NHK『ひよっこ』第4回

今日は、人類にとっては小さな一歩だが、自分にとっては大きな一歩となる報告をする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の第4回めの放送を見ましたよ。

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第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
茨城へ帰郷しようとしていた実(沢村一樹)は、赤坂の路地裏で偶然洋食店・すずふり亭を見つけた。サンプルケースには見たこともないメニューが並んでおり、実は興味津々だった。
ちょうど開店準備のために出てきた店主・牧野鈴子(宮本信子)に誘われ、実はここで食事をすることにした。

東京では、洋食はすでに庶民的な食べ物になっていた。しかし、茨木の農村や出稼ぎ労働者の飯場しか知らない実にとっては未知の食べ物であり、洋食店の内装や接客の様子も初めて経験するものだった。

すずふり亭は、気取らない店で、安くて美味しい料理を提供することで評判の店だった。しかし、出稼ぎ労働者の実にとっては懐事情が気になった。
そこで、料理の内容を吟味するのではなく、価格だけを手がかりにハヤシライスを注文した。

もちろんハヤシライスは見るのも食べるのも初めてである。しかし、一口食べただけで、その美味しさに感激した。

また、店主・鈴子が話し相手になってくれた。
自分は単なる出稼ぎ労働者であると卑下する実に対して、鈴子は自分にもっと誇りをもってよいと語った。最近の東京では、霞が関のビル群やオリンピックに向けた国立競技場などの建築ラッシュだが、どれも地方からの出稼ぎ労働者たちの働きによってできた。近代的な都市になったのは、東京がすごいのではなく、実のような人々が支えてくれているからであると話した。
実は食事だけではなく、鈴子の人柄からも満足感を得た。

勘定を済ませると、鈴子とシェフの牧野省吾(佐々木蔵之介)が手土産を持たせてくれた。ポークカツサンドが家族全員分用意してあり、故郷で皆と食べるとよいと言う。
鈴子と牧野は、このようなサービスを頻繁に行っていた。ふたりの阿吽の呼吸で、客が帰る頃にはカツサンドの手土産ができ上がるのだ。
実はますます感激して、茨城への帰路についた。

故郷・奥茨木村では家族が帰りを待ちわびていた。
やっと家にたどり着き、家族全員の顔を一目見ると、実は靴も脱がずに畑へ直行した。

実は故郷の土が懐かしかった。
畑の土を手にすくい、顔に近づけて匂いを胸いっぱいに嗅いだ。

その様子を見ていたみね子(有村架純)は、父は本当に農業が好きで、それだけをやりたがっているのだろうと思った。
どうすればいいか方法は分からなかったが、なんとかして父が農業に専念できるようにしたいと思うのだった。
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NHK『ひよっこ』第3回

峰田和伸だけが気になって、もう一日がんばろうという気になった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の第3回めの放送を見ましたよ。

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第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
谷田部みね子(有村架純)のおじ・小祝宗男(峰田和伸)が遊びに来た。
彼は次男だったので、離れた村に養子に出された。妻(山崎静代)は気性が荒く、宗男は息抜きに来たのだ。

子供の頃の宗男はおとなしい子で、いつも兄の実(沢村一樹)の後ろに隠れているような引っ込み思案な子供だった。しかし、戦争に行って彼は人が変わった。底抜けに明るく快活になり、風変わりな服装をし、冗談ばかり言うようになった。背中には戦争で負傷した大きな火傷の痕があり、よほど酷い目に遭ったのだと思われた。
みね子の家族は宗男のひょうきんな性格を慕っており、彼が来るだけで家中が明るくなった。ただし、実の父である茂(古谷一行)だけは、宗男の落ち着きのない様子を苦々しく思っていた。

みね子は、東京に出稼ぎに行っている父や、これから東京に就職する幼馴染のことを思うと東京を好きになれなかった。自分の大切な人たちが全て東京に取られているように思うからだ。
そんな彼女に対して、宗男は考えを改めるよう助言した。彼らはイヤイヤ東京に行っているわけではないし、家族のために出稼ぎに行っているのである。むしろ感謝して、笑顔で送り出すべきだと話すのだった。

そして、父・実が帰郷する日になった。
母・美代子(木村佳乃)は夫の帰宅が楽しみでならない。普段からメイクしない彼女が薄化粧した朝だった。お気に入りの一張羅のブラウスを着て、ウキウキと家事をしていた。

