シジミジルのミニライブに行ってきた

本日はNHK連続テレビ小説『だんだん』の最終回だったわけだが、NHK京都放送局の春の特別公開が開催され、ゲストとして劇中バンドのシジミジルがやって来た。

14時からはFMラジオの生放送に三倉茉奈・佳奈が出演していたが、スタジオの様子をガラス越しに見学できるとのことで、まずは放送局の中の列に並んだ。上野動物園に初めてパンダが来たときのように、長蛇の列でスタジオを覗くことができたのは15秒ほど。本番5分前ころから動き始めるように言われ、僕は前の方にいたので本番直前のマナカナを垣間見た。まだ放送が始まっていなくて余裕があったのか、マナカナは愛想よく手を振っていた。僕の前の人のときはスルーしていた彼女らだが、僕と目が合ったときに手を振ってくれて、「お、俺、愛されてるじゃん?」と一人で幸せな勘違いをしておいた。

気さくにスリーショット撮影にも応じてくれたりして、なかなかイイカンジ(なのか?)。
「私たちのどっちを選ぶの?一人に決めて!」と双子にユニゾンで詰め寄られたらなんて答えようかと、むなしい想像までしてしまう。

マナカナとのスリーショット!(はーと)


ライブの会場は、放送局の隣にある公園。座席自由で、整理券もなし。局舎が人でごった返していたので、15時のライブ開始まで1時間近くあったが、会場に移動して寒空の下、ひたすら待つ。おかげで、ステージまで30mくらいの場所で見ることができた。

15時から30分間は、ライブ会場からラジオ中継。このパートは、リハーサルもちゃんと行われていたようで、期待以上にいい演奏だった。役者が片手間にやった学芸会という感じではなく、安心して聞けるレベルだった。
途中、めぐみの中の人(三倉茉奈)がギターのカポにトラぶるというシーンがあったけれど、メンバーたちの自然なフォローに場慣れした様子を感じた。特に、俊の中の人(東島悠起)の冷静な対処が光っていた。

聞けば、俊の中の人(東島悠起)は元々ミュージシャンが本業だそうだ。劇中曲のアレンジも彼のリードが大きかったそうだし、ライブでの彼のギターもしっかりしていてとても良かった。どことなく悟りを開いたジョージ・ハリスン風の貫禄を見せていた。ドラマでは見所がまったくなくて、戦力外だった彼だが、今日の演奏で見直した。抱かれてもいい。

劇中でサリーミュージックの幹部(円広志)をして「このタンバリンは最悪やな」と言わしめた、康太であったが、今日のライブでもタンバリンはグリコのおまけ以下だった感じ。しかし、康太の中の人(久保山知洋)は、会場のオバチャンに大人気。あちこちから、「康太~ 康太~」という加齢した黄色い声がたくさん飛んでいた。僕の位置からは立て看板(「写真撮影するな」)の陰になってよく見えなかったのだが、ドラマとは違って、80年代後期~90年代初頭のアイドルカット(デビュー当時のチェッカーズ風というか、光GENJI風というか)な髪形になっていて、ひとしきり笑わせてもらった。

そして、サプライズ・ゲストとしてキモスカの中の人(山口翔悟)が登場して、会場が沸いた。めぐみの中の人(三倉茉奈)とハグしたのを見て、ちょっとジェラシー。劇中でものぞみに冷たかったキモスカは、のぞみの中の人(三倉佳奈)とハグすることがなかった。劇中の再現なのか、中の人の相性の問題なのか、興味は尽きない。生で見るキモスカは、割といい男だった。ただし、挙動不審な立ち居振る舞いはドラマの中と一緒で、「なんだ、アレは芝居じゃなくて素なのか」と当方に少々呆れられたとか、られなかったとか。
そして、生放送中に誰かが「キモスカ!」って叫ばないかと期待したけれど、そんなことは起きなかった。僕は叫びたい気持ちがあったのだけれど、愛染明王に「忍耐」と告げられたので我慢した(1個前の記事を参照)。

そんな感じで5人そろって、劇中オリジナルの「いのちの歌」を会場一体となって熱唱。でもって、30分の生放送は終了。
放送が終わったんだから、1枚だけ勘弁してね、と心の中で謝罪して、ステージを撮影してみた。

シジミジルライブ

黄色い服が三倉茉奈(めぐみの中の人)、青い服が三倉佳奈(のぞみの中の人)。
三倉茉奈の後ろで、マイクとギターヘッドと左腕だけ見えているのが東島悠起(俊の中の人; 京都・桂出身)。
看板で顔の隠れた黒い服が山口翔悟(キモスカこと石橋の中の人)。
看板の横で前かがみのシャア専用衣装が久保山知洋(タンバリン康太)。

後半は、軽いトークと、「この曲はあんまり練習していない」という「守ってあげたい」(そして、実際グダグダだった)や、お年寄りに人気の「上を向いて歩こう」などを披露。
ドラマはクソみたいなもんだと思っていたけれど、この人たちのステージは本当に楽しんだ僕がいる。
なかなかいいメンバーを集めていたのに、どうしてあんなグダグダなドラマになったかね。

でも、今日集まった人々は、「だんだん」を本気で楽しんでいる人たちだったようだ。彼らの声援や、「いのちの歌」を一緒に歌う姿から、それがよく分かった。
そんな人たちの渦に巻き込まれているうちに、なんとなく「あれ?だんだんって面白いドラマだったよね?」と錯覚し始めている僕もいる。

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