登場人物たちのテンションが上がっていくのとは反比例する自分のテンションに気づいた当方が、「だんだん」の19回目の放送を見ましたよ。
生き別れの親子の対面を果たし、事情説明と謝罪を受けた双子の姉妹。今度は、相手方の家族らとの対面が待っていた。松江では、のぞみ(三倉佳奈)の登場に動揺を抑えきれない異母弟(木咲直人)と、義母の父(石倉三郎)。忠(吉田栄作)やのぞみの誠意を尽くした謝罪を受け入れ、義母方の父は態度を軟化させる。一方、京都の真喜子(石田ひかり)から松江に連絡があり、彼女がめぐみ(三倉茉奈)を松江まで送り届けることを約束する。出発の直前、置屋の女将(藤村志保)や初対面の祖父(夏八木勲)は、家族分裂の決定を下したのは自分たちであると、めぐみに頭を下げる。松江に到着しためぐみと真喜子は、車窓から宍道湖を眺め、再会への期待と不安を抱きながら忠のもとへと向かうのであった。
注目すべきは、松江ではのぞみが謝罪する立場(弟や義母の父へ)であったのに対して、京都ではめぐみは周囲から謝罪される立場(祖父や女将から)であったことか。
このドラマでは、双子の対称性と非対称性を描き分けているようであり、今日の描写は非対称性へのクローズアップか。
ていうか、当初は 対称 vs 非対称 こそが物語展開の軸なんだろうと注目していた当方なのであるが、ちかごろのシーン展開のグダグダ感を見ていると、そういう見方は親切すぎたのではないかと思えてしょうがない。
偶然そういう立派な構造に見えるだけで、脚本家は何も考えてないんじゃないかという疑惑が強まるばかり。
あんなに立腹していた松江の弟が、態度を軟化させたのかどうなのか一切語られないまま、いつのまにかシーンが変わってるし。なんじゃそら。それが将来への伏線ならいいんだけれど、次回の弟登場シーンでは何事もなかったかのように仲良くしてるんじゃないかと不安になる。
祇園側でも、一切秘密を知らなかったはず(知る必要もない)の小間使い(伊藤麻衣)が、めぐみの存在をさも当然のように受け入れているし。たった一晩あるかないかの時間の中で、小間使いの彼女にいったいどんな説明がされて、どういう冷静さで彼女はそれを受け入れたのか。
あと気になるのが、めぐみと異母弟との年の差なんだよなぁ。詳しくは分からないが、同じ高校に通ってるっぽかったから、せいぜい2歳くらいしか年が離れてないはず。忠は、めぐみが生まれた後に離婚して松江へ帰ってきたはずだから、それから結婚して子作りしたとしても、夢の超特急ペースだよなぁ。妻の父の語りぶりだと、当初は結婚に反対だったし、他の縁談もあったようだ。そうなると、彼らの結婚までには余計に時間がかかってそうなもんだし、あれだけヤカマしそうな父なら、デキ婚なんてことはなさそうだし。
家族が京都で再会じゃなくて、松江で再会という展開にしたあたりとあわせても、忠(吉田栄作)と嘉子(鈴木砂羽)の結婚のいきさつや、今後の家族のありかたに関して、一山か二山持ってくる気なんだろうなぁ、と考え込んでしまう。
考え込むんだけれど、あんまり楽しみには思わない。