NHK『おかえりモネ』第77回

現在の髪の毛やヒゲの伸び具合は劇中の浅野忠信と同じくらいなのに、どうして自分にはああいう男の渋みが出てこないんだろうと悩み落ち込んでいる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第77回めの放送を見ましたよ。

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第16週『若き者たち』

百音(清原果耶)は、亮(永瀬廉)と喫茶店で落ち合った。

亮はその喫茶店で一夜を明かしたという。居眠りすると店員に注意されること以外は、何時間居座っても文句を言われなかったという。店内には同じような客が何人もおり、互いに没交渉ではあったが、何かしら連帯感が生まれたと楽しそうに話した。刹那的に存在を認めてもそれ以上の興味を持たないという東京の雰囲気は楽でいいと言うのだ。

亮は父・新次(浅野忠信)の跡を継いで地元の漁師になった。父をはじめとした周囲からの期待も大きく、また亮自身も簡単にそれに応えることができた。しかし、だんだん苦しくなってきたのだ。それもあって、東京で逃げ出したくなった。

それでも地元に帰ろうとする亮を、百音は引き止めた。そしてシェアハウスに連れて行くことにした。

その頃、シェアハウスには百音と約束をしていた菅波(坂口健太郎)が迎えに来た。亮のことで百音に嫉妬している未知(蒔田彩珠)は、百音は約束をすっぽかして幼馴染の男と会っていると意地悪く話した。ふたりは特別に通じ合っているとも話した。
慌てて明日美(恒松祐里)は詳しく弁解した。それを聞いた菅波は納得し、その日は帰ることにした。

感情を爆発させた未知は、突然帰り支度を始めた。
そして、シェアハウスを出ていこうとしたところ、ちょうど百音と亮が帰ってきた。さらには、事情を聞いて駆けつけてきた三生(前田航基)と悠人(高田彪我)まで現れた。
百音は、もうしばらくここにいて亮たちと一緒に島まで帰るよう未知を説得した。亮のことを見守ってほしいと頼んだのだ。未知はそれを受け入れた。

未知は態度を和らげ、菅波に悪意ある言葉を投げかけたことを説明し謝った。

菅波との約束をすっかり忘れていた百音はすぐさま彼に電話で謝った。
はたして、菅波は平静な様子だった。幼馴染の一大事に対応し連絡し忘れるくらいの方が却って信頼できると言って慰めた。

そして、幼なじみたちは久しぶりに語り合った。昔話に花が咲き、亮もすっかり笑顔で楽しそうだった。しかし、徹夜で疲れてしまった亮はひとり眠ってしまった。

亮が眠っている間、三生と悠人の進路の話になった。悠人は公務員試験を受け、地元に戻ることを目指している。
三生は過去に一悶着あったものの、実家の寺を継ぐことを決めたという。地元に戻り、周囲の期待などいろいろなものを背負う覚悟を決めたと宣言した。

三生の宣言が亮の生き方を踏まえている。そのことは皆すぐに理解できた。
しかし、明日美には納得できなかった。亮は周囲からのプレッシャーに押しつぶされている。亮は漁師をやめて仙台や東京に出ればよいと話した。そもそも、故郷で頑張ることが偉いという風潮に納得がいかなかった。

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以前、耕治(内野聖陽)が朝岡(西島秀俊)に話していた「土地を離れられないのは、そこにいる人々とのかかわり合い」というテーマが踏襲されてますね。
三生(前田航基)はそれに沿った意見を言い、明日美(恒松祐里)はそれに異を唱えるという構図になっています。で、亮(永瀬廉)は人とのかかわり合いが重荷になっている、と。
百音(清原果耶)は態度を決めかねているようですが、どうなっていくんでしょう。

【今日の蒔田彩珠
ここ数回の放送ではずっとツンケンしていた未知(蒔田彩珠)ですが、久しぶりに笑っていいていい感じでした。
ツンケンしていても笑っていてもいい、いい。

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