NHK『あさが来た』第79回

朝ドラ仕事始めの当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第79回めの放送を見ましたよ。

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第14週『新春、恋心のゆくえ』

あさ(波瑠)が嫁いで13年。
明治11年12月となった。
加野屋は新年の準備で大忙しだった。

去年の暮れ、あさは九州の炭鉱に行っていたため年越し準備を手伝えなかった。だから今年こそはと思い、張り切っていた。
しかし、慌て者のあさは家の掃除や料理の支度では失敗ばかりであった。奥の手伝いをさせてもらえないので、あさは店の仕事を手伝おうとした。ところが、店の方でもあさは邪険にされた。店の男たちは、年末で忙しい今こそ自分の実力を発揮する場だと思っており、あさに仕事を取られたくなかったのだ。

行き場を失ったあさは、餅つきの見物をすることにした。餅屋の男たちが、威勢のいい掛け声とともに手際よく餅をついている。年越し準備を尻目にのんびりと眺めている新次郎(玉木宏)と千代(東出奈々)に合流した。
新次郎は、あさはいつも忙しく働きっぱなしなので、今くらいはのんびりとしていればいいと声をかけた。しかし、あさは働かずにおれない性分だったのだ。
それを見かねた女中は、あさに餅を丸めるのを手伝ってくれるよう声をかけた。餅相手ならば、高価な食器を壊したりなどするおそれもなく、粗相者のあさでも迷惑をかけないからだ。あさは張り切った。

大晦日になり、あさはうどんを作った。
あさは祖父・忠政(林与一)から、そもそもうどんは練って丸めためでたい菓子だったと聞いた。それにあやかって、太く、めでたくありたい。だから、年越しそばと一緒に食べれば良いと発案したのだ。それは家の者達にも受け入れられ、以後、年越しにそばとうどんを食べるのは加野屋の恒例となった。

無事に新年を迎えた。

大食いの亀助(三宅弘城)は、人一倍餅を食べた。雑煮を何度もおかわりして、みんなを驚かせた。

亀助の大食いは、やけ食いの側面もあった。ふゆ(清原果耶)に恋心を寄せる亀助は、彼女に縁談が持ち上がっていることで気が気じゃなかったのだ。
ふゆにおかわりの雑煮を差し出されると、嬉しさと嫉妬でのぼせ上がってしまった。そのせいで、餅を喉につまらせ、大騒ぎになった。

亀助は、新年早々失態をおかしたことで落ち込んでしまった。あさはそんな彼を慰めた。「初転び」と言って、年のはじめに転ぶことは、福が転がり込んでくるので縁起がいいと話した。
そして、せっかく縁起がいいのだから、ふゆに自分の気持ちを伝えるよう助言した。ふゆの縁談相手は洋傘屋で儲けていると聞くが、亀助も負けているとは思えない。頑張れと励ました。

ふたりで話していると、ふゆが亀助のために茶を持ってきた。あさは気を利かせて席を外し、ふたりっきりにさせてやった。
舞い上がった亀助はモジモジとするばかりだったが、ふゆに本当に嫁に行って後悔しないのかと聞くのだった。

新次郎は表で千代と羽子板で遊んでいた。
あさは、そこへ亀助とふゆのことを報告に行った。あさと新次郎は、亀助のことを応援しようと申し合わせた。

そこへ、弥七(竹下健人)が以前からよく店を除きに来る男がまた現れたと指をさした。
洋傘をステッキ代わりにした男が立っていた。

* * *


あさ(波瑠)が嫁いでいて13年とのことなのだが、どうして今頃「年越しうどん」を発案したりするのか。

1年前こそは九州に行っていたのかもしれないけれど、それより前は何度も年越し準備の場に居合わせただろうに。もっと早くに提案しても良かったはずなのに。

とはいえ、それ以前は正吉(近藤正臣)も生きていて、よの(風吹ジュン)が一線で家の中のことを仕切っていたから、あさの出る幕がなかったと脳内補完した。よのも多少口出しはするが、あさに奥の権限のほとんどを引き渡したから、自由にうどんを作ったりできるようになったのだと脳内補完した。

それでも、家の掃除その他を手伝わせてもらえなかったことと整合しないけれど。

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