東京で帰路につこうとした実は、赤坂の路地裏で一軒の洋食屋を見つけた。仕込み準備をする料理人たち((佐々木蔵之介ほか)の威勢のいい声が聞こえてくる。サンプルケースには、実が見たこともないような美味しそうな料理が陳列されている。汽車の時間が迫っていたが、実は興味を惹かれてしばし佇んでいた。

すると、ちょうど開店の時刻となり、女主人(宮本信子)が看板の掛けかえのために表に出てきた。
彼女は実を店の中へ誘った。実はつられて入店するのだった。
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NHK『ひよっこ』第2回

明日の朝は二度寝の誘惑に勝てそうにない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の第2回めの放送を見ましたよ。

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第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
谷田部みね子(有村架純)は高校3年生である。そろそろ卒業後の進路を決める時期である。

みね子は家に留まり、家業の畑仕事を手伝うことを決めていた。生まれ育った村や家族のことが大好きなので離れたくないのだ。

ひとつ気がかりなのは、父・実(沢村一樹)が東京に出稼ぎに行って、1年の大半を留守にしていることだ。自分が農作業を手伝うより、父が農業をやる方がいいに決まっている。みね子は中学を卒業する時に、集団就職で東京に行くべきだと考えたこともある。そうすれば家計の足しになるし、父も家に留まることができる。
そのことを父に相談すると、彼は高校進学を強く勧めた。それで進学して現在に至るのだが、みね子は今でも小さな後悔をしていた。

それでもやはり、みね子は地元を愛している。自分が東京に住んだり、そこで働いたりする様子を想像することができない。今の境遇が一番良かったと考えている。

幼馴染でリンゴ農家の三男坊である角谷三男(泉澤祐希)は、卒業後に東京日本橋の米屋で働くことが決まっていた。農家の三男なので、高校卒業後は家に居場所がないのである。

みね子の親友である助川時子(佐久間由衣)も東京のトランジスタラジオ工場に就職が決まった。村でも評判の美人である彼女は、女優になる夢を抱いている。そのことを吹聴したり話し合ったりしているわけではないが、周囲の者は暗黙のうちに理解している。東京の工場への就職は、女優への足がかりだとみなしているふしがあり、時子は就職についてこれといった感慨はなさそうであった。

みね子はますます東京が嫌いになっていた。父を出稼ぎで取られ、来春には幼なじみたちも東京へ行ってしまう。どうして皆が故郷の茨城で暮らすことができないのだろうかと思うのだった。

そんな矢先、東京の建築現場で崩落事故が起きたというニュースが飛び込んできた。テレビの報道によれば、出稼ぎの建設作業員5名が死亡したという。
みね子と母・美代子(木村佳乃)は、父・実の安否が心配になった。
ふたりは郵便局で電話を借り、やっとのことで実と連絡がついた。彼の無事を確認し、安堵するのだった。
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NHK『ひよっこ』第1回

本作の時代設定は1964年だそうだけれど、『あまちゃん』ヒストリーを見返して、夏ばっぱ(宮本信子)が橋幸夫に花束を渡した頃の話で、春子(有村架純)が生まれるのはその2年後なんだなと確認した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の第1回めの放送を見ましたよ。

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第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
1964年(昭和39年)夏。
秋に開催されるオリンピックに向けて、東京は好景気に湧いていた。高速道路や地下鉄、新幹線が整備され、街にも多くの建物が建設されていた。地方から東京へ移住する人も増加し、東京は世界で初めて1千万の人口を有する都市となった。

そんな情勢の中、茨城県北部の奥茨城村の農家の長女として、谷田部みね子(有村架純)は暮らしていた。
高校3年生の彼女は、毎日1時間以上かけ、自転車(20分)、徒歩(5分)、バス(40分)の道のりで通学している。
それでも、朝早くから祖父・茂(古谷一行)の農作業の手伝い、母・美代子(木村佳乃)と共に朝食の支度、妹・ちよ子(宮原和)や弟・進(高橋來)の世話などを厭うこと無く行っている。学校から帰ってきても、家の手伝いを欠かさない。

