COVID-19に関しては「4月末ころまでには落ち着いて元に戻るだろう」なんて思っていて、まさか朝ドラのスケジュールもずれ込むとは思っていなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』の第1回めの放送を見ましたよ。
大正5年(1916年)、竹井千代(毎田暖乃)は大阪・南河内で暮らしていた。
家は養鶏場を営んでいたが、父・テルヲ(トータス松本)は働きもせず、昼から酒を飲んでばかりいた。母・サエ(三戸なつめ)は、千代が5歳のときに亡くなった。
弟・ヨシヲ(荒田陽向)の世話も含め、千代が家の全てを取り仕切っていた。
千代が家を守るのは、亡き母との約束であった。家事の一切に抜かりはない一方、千代は学校へ行くことができなかった。貧乏で学校にも来ないため、同年代の子供たちからはからかわれるばかりだった。ただし、からかわれるたびに、誇り高くかつ口汚く言い返す程度に、千代は強い女の子だった。
しかし、人前では気丈に振る舞う千代であっても、夜中に辛くなることもあった。そんな時は、一人で竹林に入り、秘密の隠し場所に行くのだった。そこは母との思い出の場所だった。幼い千代を連れて、母はよくここへ来た。千代は夜泣きをする赤ん坊だったが、ここへ連れてくるとピタリと泣き止んだという。
また、今際の母から貰ったビー玉をそこに隠していた。それはまるで月のようであり、千代は夜空と一緒にそれを眺めると元気が出てきた。そして、「うちは、かわいそやない」と自分を励ますのだった。
ある日、家の食べ物もほとんど底をつき、千代は卵を産まなくなった鶏を街で売ることとした。父を怒鳴りつけ、彼に鶏を売りに行かせた。
そのまま、父・テルヲは10日帰ってこなかった。
やっとテルヲが帰ってきたと思ったら、知らない女・栗子(宮沢エマ)を連れていた。
テルヲは栗子のことを「新しいおかあちゃん」と紹介するのだった。