今から25年くらい前、山瀬まみがさんまのまんまに出演した際(この時は、「二段だもん号泣事件」が起きたことでも有名)、2つに切ったメロンのまん中に牛乳を注いで食べていたわけだが、メロンが手に入れば当然この「山瀬食い」をする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第129回めの放送を見ましたよ。
映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』の撮影が始まって1ヶ月ほどが経った。海女姿のシーンで、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)は夏(宮本信子)を参考に演じているという。鈴鹿から見ても夏はかっこいい女性なのだという。アキ(能年玲奈)は、鈴鹿が夏を参考にしてくれたことを嬉しく思った。
荒巻(古田新太)は公開日や宣伝の計画を立てた。映画の公開日は2011年3月5日(土)と決められた。それに合わせて、2010年末から宣伝活動を始めるという。
そして、映画の主題歌は「潮騒のメモリー」のカバーと決まった。歌うのは「天野アキ feat. GMT&アメ女」とするという。そもそも荒巻の映画プロジェクトはハートフルのアイドルを売り出すためのものである。ヒロインこそアキにしたが、せめて主題歌では荒巻の事務所のアイドルを起用しなければビジネスにならないというのだ。アキの歌唱力にも問題があると指摘された。水口(松田龍平)は不服に思ったが、荒巻の剣幕に従うしかなかった。
北三陸市では、夏がすっかり回復して元気を持て余し始めた。ベッドから起き出て家の中を見て回ると、春子(小泉今日子)のずさんな家事にイライラした。春子は夏の小言を大人しく聞いた。春子は、夏が元気になれば自分と衝突することを予想していた。自分が夏の介護をするのも潮時だと思うのだった。
春子は夏と外出し、ケータイ電話を勝ってやった。自分がいなくなっても、いつでも連絡がとれるようにするためだ。それからスナック梨明日に連れて行った。町の人々は夏の久しぶりの外出を喜んだし、夏もみんなと一緒にいることが楽しそうだった。春子は、夏と町の人々の歓談の輪に入れなかった。自分は蚊帳の外だと思い、疎外感を感じ始めるのだった。
その時、水口から映画の主題歌について連絡が入った。春子は駅の待合室に移動し、ケータイ電話で水口と話した。春子は激しい剣幕でアキとGMTの抱合せに反対した。GMTやアメ横女学園の人気は下降線をたどっており、落ち目のアイドルグループと一緒に売り出すことなど我慢がならないのだ。荒巻は水口から電話を奪って春子と話した。荒巻はビジネスとして映画や歌を売っているのであり、アキ一人では商品価値がないと言い捨てて電話を切った。
駅の待合室を通りがかったユイ(橋本愛)がしばらく前から春子の様子を見ていた。ユイは、電話を終えた春子に話しかけた。ユイは、アキが母親や彼氏に守られていて羨ましいなどと話した。
春子は、ユイが「彼氏」と言ったことを聞き逃さなかった。アキが種市(福士蒼汰)と交際していることは春子に対して秘密にしていたのだが、ユイのうかつな一言でバレてしまった。それで春子は東京に帰ることを決意した。
翌朝早く、春子は夏には内緒で家を出た。
元気になった夏は、今朝からウニ丼販売を再開することにしていた。海女仲間と共に、小屋でウニ丼を作っていた。出荷準備が整った時、夏はウニ丼を一つ取り除けた。夏によれば、今日あたり春子が東京に帰るだろうから、土産に持たせるというのだ。夏は春子を起こしに行った。しかし、春子の寝室はすでにもぬけの殻だった。
夏は、春子に先を越されたことがおかしくて高笑いするのだった。
映画の公開日は、あの大震災の1週間前。いよいよあの大震災に向けて話が収斂していくわけですね。ああああ。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)