みね子の父・実(沢村一樹)は東京の建築現場へ出稼ぎに行っている。ゆえに、一家の長女としてみね子は家の手伝いを率先して行わなければならないのだ。
そのような境遇にあっても、みね子は屈託のない明るい少女だった。秋の稲刈りの時期に父が帰ってくることを楽しみにしていた。

父は東京からの土産として運動靴を買ってくるのが恒例だった。みね子が通学に使っている靴も、父が以前に買ってきてくれたものだ。そろそろくたびれてきたが、みね子はそれを大事に履き続けた。

ある日、弟・進が裸足でちよ子に背負われ、こっそり帰ってきたことに気付いた。みね子が問いただしてみると、靴箱から取り出すときに過って靴を破損してしまったのだという。父の土産を壊してしまったことを家族に言い出せないのだ。

みね子は母に内緒で靴を修理してやった。しかし、ドジなみね子は修理に失敗し、もっとひどい状況にしてしまった。
母・美代子は子どもたちがこっそり靴の修理をしていることに気付いていたが、何も言わずに微笑ましく見守るのだった。
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嘘なんてひとつもないの

2017年3月7日から28日まで、BSプレミアムで『嘘なんてひとつもないの』(全4回)というドラマが放送されていた。
点けっぱなしのテレビから流れてきて、はじめは何の気なしに眺めていたのだけれど、シュールな展開と役者さんたちの巧みな演技に引き込まれて、熱中して見てしまった。

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主人公(須賀健太)は何年間も自室に閉じこもっている青年。
高校時代に親友に裏切られ、親友が犯した痴漢行為の濡れ衣を着せられてしまう。そのせいで人間不信に陥り、部屋から一歩も出ることができなくなってしまった。

そんな彼でも、旅客機のパイロットになりたいという夢を持っていた。自室に立派なフライトシミュレーターを設置し、独学トレーニングだけは欠かさなかった。
けれども、部屋から出ることができないので、操縦士養成学校に通うことはおろか、入学試験すら受けに行くことができない。夢は捨てずにいるものの、対人恐怖が全ての足かせとなっていた。
家族は母ひとり子ひとりであり、母(戸田菜穂)も彼に対して腫れ物に触るように接するばかりで、活路が見いだせないでいた。

ある日、主人公はネット上で自分と同姓同名(ヤマザキマコト)の女性のブログを発見する。彼女(石井杏奈)は職場で酷い目に遭わされて、主人公と同じように引きこもりになってしまったという。

主人公は、自分は正規のパイロットだと嘘をつき、テキストメッセージで彼女へ社会復帰のアドバイスを送る。内容は、いずれも自分がやるべきだと思っていても、自分ではどうしてもできずにいる事柄だった。彼女は受け取った内容を一つずつ実行し、成功報告を返してきた。
その行動に勇気づけられると共に嫉妬に駆られた主人公は、自分も同じことに挑戦していった。

少しずつ自室外へ行動範囲を広げていくことができた矢先、彼女から会ってお礼がしたいという提案があった。対人恐怖症である上にパイロットを詐称したことが露見することは避けたい。しかし、彼女の熱意と彼女へのかすかな恋心に後押しされる形で会ってみることにした。

しかし、全ては壮大な罠の一環であり、主人公は窮地に立たされる。
主人公はどうやって危機を脱し、本当の自分を取り戻していくのか。

というお話。
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人から騙されて対人恐怖症になった主人公が、傷口に塩を塗られるように、さらなる虚偽に嵌められ、ますます苦しめられる様子が痛々しい。
その痛ましい姿を好演する須賀健太がすごくいいし、彼を苦しめる女を演じる石井杏奈の裏表のある悪魔的演技もすごくいい。どちらも見ていてゾクゾクする。

そして、何より僕がこのドラマを気に入った理由は、どうしても他人事だとは思えないプロットのあったところ。
これ以上記事を長くしたくないし、一部ではとても有名な話だと言われているし、当ブログをつぶさに探せば情報が出てきたり出てこなかったりするので、割愛します。
わかるやつだけわかればいい。

なお、最終回は4月3日(月)23時45分からBSプレミアムで再放送です。

追伸:
今日はあの日だそうです。よ~知らんけど。

NHK『べっぴんさん』第2回

10年近く朝ドラを見ていると、「大阪制作朝ドラ(下半期)によく出てくる俳優」というのがわかるようになってきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』の第2回めの放送を見ましたよ。

