僕にとってはテレビがつまらなくて悪夢のような半月だったわけで、この間はチャンネルがほぼBSプレミアムに固定されていて、都合があってチャンネルを変える時に事故で一瞬目にしてしまったことはあったけれど、一切オリンピック中継を見ないと決めて過ごしていたわけで、それも昨日でやっと終わって心底せいせいしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第61回めの放送を見ましたよ。
9月5日、鮫島(菅原小春)の代表選考会まであと20日となった。
選考会会場の過去20年間の気象データを調べたところ、いずれの年も暑かった。今年も暑くなると容易に予想された。
鮫島は暑さにめっぽう弱い。過去のレース結果を見ても、冬のレースは優勝しているが、夏場のレースは如実に成績が悪かった。
代表選考会に向けて、暑さそのものに対する一般的な対策はもちろんのこと、鮫島自身の体質改善も課題となった。体質改善のためには医師の協力が不可欠である。
朝岡(西島秀俊)は、旧知の仲である中村医師(平山祐介)を会社に招き、協力を仰いだ。中村は大いに興味を示し、協力することを約束してくれた。
翌日、百音(清原果耶)はいつものように鮫島の練習場に詰め、中村医師の到着を待った。しかし、中村は約束の時間になってもなかなか現れない。
代わりにやってきたのは菅波(坂口健太郎)だった。
世間では医療従事者の長時間労働が問題視されている。菅波も超過勤務が続いていおり、勤務している大学病院から指導され、強制的に10日間の夏休みを取得させられたという。その時間を当てて、鮫島に協力することになったと説明した。
しかし、菅波は嫌がる風ではなかった。サメが常に泳いでいないと死んでしまうのと同じように、自分も常に動いていないと気がすまないのでちょうどよいのだと話した。
菅波の指導の下、鮫島は日々の体温や睡眠、食事、主観的ストレスなどを記録することになった。それと並行して、気温や湿度を人為的に変化させ、運動時のデータを詳細に収集した。全ては順調に進んでいった。
ある日、鮫島の練習場から帰るとき、雨が降っていた。
天気予報を見ていなかったという菅波は傘を持っていなかった。ふたりは百音の小さな折りたたみ傘で、照れながら一緒に帰路についた。
先週の放送のラストで、菅波(坂口健太郎)は人に感謝されることが麻薬のように気持ちよくなり、それを得たいがために周りが見えなくなるほど突っ走ってしまう。その結果、誰かの人生を台無しにしてしまうことがあると話していました。菅波自身が、ある患者の人生を奪った苦い経験があるとのことでした。
今日の放送でその詳細を語るのかと思いきや、今は元気にしていると風のうわさで聞いた、と言うだけで打ち切られました。どういう風に話を終わらせたのかもわからず、いきなりシーンが切り替わりました。なんだよ、もう。
そんな感じなので、今日のラストの相合い傘にも特にドキドキしません。きっと明日の放送では何事もなかったかのように、別のシーンから再開なのでしょう。
ここしばらく、百音(清原果耶)が派手に活躍するシーンがなくて、見どころがまったくないよね。
東北地方の台風のときだって、画面に映らないところでメールを送っただけだったし。気象コーナーでパペットを使うことを思いついたときも、「あっ!」みたいな感じで何かを思いついたシーンだけ見せて、あとは実際にパペットを手にはめて操作してただけだし。
終始こんなんで、ちょっと見るの辛くない?
【今日の蒔田彩珠】
出番なし。