和也(遠藤雄弥)の強い希望で、一同は無人島へ遊びに行った。和也はかつて見せたことがないほどのはしゃぎようだった。着衣のまま海に入り、恵里(浦野未来)や文也(山内秀一)と水をかけ合って大騒ぎした。静子(真野響子)は初めて見る和也の元気な姿を写真に収めようとするが、涙で霞んでカメラのファインダーが満足に見えなかった。
恵里は、恵文(堺正章)の三線に合わせて小浜節を舞った。文也はうっとりとそれを眺めた。そんな文也の様子を見て、和也は文也の恵里に対する気持ちに確信を持った。
和也は、恵里と文也が将来結婚するよう勧めた。文也は照れてモジモジしたが、恵里はふたつ返事で承諾した。和也が説得すると、文也もそれを受け入れた。文也が約束をしたことで和也はとても喜んだ。親たちも、子どもの言うことだと思いつつも、ふたりを祝福した。
和也はその一日に満足した。再度無人島に遊びに来たいという希望を述べた。一同は無事に家に帰った。
しかし、それからほどなく和也の容態が急変した。その日は和也の父・伸生(勝野洋)が東京から遊びに来ることになっていた。それを家で待っていると、和也は高熱を出して倒れた。伸生が到着したのを見届けると、和也は意識を失い、そのまま事切れてしまった。
学校に行っていた恵里と文也に連絡が入り、急いで家に帰ったが最期は見とれなかった。
恵里は、沖縄の神は和也を見捨てたと言って憤慨した。
しかし、祖母・ハナ(平良とみ)の意見は違った。和也は神の使命を果たすために選ばれた子どもだというのだ。この世で子どもが死ぬことほど悲しいことはない。和也が亡くなることで、みんなは命の大切さを再認識することができた。そのきっかけとなるために和也は神様に選ばれたと言うのだった。
多少細部は異なるけれど、昨日の予想通り和也(遠藤雄弥)が死んでしまった。そして、セオリー通り恵里(浦野未来)と文也(山内秀一)がカップルに。
展開が読みやすいドラマなんだけれど、つまらない感じはしない。あえてわかりやすいお話を、気持ちのいい演出で見せてくれている。