NHK『あまちゃん』第47回

劇中では2009年3月になったわけだが、その頃の朝ドラといえばマナカナ主演の『だんだん』であり、ヒロインは「シジミジル」というストリート・バンドをやっていたのだが、デビューが決まって名前がダサいので「SJ」に変えられ、ついにはバックの男メンバーが邪魔だという話になってヒロインふたりだけで「Sweet Juno」というアイドルユニットになったりしたよな、などと思い出す当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第47回めの放送を見ましたよ。

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第8週「おら、ドキドキがとまんねぇ」

宴会付きお座敷列車の運行日は3月18日に決まった。往復1時間で、食事やアキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)との記念撮影や歌がついて5000円でチケットが販売された。チケットは瞬く間に売り切れ、当初は1便だけの予定だったが、大吉(杉本哲太)は合計3便を走らせることを決めた。北三陸鉄道は存続の危機に瀕していたが、開通25周年に向けて盛大なイベントとなる手応えがあった。

アキとユイのユニット名は「潮騒のメモリーズ」とすることになった。しかし、肝心のふたりの歌は一向に上達が見られなかった。特にユイの様子がおかしかった。練習に集中できず、どこか落ち込みがちに見えた。

練習を終えたふたりは、駅の待合室で列車を待った。アキはお座敷列車がどんなに待ち遠しいかを一方的にしゃべった。走っている列車の中で食事をしたり歌を歌ったりするのは楽しいに違いないと言う。ただし、お座敷列車運行日は、あいにく種市(福士蒼汰)が東京に旅立つ日だ。彼が一緒にお座敷列車に乗れないことは残念だと話した。けれども、種市は必ず北三陸市に帰ってくると約束してくれたなどと言った。

すると、突然ユイが激昂した。お座敷列車イベントは遊びではないと言うのだ。アキにとっては青春時代の思い出作りの一つかもしれないが、ユイにとってはアイドルになる夢を実現する重要な一歩なのだ。足を引っ張られては困ると訴えた。そして、自分がストレスやプレッシャーに弱いと述べ、落ち込み始めた。しばらく一人になりたいと言い、アキとは違う列車で帰ると告げた。

アキはユイを怒らせてしまったことに動揺した。言われた通り一人で帰ったが、ユイが突然怒りだした理由になかなか思い至らなかった。しかし、よくよく思い出してみると、自分が種市の話を始めたことに原因がありそうだった。その途端、ユイの顔つきが変わったのだ。けれども、そのことをユイに直接謝る気にはなれなかった。代わりに、ユイと喧嘩したことを種市にメールで知らせた。ところが、種市からのメールの返事はなかった。

その時、アキは春子(小泉今日子)から居間に来るよう呼ばれた。行ってみると、ユイの母・よしえ(八木亜希子)がステージ衣装を持ってきていた。ユイのアイディア・スケッチを元に、よしえが作ったのだという。それは、海女の絣半纏とフリル付きのスカートを組み合わせたもので、アキが着てみるとかわいらしく、よく似合っていた。春子とよしえは、潮騒のメモリーズの成功を確信した。

よしえは、アキに最近のユイの様子を話して聞かせた。元々のユイはおとなしくて冷めた性格だったのだが、アキと友だちになってからは人が変わったという。家では歌の練習をするか、アキの話をするかばかりだという。ユイは恥ずかしがり屋なのだが、アキはユイの横でもっと恥ずかしいことを平気でやる。それに後押しされて、ユイもいろいろな事に挑戦できるのだと話しているのだそうだ。アキが居てくれることをとても喜んでいるという。

アキは改めてユイのことを親友だと思った。よしえの話を聞いて、アキは嬉しさのあまり泣き出してしまった。すぐさまユイに電話をかけ、仲直りした。自分の生半可な態度を反省し、明日からは一生懸命打ち込むから許して欲しいと謝った。ユイは特に気にしていなかった。むしろ、アキには普段通りでいて欲しい言うのだった。

ただし、電話を切る間際、ユイは脈絡もなく「ごめんね」とつぶやいた。というのも、ユイは駅の待合室で種市と一緒だったのだ。ユイはアキを先に帰して、自分は種市と会っていたのだ。

当然、種市からアキへのメールの返信はなかった。

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しまねしまい: マナカナの島根観光アピール

NHK朝の連続テレビ小説史上において最大の駄作と言われている『だんだん』(先週最終回を迎えた『つばさ』こそ、真の駄作ナンバーワンであるという意見も最近は聞かれはじめている。ていうか、両作を全話完走した当方は、この1年でずいぶんと忍耐力が涵養されたという噂がある)。
同作品の主演女優は三倉茉奈・佳奈であり、物語の舞台は島根県であり(舞台の半分は京都だったけれど)、タイトル「だんだん」も出雲地方の方言で「ありがとう」という意味である。

