飛鳥の里 めんどや

めんどや

なんとなく、南に行きたい気分が盛り上がり、奈良県明日香村へドライブ。

ガイドブックで見つけた「めんどや」という料理店へアタック。
明日香村の観光メッカ(石舞台)から外れた場所にあって、住宅地を歩くことおよそ10分。
ものすごく素っ気無い町並みの中に、自己主張をしている店構え。
軒先で無造作にいよかんが売られていたり、飾り気のないショーケースにちょっとビビる。
この店、大丈夫か?、と。

入店して、さらに不安が高まる。
店員の娘と思われる4歳くらいの女の子が客用テーブルで塗り絵をしていたり、6歳くらいの男の子二人がウロウロしていたり。
塗り絵に飽きた女の子が、予約客用のお弁当を慣れない手つきでテーブルに並べていたり。
#いや、微笑ましい光景ではあるのだが、一抹の不安は煽られる。

テーブルには品書きなど置いておらず、メニューは壁に張ってあるポスターのみ。
一応、店のおばちゃんに食事の説明を受けるも、関東言語圏で育った当方にはおばちゃんの早口な奈良言葉が聞き取れない。
“あっちのメニューはにゅうめんがどうたらこうたら”だの、”そっちのメニューはヨモギをうんたら、そばがうんたら”だの言われたが、おっちゃんにはよーわからんかった。

敗北感にさいなまれつつ、最初になんとなく説明を受けて、ポスターが一番目立っていて、メニュー名を字で読めることができた「飛鳥路旅の味セット」(1,200円)をオーダー。
#本当は、牛乳で煮る「飛鳥鍋」が食べたかったのだが、予約が必要とのことで断念。

不安になりつつ待っていると、出てきたのがこれ。

飛鳥路旅の味セット

・柿の葉すし 3個
・具沢山にゅうめん
・酢の物
・わらび餅
・イチゴ

のラインナップ。

特に工夫のないメニューなのだが、これが予想に反して激ウマ!

柿の葉すしといえば、平宗以外のものは絶対に口にしないと決めていた当方であるが、当方の「柿の葉すしランキング」のトップが入れ替わった感じ。
ここの自家製柿の葉すし、最高。
もう、平宗ですら物足りなくなってしまった。

そのほか、にゅうめんが嬉しい誤算のラインナップ。
しょぼいお店だと、作り置きの具材を配膳の直前に入れて、熱い汁の中に冷た~い具が入っていてゲンナリするところであるが、ここは違う。
油断して食べると口の中をやけどしてしまいそうなくらい、ちゃんと暖めてある。すばらしい!
そこに入っている ごま豆腐も自家製らしく、トロトロとおいしかった。

極めつけは、わらび餅。
これも自家製らしく、貧相な当方の表現能力では「ウマイ」以外に書けないけれど、一食の価値あり。

明日香の桜

桜もちらほらと咲き始めていて、眼も舌も満足したドライブだったなり。


【飛鳥の里 めんどや】
住所: 634-0111 奈良県高市郡明日香村岡40
電話: 0744-54-2055
営業時間: わからん
休業日: わからん
駐車場: たぶんある。でも道が細いから車はあまりお勧めしない
客席: 30くらいか


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