視聴率のアップに貢献するという目論見(マジ)で毎日NHK連続テレビ小説日誌を書いているのですが、複数の人から「これを読めば、あらすじがわかるので、ドラマを見る必要がない。ありがたい」と言われてしまい、本来の目的が果たされていないことに軽い悩みを抱えている当方が、「だんだん」の14回目の放送を見ましたよ。
のぞみ(三倉佳奈)が舞の披露会で大失敗を犯し、めぐみ(三倉茉奈)が戸籍で家族の秘密を知った夜、二人は携帯電話で話し合いながら姉妹の絆を深める。祇園と松江のそれぞれの家族は、示し合わせたわけではないけれど、離れてしまった片親(のぞみにとっての父親、めぐみにとっての母親)はすでに死んでいるものとして本人に説明することを互いに決定。
主人公の二人はほぼ真実を知ってしまったのに、周りの人間がウソをつくという構造が作られました。本人たちが、周囲の人間に真実を認めさせようと奔走するというストーリーのように見えました。
また、のぞみが母(石田ひかり)に対して、別れた夫への思いを引きずっているのではないかと詰め寄るシーンもありました。母はそのことを否定するが、「母のウソ」という構造を補強する狙いを持ったシーンでしょうか。また、これまで、のぞみは母親にべったりで反抗的な態度を見せることはありませんでした。将来、ウソと真実を巡って母と争うストーリーへの含みを持たせるための前哨戦となっているのでしょうか。
そうだとするなら、松江の方でもめぐみと父との葛藤が描かれるという構造になるはず。過去に、ミュージシャンになることを認めるかどうかで軽い悶着はありましたが、ある意味根性なしのめぐみは折れてしまいました。その時よりも強烈な何かがあるのではないかとニラんでおります。
今日のラストの竹内まりやのナレーションも波乱を予感させるものでした。
「めぐみは生まれて初めて、家にまっすぐ帰りたくありませんでした。」