今日は、僕の大好きなバンドであるところDrop’sの活動休止前の最後の大阪公演であり、あくまで「活動休止」とは言っていて再開への含みをもたせてはいるけれど二度と一緒にやることはないんじゃないかと思っていて、昨夜寝るときからずっとソワソワしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第95回めの放送を見ましたよ。
(なお、サムネイルはボーカルでベビーフェイスな中野さんですが、僕はギターの荒谷ちゃんさん推しです)
宮田(石井正則)は病気のせいで肺活量が落ち、プロの演奏家を引退して6年が経っていた。その間、一度もホルンを演奏したことがなく上手に吹けないと断りながらも、宮田は百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)のためにホルンを演奏してくれた。
百音は中学生時代にサックスに打ち込み、高校も音楽コースを目指すほどだった。受験に失敗したことと東日本大震災によってサックスは完全にやめてしまった。しかし、宮田の演奏を聞いて、当時の楽しかった思い出が去来した。同時に、弱々しくも懸命に吹く宮田の音色に心が動かされた。
宮田が帰った後、百音と菅沼はふたりきりで話をした。
百音は、ずっと誰かの役に立ちたいと思っており、そのためには自分が強くなければならないと考えていた。しかし、宮田の姿を見ていて考えを改めたと話した。宮田ばかりか、突風でカキ棚が破壊された実家の家族、それを手伝いに来た地元の人々の様子にも感じ入るものがあったと話を続けた。彼らはみな同様に強くはない人々である。それなのに明るく元気で、何よりも楽しそうにしていた。
百音が彼らを元気づけるのではなく、反対に自分が彼らから元気をもらったと語った。
そして百音は、故郷の島に戻ると打ち明けた。東京に戻ることを決めた菅波とは入れ違いになってしまう。
菅波は静かに頷き、百音の決断を受け入れた。ただし、結婚は先延ばしにすることにした。それぞれが新天地での仕事に落ち着いてから再考しようということになった。
菅波に打ち明けた後、百音は仕事関係者にも故郷へのUターンを告げて回った。テレビ局の仕事を降りることはすんなりと受け入れられた。
問題は、会社に籍を残したままにできるかどうかだった。会社を辞めてしまうと、気象データにアクセスできなくなったり、肩書がなくなるなど仕事がやりにくくなる。そこで、全国各地に気象予報士を派遣するという新規事業を認めてもらえるよう、安西社長(井上順)らの前で再度提案を行った。
しかし、百音の提案はどう見ても会社にとって収益の上がる内容ではなかった。安西社長は新規事業としては認められないと考えた。一方で、故郷に貢献したいという百音の熱意にはほだされてしまった。
そこで、地方営業所を開設するという名目で百音を気仙沼に派遣することに決まった。初期費用として30万円だけの予算もついた。ただし、3年以内に結果が出なければ廃止だという。
こうして百音は故郷に帰ることになった。
百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)は住まいが入れ違いになってしまうことになり、結婚を延期させることにしました。
本文では書かなかったけれど、そのくだりで百音は「一緒にいるというのはどういうことだろうか」と菅波に問いかけました。それに対して菅波は「ふたりの未来を考えるということ」と答えました。そこでシーンが切り替わりました。
今日のふたりのやりとりでは、結婚を延期するということ以外は”ふたり”の未来についてなにも考えていなかったので、「一緒ではない」ってことなんでしょうか。不穏な流れだと解釈したんですが、よいですか?