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NHK連続テレビ小説「だんだん」 第5回

ここ数日、気が付けば鼻歌を歌っており、曲目は「赤いスイートピー」と「縁の糸」がヘビーローテーションとなってしまっている当方が、「だんだん」の5回目の放送を見ましたよ。

今日の放送は、主人公ふたりの誕生日(8月16日)でした。松江の めぐみ(三倉茉奈)は出雲に出かけたというスカウトマンを追いかけて、舞妓の のぞみ(三倉佳奈)は展示会の手伝いということで、それぞれ出雲大社にやってきました。そこで偶然出くわし、瓜二つの顔を見合て驚く。互いの誕生日を言い合って双子かどうか確かめることにしたのだが、先に松江のめぐみが誕生日を言うのを聞き、祇園ののぞみはとっさに嘘の誕生日を伝えてしまう。

松江のめぐみは双子ではないと信じ込み、祇園ののぞみだけが真相に近づいたことになる。出生の秘密に関して、主人公ふたりの間に情報の非対称性を持たせたところは、ニクイ脚本。ドラマ全体の雰囲気からして、そのことが大きな波乱を生むような展開はなさそうだけれど、今後どう料理していくのか展開から目が話せません(小さい波乱は当然ありそうだが)。


出生の秘密に関しては、松江側では家族は本人に真相を明かすべきだという論調になっています。逆に、祇園の周囲では一生伝えないほうが良いということで合意が取れています。つまり、主人公たちが有している情報(松江:知らない、祇園:気づいた)と、主人公の周囲の思惑(松江:知らせたい、祇園:知らせたくない)の間にも不整合があり、そのあたりをここ1-2週間のドラマの軸にするのでしょうか。

現在、松江のめぐみは、自分の将来にかんする葛藤があって、それが物語を引っ張っている形になっています。次は、祇園ののぞみが出生の秘密に関する疑惑に迫るという形で物語を牽引するんでしょうな。
昨日の記事では、祇園編では主人公に苦労がなくて退屈だという趣旨のことを書きましたが、こうやって見てみると、松江と祇園との間で交互に狂言回しをバトンタッチするという中長期的なストーリー構造になってるっぽいですな。

あと、今日のオープニング明けは、松江のめぐみがギターのストラップのほころびを縫い付けているシーンでした。縫い糸が画面に出ていることから、主題歌「縁の糸」に掛けてあるのかと思って、思わずニンマリしました。
次の瞬間、祇園ののぞみの寝室に場面が移りました。そこにも何か糸繋がりがあるのかと期待して見ていたのですが、特になにもありませんでした(強引に見立てるなら、枕から飾り糸が数本出ていたくらい)。
こういう所を工夫してくれると、細かい見所もあって、作品に深みが出るんじゃないかと思ったり、思わなかったりするんだけどなぁ。

明日は土曜放送で、1週間の総括となる日です。どうも、双子そろってのライブシーンがあるようですが、それを次にどう繋げていくのか、今から楽しみです。

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