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第1週『想いをこめた特別な品』

坂東一家の暮らす邸宅は、最近建築されたものである。坂東五十八(生瀬勝久)は大勢の客を招いて、完成披露パーティーを開催した。

パーティーには貴族院議員の田中五郎(堀内正美)や五十八の会社の取締役である野上正蔵(名倉潤)などの名士も招待されていた。田中と野上はそれぞれ息子の田中紀夫(玉山詩)と野上潔(大八木凱斗)を伴っていた。

すみれ(渡邉このみ)と姉・ゆり(内田彩花)が招待客の前で挨拶をすることとなった。
上品で外交的なゆりは卒のない挨拶を行った。一方、内向的なすみれはモジモジとして声を出すことすらできなかった。そんな彼女に代わって、姉のゆりがすみれの紹介をしてやった。

姉・ゆりは取締役・野上の息子である潔に好意を抱いていた。彼にいいところを見せようと、潔と議員・田中の息子・紀夫の前でピアノの演奏を披露した。ゆりの腕前は確かで、大人の客たちも耳を傾けるほどだった。
しかし、演奏を終えたゆりが振り返ると、そこに残っていたのは紀夫だけで、肝心な潔の姿はなかった。

その頃、すみれは別室で刺繍の練習をしていた。入院している母・はな(菅野美穂)のためにユリとスミレの刺繍を持っていったのだが、誰にも分かってもらえなかったことが悔しかったのだ。暇さえあれば、刺繍の練習に熱中していた。
そこへ、潔がやって来た。潔は一目見るなり、モチーフがユリとスミレであることを見抜いた。すみれは、自分の技術が向上したのだと思って嬉しくなった。

ある日、町の靴職人・麻田(市村正親)が家へやって来た。来年、女学校へ入学する姉・ゆりが靴を新調するためである。
その場ですみれは、靴は針と糸で革を縫い合わせて作られていると知った。刺繍の参考になると考えたすみれは、その夜、父・五十八の革靴を自室に持ち込み、ハサミで分解して構造を調べた。元に戻せなくなってしまったが、翌朝にはこっそりと元あった場所に戻しておいた。

靴を分解するだけでは飽き足らず、すみれは靴職人の麻田に話を聞きたいと思った。そのことを女中頭・喜代(宮田圭子)に相談したが、喜代には反対された。近頃、神戸の町中には人さらいが頻発していると新聞で報じられており、すみれが出かけるには危険だからだ。

そんな矢先、バラバラになった靴が執事の井口(曾我廼家文童)によって見つけられた。その靴は舶来物の高級な靴で、五十八のお気に入りのものなのだという。本人に知られる前に、麻田に依頼して修理してもらうことになった。

その時、偶然にも野上潔がお使いで家に来ていた。潔は町に帰るついでに、麻田へ靴を届けることを買って出た。
すみれは、靴職人・麻田を訪問するため、こっそりと潔の後を付けていった。すみれに気づいた潔は、夕飯までに帰ることを条件に連れて行ってやることにした。
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NHK『べっぴんさん』第1回

半年のご無沙汰で、いきなりこんなこと言うのもなんですけど、今回の朝ドラには義務感以外にほとんど関心のない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』の第1回めの放送を見ましたよ。

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第1週『想いをこめた特別な品』

昭和9年(1934年)、坂東すみれ(渡邉このみ)は神戸の高台に建つ豪邸で豊かな暮らしをしていた。

父・坂東五十八(生瀬勝久)は、大阪で衣料品を取り扱う会社・坂東営業部を経営していた。はじめは外国から輸入した布生地を取り扱う問屋業だったが、東京に工場を構え、洋服など自社製品を流通させることで事業を拡大。今では衣料品だけではなく、香水やカミソリなどの高級な衣料雑貨を手広く扱うことで業績は右肩上がりだった。
五十八は、自社ブランドを特別な品「べっぴん(別品)」として自信を持っていた。

