山瀬まみに帰依する直前まで南野陽子ファンだったこともあり、いまだにこの季節になると『秋からも、そばにいて』を口ずさんでしまう当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第117回めの放送を見ましたよ。
菅波(坂口健太郎)が百音(清原果耶)の家へ挨拶に来たものの、耕治(内野聖陽)は逃げ出して留守だった。
そのため、百音は菅波をカキ養殖の作業小屋に案内した。そこは未知(蒔田彩珠)が研究室に改装しており、最近は百音も気象の観点から養殖業の発展に貢献する研究をはじめていると説明した。菅波は、百音の試みを無謀な挑戦だと評した。
しかし、百音は簡単ではないからこそ挑戦するのだと話した。それは、耕治が銀行を辞めてカキ養殖を継ぐと決めた時に発した言葉である。百音はその言葉を心に留めていた。
しばしふたりは互いの仕事の展望について真剣に話し合っていた。するとそこへ、泥酔した耕治が帰ってきた。
耕治は呂律の回らない口で、仕事の話ばかりで色気がない、別居結婚はいかがなものか、などとふたりに絡んだ。
亜哉子(鈴木京香)が取りなして、耕治は少し落ち着いた。しかし、今度はふたりのことをそっちのけで、春から自分が始めるカキ養殖のことについて話し始めた。自作の企画書を持ち出し、緻密な計画を説明した。銀行員である耕治にとって収支計画など資金面には心配がなかった。しかし、漁業についてはまったくの素人である。自分ひとりで全てやるのではなく、百音の気象予報はもちろん、周囲の様々な人々の力を借りることが耕治の計画のキモだった。
菅波は、業種の垣根を超えた協力体制を高く評価した。医療も同様で、多様な専門家が協力することで新たなアプローチが生まれ、医療技術も発展するのだという。菅波に褒められたことで、耕治は一気に機嫌が良くなった。
菅波はそのチャンスを逃さなかった。菅波と百音の関係もそれと同じだと説明した。それぞれが違う場所で違う仕事をしながらも、同じ目標に向かっている。それは簡単なことではないが、耕治の言葉を引用すれば「簡単じゃないからこそやる」のである。これまで、菅波と百音は様々な問題に二人で乗り越えてきたし、これからもそうするつもりである。だから、二人のことを認め、見守ってほしいと頼んだ。
百音も、自分は菅波以外に同じ目標に向かうことのできる人物はいないと話した。
それでついに耕治も折れ、二人のことを認めた。初めにふたりを見たときからうまくいくと思っていたなどと調子のいいことを言った。
翌日、菅波は病院から呼び出され、予定を一日早めて東京に帰ることになった。呼吸器に関わる感染症が増加の兆しを見せており、急遽人手が必要になったというのだ。
別れ際、百音は菅波が自分の故郷にいることに不思議な感覚を覚えると話した。菅波は外部の人間だけれども、それがかえって良いことだなどと話した。
菅波は、春になったら再訪するという。その時はたっぷりと時間をとって、二人で登米の人々にも挨拶に行こうと約束をした。
このドラマでCOVID-19はどう扱うのかなとずっと気になってたんですが、今日ついに出ましたね。
まだはっきりとしたことはわからない時期ですが、感染症らしきものが発生したとのことで休暇中の菅波(坂口健太郎)にも呼び出しがかかりました。
春に百音(清原果耶)と一緒に登米に行くことを約束しましたが、たぶんそれは果たされないんですよね。やれやれ。
【今日の蒔田彩珠】
出番なし。
ただし、劇中では百音のスマホに未知(蒔田彩珠)からの連絡がありました。亮(永瀬廉)とうまくいったという報告です。
百音は、自分の周囲の人々が幸せになることを願っているので、とても喜んでいました。嬉し涙を流すほど。