NHK『おかえりモネ』第110回

俺の話は長い』というドラマの中で、清原果耶が「お母さんの財布からお金借りる歌」という変な歌を歌っていると知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第110回めの放送を見ましたよ。

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第22週『嵐の気仙沼』

深夜3時ころ、亮(永瀬廉)たちの漁船は低気圧を無事にやり過ごし、港へ向けて船を進めだしたとの連絡が入った。2時間ほどで帰港するという。人々はみな安堵した。
百音(清原果耶)に促され、未知(蒔田彩珠)は港に向かった。

夜明け後、百音がコミュニティセンターの事務所に詰めていると、未知と亮がやって来た。百音に無事を報告するよう、未知が亮を連れてきたのだ。
一言二言ことばを交わすと、百音は席を外した。出向前から未知が亮とふたりきりで話したがっていたことを知っていたので、そのための時間を作ってやることにしたのだ。

ふたりきりになると、未知は亮の前で泣き出した。辛抱していた感情が溢れ出たのだ。
しかし亮はそんな未知を冷たく突き放した。自分は「大丈夫だ」といつもの決り文句を言った。そして、自分と一緒に居ても未知が苦しくなるだけだであり、これ以上亮に縛られるべきではないと別れを告げた。

不穏な雰囲気を察した百音が顔を出したが、ふたりは留まらなかった。

未知は、亮が「大丈夫」としか言わないことに不満を述べた。何を聞いても、亮は優しい作り笑いをして「大丈夫」と答えるだけである。そのたびに未知は自分の無力感を思い知らされるのだ。亮は、未知が苦しくなるばかりであり、もう自分のことは諦めろと再度話した。
全てを諦めた未知は、その場を立ち去ろうとした。

とっさに百音は未知を引き止めた。そして話しだした。百音から見ると、未知と亮は互いを誰よりも大事に思っており、このまま終わるべきではないと言うのだ。
確かに、百音も亮から「大丈夫」と言われて傷つく事があった。しかし、そう言わざるを得ないように追い詰めていたのは百音や未知の方だったと謝った。もう無理に笑ったり、強がって「大丈夫」と言わなくてよいので本音を聞かせて欲しいと迫った。

ついに亮の笑顔が消えた。
亮は百音や未知だけでなく、全ての人に対して敵意があると打ち明けた。誰一人、自分の気持などわかっていないのだと話した。
百音は、誰も亮の気持ちがわからないということに同意した。しかし、そんな人々の中にあって、未知だけは亮のそばを決して離れようとしなかった。そんな未知を突き放してしまうと、亮も未知も寂しい思いをするしかないと反論した。

亮は、未知のおかげで頑張ってこられたことは認めた。しかし、自分は父・新次(浅野忠信)と同じ道を歩むと話した。新次が漁船を新造した直後に震災で船と妻を失ったのと同じように、物事がうまく進んでも必ずどこかで挫折するに違いない。そんな自分と一緒にいると、未知には余計な苦労をさせるだけである。
未知のことを大事に思うからこそ、つらい思いをさせたくないのだと話した。

未知は亮の手を握った。
亮は、自分が幸せになってもいいのかと未知に尋ねた。未知は黙ってうなずいた。

* * *

昨日のまとめ記事では、なんだかんだで結局ふたりは別れて、未知(蒔田彩珠)は東京に行くことになるだろうと予想していたわけですが。蓋を開けてみれば、未知と亮(永瀬廉)がより強く結びついてしまいました。こりゃ、未知は東京行きを諦めるね。

【今日の蒔田彩珠
亮は無事に帰ってきたものの、核心に迫る話し合いの場に臨み、緊張気味の未知でした。
椅子に座った時、斜めに力なく不揃いに垂れていた両足にぐっと来ました。

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