母・はな(菅野美穂)は病気のため、長期入院していた。五十八が起業したころ、はなが会社を手伝っていた。彼女の内助の功は、会社の中でも広く知られていた。

すみれには、年の近い姉・ゆり(内田彩花)がいた。ゆりは快活で外交的な少女だった。

一方、すみれは思ったことをはっきりと口に出せないタイプだった。
父・五十八がイギリスから取り寄せた高級な生地を神戸の一流仕立て屋に持ち込んで、娘たちにおそろいの洋服を作ってやった。姉・ゆりは着用した姿を満面の笑みで父に披露したが、すみれはモジモジしてばかりだった。五十八は、すみれが洋服を気に入らなかったものと誤解して機嫌を悪くした。実際のすみれは、襟にあしらわれた刺繍をたいそう気に入っていたのだが、それをきちんと伝えることができなかったのだ。

人との社交性に難のあるすみれだったが、芯が強く、一度熱中したものはとことんまで突き詰める性格だった。
ある夜には、分厚い子供向け文学集を読み始めたら止まらなくなり、夜を徹してまるまる読んでしまうほどだった。もっとも、そのせいで翌朝はひどく寝坊してしまった。

すみれの宝物は、母がつくってくれた四つ葉のクローバーの刺繍だった。
母が元気だった頃、家族でピクニックに出かけた。そこですみれは、四つ葉のクローバーを見つけた。その時、母・はながクローバの4つの葉にはそれぞれ「勇気、愛情、信頼、希望」という意味があり、その4つが全て揃うと幸せになれるのだと教えてくれた。そして、クローバーをかたどった刺繍を作ってくれたのだ。
それ以来、母の言葉と共に、すみれはいつもクローバーの刺繍を持ち歩いていた。

一家は、病院の母を見舞うことにした。
姉・ゆりは家の庭に咲いていた花を摘んで持参した。ゆりの少女らしい振る舞いに一同は感心した。

一方のすみれは、母の刺繍道具を借りて、夜遅くまでかかって刺繍に取り組んだ。しかし、生まれて初めて見よう見まねで作業したため、そのできはひどかった。白い糸と紫の糸で何かが縫い付けてあったが、何をモチーフにしたものか判然としなかった。
父・五十八はそれを見て、悪意は無かったものの、吹き出してけなしてしまった。悲しくなったすみれは、一度手渡した刺繍を奪い取って病室を飛び出してしまった。

みんなには何を縫ったのか分からなかったが、母・はなだけはそれが「スミレとユリ」をかたどったものだと分かっていた。そう言って、五十八をたしなめた。

その夜、すみれは泣くほどの悔しさと悲しさで眠れなかった。
しかし、そこで諦めてしまうほど心の弱い少女でもなかった。夜中に起き出し、もっと上手くなれるようにと刺繍の練習を始めるのだった。
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NHK『とと姉ちゃん』第1回

昨日からどうもコンタクトレンズの調子が悪くて目がゴロゴロと痛くて、その痛みのせいか頭痛もしていて、どうにも発言がネガティブになったりイライラしていたりムッツリしていたりするのだけれど、それは全てコンタクトの調子が悪いせいであって、特定の何かや誰かに腹を立てているわけではないと理解して欲しいと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の第1回めの放送を見ましたよ。

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第1週『常子、父と約束する』

昭和5年(1930年)、静岡県浜松。
同地は、江戸時代から綿花の栽培が盛んで、今では綿織物や染色業で栄えていた。

小橋常子(内田未来)は作文の宿題が課されていた。「きれいなもの」という題で作文を書かなくてはならない。常子は周囲の風景のことを気に入っており、それを作文に書こうと考えた。

ただし、地面から風景を見ていても当たり前である。もっと高いところから眺めれば、もっときれいな風景が見えるに違いないと考えた。そこで、染めた綿織物を干すための櫓に登って周囲を見渡すことにした。この付近では櫓がもっとも高い建物だからだ。
職人たちや妹たちが止めるのも聞かず、常子ははしごを登った。

櫓のてっぺんに立つと、遠くまでよく見えた。風になびく織物がまるで万華鏡のようであり、それは美しい風景だった。常子は感動した。

しかし、我に返った常子は恐ろしくなった。あまりの高さに目がくらみ、一人では降りられなくなってしまった。
大騒ぎになった。

常子の父・竹蔵(西島秀俊)は地域で一番大きな染色工場の営業課長として働いていた。
常子が櫓に登って騒ぎになっているという話がすぐに伝えられた。竹蔵は立場上、染色職人たちとの関係を大切にしている。自分の娘が騒ぎを迷惑をかけたことを知り、大急ぎで現場に駆けつけた。

