NHK『おかえりモネ』第5回

無事に初週を乗り切る根性があって安心している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第5回めの放送を見ましたよ。

* * *
第1週『天気予報って未来がわかる?』

無事に雨も上がり、登米能は成功裏に終わった。

舞台で笛を担当したサヤカ(夏木マリ)も感無量だった。
そして終演後、サヤカは山で最も古いアスナロの大木を切ることを決意した。自分の命はもう短いが、あの世から登米の将来を見守るつもりである。それと同じように、あのアスナロも枯れて使い物にならなくなる前に能舞台の床材にして、末永く登米の将来を見守らせようというのだ。

能の打ち上げが行われた。
観客だった天気キャスター・朝岡(西島秀俊)や百音(清原果耶)も参加し、輪の中心として盛り上がった。特に、それまでどちらかというと物静かでおとなしかった百音も大声を出しておおいに騒いだ。

打ち上げ会場の隅では、サヤカが百音の祖父・龍己(藤竜也)と電話で話していた。
電話の向こうの祖父にも百音の楽しそうな笑い声が聞こえた。彼によれば、昔から百音はどちらかと言えば物静かなタイプだが、素直で良い子であったという。それが、高校進学の頃からふさぎ込みがちで扱いにくくなったという。思春期特有の問題かと思っていたし、島から離れたいと突然言い出したのも本人からであるなどと話すのだった。

翌日、朝岡は東京に帰ることになっていた。しかし、朝早くどうしても見たいものがあると言って、百音やサヤカたちと北上川に出かけた。
そこでは、移流霧という気象現象を観察することができる。夜明け前にあたり一面が霧に包まれ、そこから太陽が登る様子はとても幻想的な風景だった。

百音は、ぽつりと話しはじめた。
これと似たような気仙沼でも見たことがあるという。気嵐と言って、港一面に霧が立ち込めるのだという。百音は小さい頃からその風景が気に入っていて、特に海から太陽の昇る様子がとりわけ好きだったという。

しかし、百音の心は乱れていた。
気仙沼の港を思い出すと、そこから「あの日」のことが連想されてしまうのだ。「あの日」に何もできず、ただ呆然と見ているだけだった自分のことを思い出す。百音の顔はみるみる暗くなっていった。
何かを感じ取った朝岡は、「霧はいつか晴れる」と声をかけることしかできなかった。

いよいよ、朝岡が東京へ向けて帰る時刻となった。
最後に百音は、先日スマホで撮影した彩雲の写真を朝岡に見せた。そして、この雲を見ると良いことがあるというのは本当かと尋ねた。
しかし、朝岡はあっさりと迷信であると切り捨てた。ただし、雲をきれいだと思えたということは気持ちが前向きになっているということであり、それは良いことが起きる前兆に違いないと励ました。

去り際、朝岡は10分後に風車の方向を見ろと告げた。もし何もなかったら謝るから電話しろと言って、名刺を渡した。

10分後、言われたとおりに空を見上げると、そこには彩雲が浮かんでいた。百音は朝岡の言ったとおりになったことに感激し、まるで魔法のようだと驚いた。
そして、登米での生活には何か良いことがあると前向きになれた。

* * *


本文では割愛しましたが、移流霧を見ながら、百音(清原果耶)は父・耕治(内野聖陽)にメールを送りました。今まで、彼からは何度も電話がかかってきたのに全て無視していました。おそらく、登米に来てからの初めての連絡です。
メールの文面上の主題は、電話を無視していたことを謝る内容でした。その後、「島が嫌いなわけではない」と書いたものを消し、「わたしは、ここにいます」と書いて送りました。

僕が受け取ったら、「登米にいることはわかってるよ。だからなに?ているか、そのポエムっぽいのやめれ」ってイラッとするだろうな、なんて思いながら見てました。まぁ、僕は人の親になったことがないので、そこらへんの機微がわからないだけかもしれませんが。

あと、昨日のまとめ記事のあとがきでは、「サヤカ(夏木マリ)が錦袋から筒を取り出した、何だありゃ?」だの「能のシーンで笛がクローズアップされていたから、筒の中身は笛だったのか?」といったようなことを書きました。
昨日の時点で僕は気づかなかったのですが、舞台で笛を吹いていたのがサヤカ(夏木マリ)本人でした。普段、金髪頭なのに舞台の上では黒髪だったし、紋付袴の男装をしていたので全く気づいてませんでした。ていうか、髪の長さも違うようだったし、同一人物だとは思えんわ、くっ。

【今日の蒔田彩珠コーナー】
出番なし。

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