『だんだん』つながりであることを隠そうともせず、三倉茉奈・佳奈が島根県の観光アピール・キャラクター「しまねしまい」となって再臨。
あからさまだから、普通ならちょっとは遠慮しそうなところを堂々と直球勝負で挑んでくるマナカナに、ちょっと迷走っぷりを感じながらも、その潔さに深く感じ入った次第(しかも、当方は民放のテレビCMとして目撃した。NHKから民放に飛び出しちゃったよ)。

しまねにしてね | しまね観光イメージソング
しまねにしてね | しまね観光イメージソング

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シジミジルのミニライブに行ってきた

本日はNHK連続テレビ小説『だんだん』の最終回だったわけだが、NHK京都放送局の春の特別公開が開催され、ゲストとして劇中バンドのシジミジルがやって来た。

14時からはFMラジオの生放送に三倉茉奈・佳奈が出演していたが、スタジオの様子をガラス越しに見学できるとのことで、まずは放送局の中の列に並んだ。上野動物園に初めてパンダが来たときのように、長蛇の列でスタジオを覗くことができたのは15秒ほど。本番5分前ころから動き始めるように言われ、僕は前の方にいたので本番直前のマナカナを垣間見た。まだ放送が始まっていなくて余裕があったのか、マナカナは愛想よく手を振っていた。僕の前の人のときはスルーしていた彼女らだが、僕と目が合ったときに手を振ってくれて、「お、俺、愛されてるじゃん?」と一人で幸せな勘違いをしておいた。

気さくにスリーショット撮影にも応じてくれたりして、なかなかイイカンジ(なのか?)。
「私たちのどっちを選ぶの?一人に決めて!」と双子にユニゾンで詰め寄られたらなんて答えようかと、むなしい想像までしてしまう。

マナカナとのスリーショット!(はーと)

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「だんだん」最終回 (3/28)

「だんだん」第9週 「恋のバカンス」 のあらすじを読んでひどくガッカリして、日誌の連載をやめることを宣言したにも関わらず、最終週 “縁の糸” が放送される月曜日に松江市に滞在していたため、なんとなく前言を撤回して日誌連載を再会したわけだけれど、ついに「だんだん」の最終回を迎え、「ああ、結局これで全放送を見たことになるな。何事にも飽きっぽい僕だけれど、これからの人生で「あの時、だんだんを全部見切った俺じゃないか!」と自分を励ますことができるかもしれないなと思ったり、「15分×150回=37時間30分もの時間をシリーズ史上最低と言われているドラマの放送に費やしてしまったのか。もっと有意義に時間を使えばよかった」と後悔する日が来るのかもしれないななどと、複雑な心境に陥っている当方が「だんだん」の150回目の放送を見て、最後なのでたっぷりと書いてから、この日誌を閉じますよ。

置屋を飛び出して故郷・松江に帰ってきた花知(久保田晃代)を連れ戻すために追いかけてきたのぞみ(三倉佳奈)と康太(久保山知洋)。しかし、これは二人の夫婦仲を心配した大女将・久乃(藤村志保)らが仕組んだ狂言だった。新婚旅行すらいくことのできなかった二人は、この旅で絆を深め合う。
島根の離島・知夫里島で石橋(山口翔悟)とめぐみ(三倉茉奈)が運営する診療所では、めぐみがギターと歌を聞かせて地域の人と親密に交流している。そこに、のぞみ、康太、俊(東島悠起)が訪れ、旧シジミジルのメンバーが全員そろった。
彼らは連れ立って赤壁(知夫里島の名所で断崖絶壁)に出かけ、そこでめぐみとのぞみは自身の妊娠を発表する。メンバーたちは「いのちの歌」を演奏し、新しい命の芽生えを祝福する。

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「だんだん」第149回 (3/27)

