Blog のネタにしようと思い,GEOの古本を漁り,山下勝利「いまさら,初恋」を入手.
20の短編が集められている.全ての短編に共通する主題がある.
“平凡な家庭があり平穏な生活を送っている中年が,思いがけず初恋の相手に再会し,一時の間,思い出と情熱に燃える” というもの.
2-3拾い読みする分には楽しめるのですが,10編も続けて読むと,さすがに食傷気味になった.
あと,どの話も,途中で「主人公の背景説明」に関する1パラグラフがお約束で出てくるのも,いささかわざとらしくて目に付く.
個人的な趣味として,「ちょっと火遊びしてみたい男(女)ココロ」っつーのにヘドが出そうになるってのもあってイヤになってきた.
ただ,「初恋の淡い思い出を語る」パートは,心地よく読んでいる自分がいるけれど.
さらに,巻末に掲載されている阿川佐和子の「初恋にバイバイ」を読んで,「ちょっと,不思議な縁があるなぁ」と思った・・・