NHK『ブギウギ』第79回

スマホをGoogle Pixelに変えたら「この曲なに?」という機能がついていて、周囲で流れている音楽のタイトルを自動でリストアップしてくれるようになったんだけれど、もちろんテレビから流れてくる曲にも反応するし、タイムスタンプもつくから自分がいつ朝ドラを見たかもわかってしまって苦笑している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第79回めの放送を見ましたよ。

* * *
第17週『ほんまに離れとうない』

愛助(水上恒司)の結核が再発し、喀血した。愛助はそのまま病院に担ぎ込まれ入院した。

報告を受けたトミ(小雪)はすぐに大阪から飛んできた。
トミは愛助を大阪に連れて帰ると騒ぎ立てた。自分の命よりも息子のことを大切に思っており、彼を東京に残しておくことに耐えられないのだ。
本当は、戦争中に最初に倒れた時も大阪に連れて帰りたかった。その時は鈴子(趣里)が献身的に看病していると聞いて、ひとまず任せることにした。しかし、今にして思えばそれは間違いだったと後悔していると言う。いつもそばにいるのに今回の体調悪化を見抜けなかったのは鈴子の落ち度だと非難した。
愛助の上司である坂口(黒田有)も監督不行届だとなじった。さらに、幼いころの愛助の子守り役で現在は鈴子のマネージャーをしている山下(近藤芳正)にもケチをつけた。昔から山下は愛助を甘やかすばかりで碌なことにならないと文句を言った。
その場で名指しされた三人は何も言い返せず縮こまってしまった。

トミはその日のうちに愛助を大阪に連れて帰るつもりだった。しかし、愛助は東京に留まると言って聞かなかった。しばし押し問答になったが、医者(要冷蔵)も当面は安静にする必要があると言って許可しなかった。諦めたトミは、容体が落ち着いたらすぐに大阪に戻すよう念押しして引き上げていった。

鈴子がトミの剣幕に意気消沈しているのを見てとった愛助は、おはぎを食べたいと子供のようにおどけて見せた。鈴子もその態度は自分を元気づけるためのものだとすぐに理解した。つくって持ってくることを約束して病室を出た。

その足で鈴子は闇市に向かい、ありったけの金をはたいて砂糖を買った。
小豆を炊いておはぎをつくりながら、鈴子は愛助とトミの親子関係について考え込んだ。

翌日、鈴子はおはぎを携えて愛助の病室を訪れた。愛助は喜んでそれを食べた。
鈴子は、彼の機嫌がよくなったところを見計らって、愛助は一度大阪に戻るべきだと提案した。愛助が大阪に戻らないと言い続けると、トミも頑なになり、しまいには鈴子と愛助の結婚も認めなくなるおそれがある。それは避けるべきだと諭した。
加えて、鈴子はトミが心配する気持ちもわかると話した。母親として、自分の命より大切な愛助のことを心配するのは当然だ。だから、親孝行のつもりで帰るべきなのだ。
さらには、鈴子は自分の母(水川あさみ)が危篤になった時に何もできなかった後悔がある。その時の反省があるという。

鈴子の説得に愛助も納得した。

それからしばらくして、愛助の容体が安定した。医者も大阪行きを許可した。

鈴子は愛助の旅支度を手伝っていた。愛助は、そこに悲しそうな表情が浮かんでいることを指摘した。大阪行きを強く推したのは当の自分だが、いざ旅立つとなると鈴子は寂しくなったと言う。
すると愛助は、ふたりで箱根に一泊することを提案した。鈴子は愛助の体調を心配し、寄り道せずにまっすぐ大阪へ行くべきだといって断った。しかし愛助は「病は気から」であり、鈴子と一緒にいた方が体によいと反論した。しかも、これまでふたりで旅行をしたことがないのでぜひ行きたいと言うのだ。

鈴子は目に涙を浮かべ喜んだ。そして提案を受け入れることにした。

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鈴子(趣里)と愛助(水上恒司)が、ちょっとした仕草や状況から相手の気持ちを汲んで最善を尽くそうとするところにジーンときました。
うまく文章には書けなかったけれど。

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