車で送られていった。

そうして、2008年の暮れも近づいてきた。アキ(能年玲奈)と夏は家でクリスマスツリーを飾り立てた。

しかし、アキは楽しんでばかりもいられない。年明け1月には潜水士の資格試験があるのだ。遅くまで学校に残って補習や模擬試験を受けているが、どうも芳しくない。

いつもアキと一緒に下校していたユイ(橋本愛)は一人で帰ることが多くなった。ある日、ユイは駅の待合室で種市(福士蒼汰)を待っていた。友だちとゲーセンで遊んでいたという種市は、最終列車の時刻になってやっと駅に現れた。ユイは珍しくイライラした態度を隠そうともせず、種市に詰め寄った。種市がアキのことをどう思っているのか問いただした。

種市は、アキの「頑張り」を褒めた。その一言が、さらにユイの怒りに油を注いだ。ユイは「頑張る」という言葉が嫌いなのだという。「頑張る」ということは、現状ではその人が報われていないということを意味する。種市がアキに対して「頑張れ」と言うことは、アキが報われていないことになる。それが腹立たしいのだ。種市は、アキが種市のことを好きであることを知っている。それにも関わらず、知らんふりをしているのが残酷だと言うのだ。ユイは興奮してまくし立てた。

居残りで最終列車を逃したアキは、スナック梨明日で正宗(尾美としのり)を待つことにした。彼のタクシーで家まで送ってもらうためだ。

すると、琥珀掘り見習いの水口(松田龍平)が話しかけてきた。潜水士の資格を取ったとして、アキは将来何をしたいのかと聞いてきた。ところが、アキには具体的な将来設計ができていなかった。単に年中海に潜れればそれで良いと答えた。

水口は、アキがネットやテレビで人気になったことを知っていた。アキにはまだ知らない世界や無限の可能性があるはずだなどと、アイドルとしてのアキを評価するかのような発言をした。それを聞いていたマネージャー役のヒロシ(小池徹平)や春子(小泉今日子)は、アキに妙なことを吹きこまないように止めに入った。

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琥珀堀りの勉(塩見三省)と水口(松田龍平)は、アリが閉じ込められた琥珀を偶然見つけました。それはとても珍しいもので、この道40年の勉も初めて見つけたという。
琥珀は8500万年前の樹液が固まって化石になったものである。樹液は粘度が高く、そこに囚われた昆虫は身動きが取れなくなってしまう。そしてそのまま琥珀になってしまうことがあるのだ。僕は見たことがないのですが、『ジュラシック・パーク』の発端も琥珀の中の蚊でしたよね。恐竜の血を吸った蚊が琥珀の中に閉じ込められており、そこから恐竜の血を取り出し、それのDNAから恐竜のクローンを作るという物語だったはず。
僕でさえそれくらいのことを知っていたのに、水口が知らなかったとは。自称「大学で考古学を勉強していた」とのことだけれど、それが怪しくなって来ましたね。ぼーっとしているくせに、アキ(能年玲奈)のアイドル話については妙に積極的だったし。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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コメント (1)

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