放送もついに明日で終わり。今日はゆっくりと収束モードに入るのだろうと予想を立てた当方が、「だんだん」の149回目の放送を見ましたよ。

祇園では、結婚披露会の後、参加者全員の仮装パーティーへと突入した。各々が滑稽な格好で輪になって踊り、「淡水と海水が交じり合う宍道湖のように、松江と祇園の人々が交じり合いました」とはナレーター(竹内まりや)の弁。
しかし、楽しそうな宴会の中でも、のぞみ(三倉佳奈)の夫・康太(久保山知洋)は落ち込んだままだ。
それから数日後、修行中の舞妓・花知(久保田晃代)の自覚のない態度に、教育係であり女将であるめぐみは激しく叱責する。花知と同郷の康太は、花知を擁護するが、そのために夫婦仲はさらに緊張を増す。
翌朝、書置きを残して花知は松江に逃げ帰ってしまった。それを追って、のぞみと康太も松江にやって来た。

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「だんだん」第148回 (3/26)

ソフトランディングできるかどうか、それが気になって、ラスト直前になって俄然目が離せなくなってきた当方が、『だんだん』の148回目の放送を見ましたよ。

寝たきりで治療を拒否する畑田(桂米朝)は若い頃牧場で牛を育てていた。めぐみ(三倉茉奈)と石橋(山口翔悟)は、彼を牧場へ連れ出した。車椅子でしか移動できなかった畑田だが、めぐみと石橋の手を借りて牧草の上を歩くことができた。
祇園では、のぞみ(三倉佳奈)のアイディアである、女性客向けに低価格で舞を見学させるという企画がヒットしていた。その頃、過去に金目的で芸妓・花鶴(京野ことみ)に近づいた西沢(白川明彦)が現われる。心を入れ替えて仕事を立ち上げ、借りていた金を清算しに来たのだ。

節分、のぞみは松江の人々を置屋・花むらに招待した。その場で、サプライズとして石橋とめぐみの花嫁姿(白いドレス)が披露された。結婚式を挙げていなかったふたりのために、手作りの結婚式をのぞみが企画したのだ。

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「だんだん」第147回 (3/25)

ワンセグ放送で「だんだん」の147回目の放送を見ましたよ。

島根の離島では、治療を拒む畑田(桂米朝)の扱いに関して、石橋(山口翔悟)は悩みつつも患者本位の医療とは何かを悟る。
祇園では、過去に真喜子(石田ひかり)との結婚が破談になったIT企業の若手社長・澤田(平岳大)が久しぶりにやって来て、彼女と近況報告を行う。

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「だんだん」第146回 (3/24)

松江で出会った女子大生に
「君たちは、本当に “だんだん” なんて言葉を使うのかい?」
と聞いたところ、
私は別の地方出身なので使いません。
と、つれないお返事をもらってしまった当方が、「だんだん」の146回目の放送を見ましたよ。

知夫里島の診療所で働くめぐみ(三倉茉奈)は、自身の病気の治療に非協力的な畑田(桂米朝)に接し、看護と介護のどちらを優先すべきか悩み始める。
祇園で女将に専念するのぞみ(三倉佳奈)は、舞妓の花知(久保田晃代)の扱いに苦労する。彼女は周囲から実力を認められた舞妓であるのだが、本人には一人前の舞妓としての自覚が足りないからだ。

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「だんだん」第145回 (3/23)

ショートカットのマナカナのだんだんポスター天気が悪いせいもあって風景明媚なスポットは一つも見れず、町中に張られているマナカナのポスター(しかも、珍しいのがいっぱいある。ショートカットのマナカナとか)ばかり見て歩いている当方が、松江のホテルで「だんだん」の145回目の放送を見ましたよ。

めぐみ(三倉茉奈)は石橋(山口翔悟)に誘われ、彼の故郷である知夫里島を訪ねた。そこで石橋はめぐみにプロポーズし、めぐみは承諾する。それから3年(2011年11月)、2人は同島の医療に貢献し、地域社会にもスムーズに溶け込んでいる。
一方、同じく結婚から3年を経た京都ののぞみ(三倉佳奈)と康太(久保山知洋)であったが、どことなく関係がギクシャクしている。松江出身の舞妓・花知(久保田晃代)の躾に関して、康太の松江言葉が悪影響を与えているのではないかというのだ。
松江では、めぐみの弟・健太郎(木咲直人)と元舞妓の美香(伊藤麻衣)が夫婦となり、バカップル振りを遺憾なく発揮していた。

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松江が舞台

松江駅構内に、NHK連続テレビ小説『だんだん』の幟や写真パネルがありました。

松江が舞台 だんだん

写真パネル

10月に始まったこのドラマも、いよいよ今週で終わり。
最終週を地元・松江で見れることを喜ぶべきなのか、どうなのか。
悪い意味でしか、結末が気にならないし。
#もう、歌も双子もどーでもいい展開になってるし。

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