ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや室生犀星「小景異情」
冒頭のフレーズが超有名なこの詩。
新・坊主日記のところに全文(なのかな?)掲載されているのを発見して、初めて全部読んだ。
郷愁を詠った詩だとばっかり思っていたのだけれど、よく読んだら
「故郷に帰ってはきたけど、なんかしっくりこねぇなぁ。早く都会に帰ろう」
ってな内容じゃん。
いや、「都会にいるときにこそ、郷愁は高まるものだ」と詠った点が、まさしく人々の心を打つんだろうけれど。
さて、今日、会社でちょっと調べ物で web の海を泳いでいたら、北海道雑学百科- ぷっちがいどなるサイトを発見した。
生活/文化のコーナーを眺めつつ、懐かしくなるやら、爆笑するやら。
やれ、「赤飯には甘納豆が入っている」だの、「絆創膏を”サビオ”と呼ぶ」だの、「北海道限定で”キリンメッツ・ガラナ”や”カツゲン”なる飲料がある」とか。
なお、大学生の頃、隣の講座の女の子(かわいい)がカツゲンについて
「甘くて、白くて、クリーミィ」
と評しているのを盗み聞きして、ちょっとエロい妄想をしたことも遠い思い出。
#あっちのほうは、苦くて、白くて、ドロドロなんだろうけどね。
そんなわけで、北海道雑学百科- ぷっちがいどを読んで故郷を思い出した当方でした。
ところで、会社の喫煙所で映画「300」の話もあった、今日の午後。
映画館で見たんだけれど、もう一回見たくなって、会社帰りにレンタル屋に借りに行った。
しかし、今週入荷したばかりで、全て貸し出し中だった。
残念。
最近からだ巡茶のCMで広末涼子に萌えさせていただいているご縁で、「300」をあきらめ、「バブルへGo!」を見ようと画策。
しかし、これまた全て貸し出し中だった。
そこで、会社で盛り上がった郷愁を収めるべく、「北の国から ’98 時代」を借りてきて、先ほど前編を見終わった。
#いや、僕の故郷は富良野じゃないけど。
蛍ちゃんが不倫相手の子供を身ごもってしまうという、重い展開。
しかも、不倫相手とは別れてしまって、シングルマザーで生きていく決意をし始めたり。
そこで登場するのが、蛍の幼馴染で、黒板家の火事に1枚かんでいる正吉。
彼が全ての事情を知った上で、蛍とふたりで子供を育てていくつもりで、プロポーズ。
泣かせるねぇ、男だねぇ。
そんなわけで、「北の国から」のテーマがまさしく、遠くにありて思う故郷(もしくは家族)の話なので、いろいろと琴線に触れるわけです。
#ちなみに、広末への未練断ち難く、「鉄道員」も借りてきた。
久しぶりに、北海道に行きたいような、行かないほうがいいような。