これまで寺に参拝しても、朱印集めには一切興味を示さなかった当方が、ついに朱印帳デビューを果たしましたよ。
西国愛染十七霊場を律儀に1番から順に周り始めたのですよ。
愛欲を昇華して悟りを開くという愛染明王の、どこか下種な感じが大好きな当方。しかも、赤くてかっこいい。手に弓矢を持ってるのでキューピッドぽいところも可愛い。とにかく、ベタ惚れだ。
西国愛染十七霊場ツアーに旅立つことはずいぶん前に決めていたのだが、なんと1番霊場の勝鬘院・愛染堂の愛染明王は、1年のうち年始(12/31深夜 – 1/7)と夏(6/30 – 7/2)のたった10日ほどしか公開されない。朱印だけ集めればいいってもんじゃなくて、ちゃんと愛染明王も見仏したいじゃないか。
そんなわけで、勝鬘院の愛染明王が公開されている今日、ついに西国愛染ツアーが幕を開けた。
勝鬘院・愛染堂は大阪市内にあるが、繁華街からはちょっと離れたところにある。それでも、難波から歩くと30分くらいの位置。もちろん、地下鉄等(谷町線・四天王寺前夕陽ヶ丘駅)を利用すれば楽に行けるのだが、このあたりは寺の密集地であるので、僕はあえて歩いてみた(しかも、最初間違えた方向に歩いて、えらいたくさんの寺を目撃するはめになった)。
京都や奈良の観光寺のような広大な土地をもっているのではなく、住宅地の中で肩身が狭そうにしている感じは、少なくとも僕にとっては、新鮮だった。
毎年、6/30-7/2 は愛染まつりの開催時期だ。しかし、僕が訪問したのは午後の早い時間だったため、人出もまばらで、露店もほとんどが準備中だった。
a2c氏が言っていたミルクせんべいの露店を探すも、見つからなかった(たまごせんべいは4軒ほど見つけたのだが)。
ところで、本題には無関係だが、露店のテントにこんなイラストを見つけた。
『ザ・ウルトラマン』とは、時代錯誤もはなはだしい(しかもこれ、アニメのウルトラマンだし、あんまり人気無いよね)。
とにかく、祭りの催し物は18時頃からだそうで、付近はノンビリしたムードに包まれていた。
境内のスピーカーからは、昭和初期の名曲「愛染かつら」(参考: youtube) が流れてきて、ムードを盛り上げてるんだか、ぶち壊しにしているんだか、よくわからない状況になってきたり。
寺務所に座っているおばあさんは90歳近くに見えた。暑気バテなのか、うつらうつらしている。御朱印が欲しくて様子を伺っているのだが、起こすのも申し訳ないし・・・なんて遠慮しているときに、スピーカーから「愛染かつら」が流れてきた。すると、にわかにスイッチが入ったように “花も~ 嵐も~ 踏み越えて~” と突然歌いだすものだから、キモを冷やした。ていうか、彼女が1曲歌い終えるまで、声をかけられる雰囲気でもなかった。
しかたないから、曲が終わるまで、境内を見学しようかと思って表に出ると、愛染むすめの皆さんに遭遇。
警察のポスターを持って写真撮影。後日、啓発ポスターを飾るんだろう。
時間が早くて、人が少ないのを良いことに、どさくさに紛れて、急接近して撮影。
ポスターのすぐ左の列、前から2番目の女の子がキュートな笑顔で、僕の好みですな。
ちなみに、愛染明王さんは、後ろの建物(本堂)の真ん中に鎮座しておられました。
遠くて薄暗い上、厨子の中に半分ほど隠れていたので、はっきりとは見えませんでしたが、今まで見た愛染明王の中で一番大きかったです。ずいぶんと塗装もはがれていましたが、赤いボディだとはっきり認識できる程度には色が残っていました。表情も、写実的な憤怒相でかっこよかったです。
#写真は無いので、上の方のやつを見てください。
今日は、境内の中にたくさんテントが張られていたので、危なく見落とすところでしたが、ちゃんと “愛染かつら” が祭られていました。カツラの木に、カズラのツルが巻きついている様子を、男女が寄り添う姿になぞらえ、男女の仲を取り持つとされているそうです。
カズラの葉も、ほんの少しの想像力をはたらかせれば、ハート型に見えます。それもまたロマンチックです。
また、カズラはちょうど愛染まつりの時期に花を咲かせるそうで、今日もオレンジの花が咲いていました。よく見ると、愛染娘の髪飾りも、カズラの花がモチーフですね。
来年の7月までに、
西国愛染十七霊場をクリアして、愛染まつりの時期に再訪したいですな。
【勝鬘院・愛染堂】
住所: 大阪府大阪市天王寺区夕陽ヶ丘町5-36
TEL: 06-6779-5800
拝観料: 無料
交通アクセス
ミルせんなかったのか...んなバカな(汗
絶滅したのかな...
たまごせんべえって,たこせんに目玉焼きのっけたやつだっけ?
たまごせんべいに興味はなかったので、どんなものなのか調べずに帰ってきてしまいました。ごめんなさい。
しかし、材料として卵(殻つき。多分生卵)がたくさんおいてありました。また、鉄板もあったので、そこで目玉焼きを作るのかもしれません。
西国愛染明王: ツアースタンプまとめ
西国愛染十七霊場 1. 勝鬘院・愛染堂 …