『ゴールデンスランバー』半分まで / 人妻に萌えている

若手の気鋭政治家が日本の首相に就任した。
カリスマ的人気のある政治家であり、政権交代を伴った首相就任なので国民の期待も高かった。
仙台出身の彼は、地元の大歓迎のもとパレードを行う。

彼の乗ったオープンカーに一台のラジコン・ヘリが近づき、搭載された爆弾が爆発。
大観衆の見守る中、首相が暗殺される。

地元の失業者・青柳雅春は、その時、大学時代の親友に数年ぶりに呼び出されていた。
親友の様子はどこかおかしい。特に重要な話があるようには見えないし、彼から差し出されたペットボトルには睡眠薬が混入されていた。

ついに親友は打ち明ける。
おまえは、陥れられている。今も、その最中だ。・・・似げろ!オズワルドにされるぞ!

首相暗殺の瞬間、青柳雅春は現場から離れて、親友とそんな話をしていた。
しかし、そのアリバイを証明する者はいない。

かくして、青柳雅春は首相暗殺の容疑者となり、警察に追われる身となる・・・。

以上が、おもなあらすじである。


とりあえず、現在半分くらい読んだところ。

登場人物が多いし、狂言回しがころころ変わるし、登場人物が必ずフルネームで記されているので直感的に分かりにくいなど、いろいろ読むのに苦労したのだが。
それでも、気がつくと、思いっきり熱中している僕がいる。

サスペンス物を読むのは「ダ・ヴィンチ・コード」以来のような気がするが、それと同じくらい没頭して読める。


まだ途中なので、彼女が本当のヒロインなのかどうか分からないが、樋口晴子という登場人物がいる。
主人公・青柳雅春の元恋人で、現在は別の男性と結婚し、娘もいる。

板チョコの分け方に関して、青柳雅彦の態度が気に入らないということで、一方的に別れを切り出すような女性。

ちょっと優柔不断なだけで世界一価値のない人間のように罵倒されたりだとか、レストランに行ったら料理の取り分けをするのは当然だとか、メシ食いながらそれだけ奉仕したのに支払いまで100%責任を負わされるとか、”強くなくては生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。”とかいろいろ注文をつけられるなど、ある意味、今日では男性の社会的地位が相対的にかなり下がってるんじゃないかと思ったり思わなかったりしていることもあり、
「なんだよ、このクソ女が!」
とプリプリしたりしたわけだが。

気にいらねぇクソ女だと思っていたのだけれど、以下のくだりで見直した。

「30秒以内で」樋口伸幸が笑いつつ、けれど、早口で言った。「彼は本当に犯人なのか?そんなことする奴と晴子は付き合ってたのかよ。犯人は他にいるんじゃないか?」
樋口晴子はいきなり、背中から突かれた気分だった。青柳雅春と交際していたことは話していなかったはずだぞ、と頭の中で大至急で、過去の記憶を早回しにする。「いつの間に、ばれてたんだっけ?」
「ばればれですよ、奥様」樋口伸幸は言うと、「じゃあ、また」と電話を切った。
そうだよ、君が付き合ってた男はシロだよ。君には男を見る目がある。
それだけじゃない。君の夫は、君の事をよく理解している夫だよ。しかも、過去のことをグチグチ責め立てたりもしない。そういう夫と結婚した君は、男を見る目がある。
男を見る目がある女性に、悪い女性はいない。

ゆえに、本書の残り半分、彼女を応援しながらページをめくることにする。

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コメント (1)

  1. alm-ore
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