NHK『あさが来た』第27回

「木公」はふつう「きこう」と打って変換するもんだと思うのだけれど、下図の♀は一体どういう文字で変換してタイポしたのか気になって、昨夜はなかなか眠れなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第27回めの放送を見ましたよ。
2015-10-27 22.20.34

* * *

第5週『お姉ちゃんに笑顔を』

はつ(宮﨑あおい)たちの一家は、没落して借金取りから逃げまわる日々であった。菊(萬田久子)がはつのことを疫病神呼ばわりしたことで、ついに惣兵衛(柄本佑)は堪忍袋の緒が切れた。惣兵衛は包丁を握って、菊に襲いかかった。

とっさにはつが菊をかばった。そのせいで、はつは肩に軽い怪我をした。
はつは、惣兵衛が母に危害を加えるという罪を犯さなくて良かったと言う。惣兵衛の罪を未然に防いだことで、やっと自分も家の役に立つことができたと誇った。
はつは、自分が菊から罵倒されたことも、山王寺屋が潰れたことも、家族の誰のせいでもないと話した。それは時代の流れや新政府のせいだと断じた。だから、惣兵衛が逆上して罪人になる必要はないと言うのだ。
これから先どうなるかはわからないが、今は前向きに進んでいくしか無いと諭した。

はつの言葉で、一同は落ち着いた。
惣兵衛は母・菊を許し、腰を抜かしてしまった彼女を背負って歩き始めた。

その頃、加野屋には新政府の役人となった五代(ディーン・フジオカ)が訪ねてきていた。
五代は、加野屋が中心となって、大阪で商業を復興し、外国との貿易港とする計画を持ちかけた。しかし、主人の正吉(近藤正臣)はひどく消極的であった。
あさ(波瑠)もしおらしく茶を出すだけで、以前のような活発さは微塵もなかった。はつの行方がわからず、落ち込んでいたからだ。

その態度に五代は憤慨した。
五代は腹立ちまぎれに、あさに説教をした。あさがふつうの奥様のようになってしまって落胆したとなじり、加野屋も潰れてしまえばいいと息巻いた。

一方的な物言いに、あさもカッとなって言い返した。
外国に行って見聞を広めたはずの五代が、政府の一役人になってしまって情けないと言い放った。そして、新政府のやり方も気に入らないとまくし立てた。新政府は先立つ金も無かったくせに新しい時代を作って、大阪の商人たちに莫大な上納金を要求してきた。旧大名たちが借金を返さないことを知っているのに、何も手を打ってはくれない。
明治の世など糞食らえだ、と啖呵を切った。

その威勢の良さに、五代は感心した。
五代はあさと加野屋を許した。そして、あさに商人たちの寄り合いに出席しろと告げて帰って行った。

これまで女が商人たちの寄り合いに参加したことはない。
あさを連れて行っていいものか議論になったが、新次郎(玉木宏)は出席を強く勧めた。五代に楯突いた以上、彼の言いつけを守らないと加野屋は大変なことになるだろうと言うのだ。それに、あさにとっても商売の勉強がでいる良い機会だと言うのだ。

あさは、正吉に連れられて寄り合いに参加した。
あさは追い出される程ではなかったが、話し合いの輪からはほぼ外されていた。酌を強要されるなど、単なる女としてしかみなされなかった。
それでもあさは、男たちの話に辛抱強く耳を傾けた。おかげで多くの知識を得ることができた。大阪に造幣局ができること、そのための材料として鉱山開発が盛んになりつつあること。また、外国では鉄道と呼ばれるものが普及していること。帳面上にいくら金があっても、現物がなければ商売は危険であることなど。

あさは、もっと早くに参加していればよかったと後悔した。そして、姉・はつにもいろいろ教えてやれば、彼女の状況も変わっていたかもしれないと思った。
そのようなことから、これからの時代は女にも知識が必要だと痛感した。

はつの捜索は一度後回しにし、今は商売の勉強を優先させることとした。
毎日昼は店に張り付いて帳簿の確認をし、夜は商人たちの寄り合いに参加し、それが無い日は遅くまで書物で商売の勉強をした。家事は多少疎かになったが、本を読みながら縫い物をするなど、努力を怠らなかった。
あさのことは、良い意味でも悪い意味でも噂になりはじめた。

あざが商売にばかり打ち込むので、新次郎は毎日昼からも外出するようになった。あさは商売のことに夢中で、特に気を留めるでもなかった。新次郎はますます抜け出しやすくなった。

実は新次郎は、忙しくなったあさに代わって、はつの行方を探っていたのだ。
山道で、大八車に野菜を乗せて運搬しているはつと出会った。

* * *


あらすじによれば、将来のあさ(波瑠)は鉱山経営を行うことになり、自ら鉱夫たちを指揮したり、一緒に山に入ったりするそうで。
その伏線として、「造幣局で金が必要になる」とか「外国では鉄道が走っている(石炭)」などのセリフがチラチラ出てくるようになってきましたね。

また、あさは女子大の設立にも尽力することになるわけですが、今日のセリフで明確に女にも学が必要と言ってましたね。
いろいろ先の展開に繋がっていくわけですね。

はつ(宮﨑あおい)がすっかり、農家の女房みたいな様子になっていて。
華やかな着物を来ていた宮崎あおいさんも良かったのですが、みすぼらしい姿の宮崎あおいさんも、それはそれでグッと来ます。
おかげで元気なった。

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