僕が大学1年の時、生まれて初めて買ったコンピュータ関連の書籍が、奥村晴彦先生の「C言語による最新アルゴリズム事典」である。
C言語はいまだに使いこなせないし、この本に載っている素数を求めるアルゴリズムとかもすっかり忘れてしまったダメダメな僕だけれど。
いろいろなアルゴリズムに関してとても分かりやすい解説文が付いていて、その部分を拾い読みするのが楽しかった思い出。分かるものと分からないものでは、前者の比率の方が多かったけれど、後者を何度も繰り返し読んだっけ。
数学読み物として、これ以上愉快な本には少なくともこれまでに出会っていない。
こんな僕なので、ある日奥村先生のblogを見つけたときの感動たるや。
彼のブログでは高度な専門的話題というよりは、IT政策や情報教育政策に関する鋭い批評が読める。
比較的若い大先生なのにもかかわらず、少しも驕ったところがないのも好感がもてる。
で、先ほど、ものすごく気になる記事があったので、メモ。
ある方からのタレコミ。小4のお子さんが学校で長方形の面積を横×縦で計算したら減点された。学校に問い合わせたら,担任にも教務主任にも縦×横が正解と言われたとのこと。横×縦でも同じになることを自分で見つけたならば褒めるべきところを減点するようでは,創造性を伸ばすなというようなもの。
縦×横?横×縦? (Okumura’s Blog)
どうしてそういう人たちが学校の先生やら教務主任をやってられるんだろうか。
ちなみに、僕も中学1年生の時に同じことを経験した。
ただし、立場は逆で、数学の先生が「横×縦」と板書したので、僕が「縦×横じゃないのか?」と突っ込んだ。
そのときの先生の回答は
「掛け算なんだから、どっちでもいい。縦と横にこだわるのは小学校の算数までだ。ここは中学校で、数学をやってんだ。掛け算の交換法則っつーのもある」
とかなんとかいうものだったような気がする。
この先生に出会ってなかったら、僕も先の小学校の先生のような、頭の固い人間になってたかもしれない。
この中学の先生に関連してもう一つ話を思い出した。
この先生から、冬休みの宿題として「20までの素数を全て挙げよ」という問題が出たことを覚えている。
まぁ、全部数え上げても3分もありゃ終わる問題なんだけれど。
当時から、性格の3分の1はめんどくさがり屋で、3分の1は物事をスマートなやり方でこなすことに美学を感じていた当方である。
家にあった父親の PC-8001 で素数を見つけるプログラムを N-Basic で書いて宿題に取り組んだ。
しかも、せっかくコンピュータを使うんだからって事で、100までの素数を見つけて提出した。
一応、提出のときに「コンピュータを使って、100まで求めた」と威張ったコメントを残して。
#プログラムを書くのに小1時間かかったことは秘密にした。
しかし、性格の残り3分の1としてツメの甘さを指摘されている当方である。
返ってきた宿題の答案には「きちんと検算をすること」という赤コメントともにバッテンがつけられていた。
見てみると、確かに素数じゃないものまで列挙されてるし。
ちなみに、今なら奥村先生の本で素数発見のアルゴリズムを調べてプログラムを書くところだけれど、当時はなにやら自分でへんてこなアルゴリズムとプログラムを書いていたみたい。どんな風に書いたかは忘れたけれど。
その後、理由はよく分からないが、数学が大嫌いになった当方。
ちょっと人生を損している気がする。
できれば、中学1年のあの冬休みに戻りたい。
あと、奥村先生のブログにのってた小学生も、この件で腐らずに立派な大人になって欲しい。
お久しぶりです、団長。
「四角形の面積の公式」は、小学生には無理です。
#と、突っ込んでおく。
何をどう突っ込まれているのかわからない僕がいます。
小学校で四角形の面積の求め方って習いますよね?
「公式」という言葉の使い方がおかしい?
だとしたら、どうおかしいんだろう。
「正方形」と「長方形」の面積の公式は、学習するのですが、
「台形」や「平行四辺形」ではない、「四角形」の面積は、「たて×よこ」では求められません。
#と、まじめに書いてみる。
なるほど、疑問が解けました。
どうもありがとうございます。