NHK『ブギウギ』第56回

部屋を片付けていたら今年の4月ころに買った『週刊SPA!』が出てきて、当時は黒木華さんの記事しか読んでなかったので改めてパラパラとめくってみたら、「年の差SEXの極意」という中年男性が若い婦女子とセックスする時のコツについて書かれているページがあって冷やかし半分に眺めていたんだけど、筋力が弱まり始めている中高年が立位をすると転倒して怪我をするリスクがあるから避けろと書いてあって、「バカにすんじゃねぇよ」と呟きながら冷笑したんだけれど、その後にコンビニに買い物に行ったら、入口に設置してある点字ブロックもしくは玄関マットのいずれかわからないのだけれど、とにかくそういった類の薄いものに足が引っかかって転倒しドアに激突したものだから店内にいた客やら店員やらから驚きの顔で見られてしまい、すごく恥ずかしかったし、やはり中高年は転倒して怪我をするリスクがあるなと身をもって学んだ当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第56回めの放送を見ましたよ。

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第12週『あなたのスズ子』

鈴子(趣里)は、愛助(水上恒司)との交際を受け入れるつもりで彼の下宿へ向かった。しかし、部屋の中から村山興業東京支社長・坂口(黒田有)の声が聞こえてきて、しばし聞き耳を立てた。坂口は、愛助に鈴子との交際をやめるよう説得しているようだった。その口ぶりは鈴子を愚弄するもので、鈴子が愛助をたぶらかし、仕事を取るために利用しているだけだなどと言うものだった。
鈴子は純粋に愛助のことを好きになっていた。坂口の根も葉もない言葉に頭に来た。鈴子は部屋に怒鳴り込んだ。

坂口は鈴子の姿を見ると、自分の歳と立場をわきまえろと告げた。鈴子も食ってかかり、これ以上ないほど険悪な雰囲気である。
愛助が間に入り、鈴子と二人で話をしたいと坂口に懇願した。坂口は、それを受け入れ、きちんと別れ話をするように告げ、帰って行った。

愛助は鈴子に今の気持ちを話した。学徒出陣が始まった中、自分は体が弱いせいで徴兵されない。同じ年頃の同級生たちが出征しているのに、自分だけが安全なところで色恋にうつつを抜かしていてよいのかと自問自答しているのだと言う。

鈴子は、自分に弟のいたことを話した。彼は愛助より少し年上だが、愛助とほぼ同年代である。彼はトロくさくて周囲からバカにされていたが、鈴子にとってはかわいい弟だった。そんな彼は徴兵検査に合格したことで、やっと自分が認められたと喜んでいた。しかし、戦死してしまった。
鈴子は、学徒出陣の新聞記事を読んだ時、真っ先に愛助のことが思い浮かんだという。愛助が弟のように戦死してしまったらと考えると心が苦しかった。だから、体が弱いせいで愛助が徴兵されないと聞いてホッとしているのだと話した。

一方で鈴子は、愛助が学徒出陣していく同級生たちに申し訳ない気持ちでいっぱいなのも理解できると話した。
出生できない不甲斐なさと恋心の板挟みの結論を出せるのは愛助本人のみだと告げた。どのような答えでも構わないので、決断は愛助に任せると話、鈴子は帰った。

愛助に一任したとはいえ、鈴子はそれでよかったのかと思い悩んでいた。さまざまなことに身が入らず、ぼんやりするようになった。
そんな中でも、日課の発声練習だけは欠かさなかった。いつもの場所で発声練習をしていると、村山興業の坂口がやってきた。
坂口は鈴子に手切れ金を差し出した。愛助が色恋にうつつを抜かしているという噂が、彼の母であり社長でもある村山トミの耳に入ったのだと言う。大事になる前に無かったことにしてしまいたいというのだ。

鈴子はその金を受け取らなかった。自分と愛助はまだ交際していないので、手切れ金を受け取る筋合いはないと断った。ましてや、自分たちのことは自分たちで決めるべきで、誰からも指図を受けないと啖呵を切った。
坂口は大興業主の村山トミを敵に回すつもりかと脅したが、鈴子は一歩も引かなかった。こんなことで敵になるのだったら、それで構わないと答えた。
交渉は決裂した。

そんなことがあったとは知らない愛助は、相変わらず悩み続けていた。
そんな中、実家の母・村山トミから手紙が届いた。

* * *

本文では書きませんでしたが、鈴子(趣里)の拠り所の一つだった伝蔵(坂田聡)のおでん屋台が閉店するそうです。物資不足で仕入れもままならず、これ以上商売を続けられなくなったとか。
彼は、色恋の話は大嫌いだと常々いっていましたが、どうやらそれは妻に逃げられた経験からのようです。サイドストーリー的に彼の過去が少しずつ語られていくのかと思っていたのだけれど、このまま真相が明らかにならずに退場してしまうのか?それとも、屋台以外で出続けるのか。
鈴子と愛助(水上恒司)の恋の行方よりも気になってます。

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