常子は無事に救出されたが、竹蔵は職人たちに深く頭を下げて誤った。
常子に対しては、危ないことや人に迷惑をかけることは厳に慎むよう伝えていたはずだと言って叱った。

一方で、宿題をこなすためにどうすればよいか、自分で考え行動したことは偉いと言って竹蔵は常子を褒めた。

この時代は家父長権が強く、一般的に父親は家庭の中で畏怖される存在だった。
ところが、竹蔵は誰に対しても威張るようなところは少しもなく、家族に対しても柔和に接していた。自分の幼い娘達に対しても、常に敬語で優しく話しかけるのだった。

竹蔵は3つの家訓を定めており、自ら率先してそれを守っていた。
3つの家訓:
・朝食は家族皆で取る
・月に一度、家族皆で出かける
・自分の服は自分でたたむこと

ある土曜の朝、家訓通りに家族で食卓を囲んでいた。
前の晩、遅くまで仕事だった竹蔵は眠くて目をこすってばかりいたが、家族との朝食を優先していた。

明日の日曜は、家族全員で紅葉狩りに行く約束をしていた。家訓の2つめを実行するためだ。
常子はもちろん、妻・君子(木村多江)や常子の妹である鞠子(須田琥珀)や美子(川上凛子)もたいへん楽しみにしていた。

その日の夜、竹蔵は社長・杉野(田山涼成)と共に、紡績業の最大手企業・西洋紡の専務・大迫(ラサール石井)の接待会食に出向いた。竹蔵の会社は西洋紡との取引契約を結ぼうと奮闘している最中であり、今日の接待はとても重要なものであった。西洋紡との取引を望む企業は多く、競争が激しい中、重大な機会なのである。

竹蔵は帰宅するなり、沈んだ顔で家族に謝った。
翌日に予定していた紅葉狩りに行けなくなってしまったというのだ。
初めて家訓が破られた。
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2016年4月2日7:30 『サワコの朝』 vs 『あさが来た』

月曜から土曜日の朝7:30といえば、NHK BSプレミアムで朝ドラを見ている当方なわけで。
寝坊して見逃すことも頻繁なので、この時間はレコーダーの予約録画をしているわけで。

そして、来る4月2日(土)は現在放送中の『あさが来た』の最終回なわけで。
当ブログにおけるまとめ記事連載は2月下旬にやめてしまったけれど、このドラマの最終回がどうなるかには関心があるわけで。
当然、4月2日の最終回はリアルタイムで見るつもりだったわけで。

しかし、今日ゲットした情報によれば、TBS系列の番組『サワコの朝』4月2(土)7:30放送分のゲストは我が最愛の山瀬まみ様だと言うではないですか!

『サワコの朝』2016年4月2日予告

これはもう、『あさが来た』のリアルタイム視聴もレコーダー録画もキャンセルして、『サワコの朝』を見るしかない。
同番組のサイトに掲載された写真を見ると、山瀬まみと阿川佐和子がピンク・レディーの振りまねしてるようだし、これはもう激烈に萌える。びっくりぽんや!
絶対にリアルタイムで見るしかない。放送終了後(8:00)からは録画を見返すくらいの勢いかもしれない。

今期の朝ドラが『ちりとてちん』か『あまちゃん』だったならば、『サワコの朝』とどちらをリアルタイム視聴するか悩んで毛が抜ける思いだったかもしれないけれど、今期が『あさが来た』でよかった。なんの迷いもなく山瀬を見れる。

まとめ記事も断念しておいてよかった。朝ドラまとめ記事は、一刻も早く掲載することに命をかけていたので、山瀬が裏番組となると本当に困ったことになっていたはずなのだ。

ご清聴ありがとうございました。

『あさが来た』まとめ記事終了のお知らせ

ドラマ自体はつまらないわけではないのだが、毎日まとめ記事を書くほどに熱中しているわけではなく、数週間前からほとんどやる気がなくなっていたものの、決め手となる理由がなかったのでズルズルと続けてきたわけだけれど、幸か不幸か今日はものすごく頭が痛くて萎えており、ちょうどいい潮時だと思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』のまとめ記事を終了します。

ご愛読ありがとうございました。
次は『とと姉ちゃん』でお会いできるといいですね。