Netflix Japan が複数の作品から清原果耶の笑顔を集めたビデオクリップを公開しており、これはみんなに報せておかなければならないと思ったし、特に2:10からのやつがいいよと言っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第30回めの放送を見ましたよ。
田中(塚本晋也)は、百音(清原果耶)に両親のなれそめの続きを話してくれた。
耕治(内野聖陽)は地元に忘れられない女性がいると言って亜哉子(鈴木京香)のことを振った。
それと同じ頃、耕治は音楽をやめ、大学卒業後は銀行員になることを決めた。耕治は自分のトランペットの音が明るすぎると悩んでいた。演奏家は陰や不幸を背負っていなければならず、そういうものが奏でる音楽の色気となる信じていた。耕治はその様な陰を持たず、色気のない明るい音しか出せない自分は向いていないと思ったのだ。周囲も耕治をそう評価していた。
しかし哉子は、耕治の人柄とトランペットの音が明るい点を最高に気に入っていると話した。ついには、普段の清楚な様子とは正反対の汚い言葉で啖呵を切った。曰く、正しくて明るくてポジティブで前向きであることが魅力にならない世界はクソだと断言した。陰のあることや明るい音を良しとする風潮は安っぽい価値観であり、そんなことで耕治をけなすべきではないと言うのだ。
その亜哉子の言葉が決め手となり、以後ふたりはとても仲のいいカップルとなった。
1週間後、菅波(坂口健太郎)が登米に戻ってきた。田中への接し方で喧嘩別れしたふたりだったが、互いに自分の非を認め素直に謝りあった。
田中への訪問診療を引き受けることになった菅波であるが、それは本意ではないと話した。自分の治療方針は患者の病気を根本的に治すことであり、患者の生活や希望に対しては関心がないと話した。つまり、自分本位の医者であり、患者のことは考えていない医者なのだと卑下した。
百音は、気象予報士試験の朝に菅波から届いたメールを見せた。そこには、長々と正論ばかりが書かれていた。百音自身が自覚していて、けれどもできなくて悩んでいることばかりだった。正直に言えば、百音は腹を立てたという。
しかし、菅波が百音のことを懸命に考えて助言してくれたことはわかったという。つまり、菅波は不器用ではあるものの、相手のことを思いやることができる人間であると述べた。それは患者に対する態度でも同じだと話した。
田中から受注していたダイニングテーブルセットの完成が間近となったある日、彼から百音に相談があった。田中は人づてに別れた妻のメールアドレスを教えてもらい、連絡をしたのだと言う。テーブルの納品日に家に招待したと言う。送ってしまったものの、自分ひとりでは不安なので百音にも立ち会って欲しいという願いであった。百音は断りきれず、それに応じた。
テーブルが無事に納品され、満足のいく出来に田中は大喜びした。一方で、妻からのメールの返事は来なかったという。約束の時間まではもうしばらくある。返事無しで現れるかもしれないと思い、ふたりは不安と期待を膨らませながら待つことにした。
はたして、約束の時間から1時間後、やっと別れた妻からの返事が来た。ずっと迷っていたが、田中に会うのはやめるという連絡だった。田中は落ち込んでしまった。
その直後、耕治と亜哉子が前触れもなく現れた。耕治は、元気のない田中の姿を見て笑い飛ばした。亜哉子は上品にかつきっぱりと口の悪い耕治をたしなめた。
田中は、耕治と亜哉子、そして百音とテーブルに着いた。妻には会えなかったが、懐かしいふたりに会えて田中は嬉しかった。彼らの明るさが田中に笑顔を取り戻させた。
ラストカットは、テーブルを囲む4人の遠景でした。
そこに、百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)のツーショット写真がありました。
田中(塚本晋也)に突如カメラを向けられて、何も身構えていない油断したような写真です。ツーショットとは言え、被写体のふたりは距離が離れているという。
百音はどこか困ったような半笑いで、いい、すごくいい。
とはいえ、次にこの写真が次に登場するのは、田中が死んだときかなぁと思うよね。田中を偲ぶ時に「勝手にカメラを向けられて困ったけれど、根はいい人だった」って思い出したり、このふたりがカップルとなったとした場合に初めてのツーショットみたいな感じで部屋に飾られたりする小道具なんだろうな。
【今日の蒔田彩珠】
出番なし。