NHK『ブギウギ』第123回

雨続きでいやーな感じの当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第123回めの放送を見ましたよ。

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最終週(第26週)『世紀のうた 心のうた』

鈴子(趣里)は歌手を引退することを決めた。真っ先に羽鳥(草彅剛)に打ち明けたが、彼は承服しなかった。鈴子が歌手を辞めたら絶縁すると述べ、彼にしては珍しく怒りを露わにした。
マネージャー・タケシ(三浦獠太)も同様に猛反対し、激しく取り乱した。

鈴子は、茨田りつ子(菊地凛子)にも打ち明けた。いつものように皮肉混じりに冷たく突き放されるものと思っていたが、りつ子は予想外にも寂しそうな表情を浮かべ、残念だと答えた。
りつ子は鈴子のことを同志だと思っていたという。歌手としても女としても、厳しい時代と共に生きてきた仲だと認識している。だから、鈴子の決断を尊重するのだという。ただし、自分はこれからも1日でも長く歌い続けると宣言した。鈴子は、りつ子に受け入れてもらえて嬉しいのと同時に、歌に全てを捧げるりつ子のことを改めて立派だと思った。
りつ子は、羽鳥が怒った気持ちも理解できると話した。羽鳥は本当に歌を愛しており、彼にとって歌手は歌の一部である。鈴子の引退によって、自分の歌が失われてしまうような気持ちになるのだと話した。
それでも鈴子の決意は変わらなかった。

鈴子が帰宅すると、マネージャー・タケシが待っていた。
彼は、鈴子の引退に反対して取り乱したことを謝った。本来、彼は歌には全く興味がなかったという。しかし、いつの頃からか、無意識に鈴子の歌を口づさむようになっていたという。歌っていると不思議と元気が出てきたという。これまでの人生でどんな仕事も長続きしなかった自分であったが、鈴子の歌で大いに励まされた。だから、もっと鈴子の歌を聞いて励まされたかったというのが本音だと述べた。
鈴子の歌に励まされたのは自分だけではなく、日本中に大勢いる。だから彼らに今まで歌を聞いてくれたお礼を述べると共に、引退の意思をきちんと伝えるべきである。そこで、引退記者会見をすることを提案した。
鈴子は、頼りなかったタケシがいつの間にか道理をわきまえた立派な人間になっていることを嬉しく思った。記者会見の提案を受け入れた。

数日後、羽鳥の長男・カツオ(竹下健人)が留学先から一時帰国した。鈴子は、羽鳥の妻・麻里(市川実和子)から食事会に招かれた。
しかし、羽鳥本人は留守にしていた。鈴子が来訪すると聞くと、羽鳥は急に用事を作って出かけてしまったのだという。引退を聞いて取り乱してしまったことで鈴子に会いにくかったらしい。

麻里は、羽鳥は鈴子に捨てられると思い込んで辛いのだろうと話した。鈴子がいなくなったら、自分の歌を作れなくなると恐れているのかもしれないという。本人たちは気づいていないが、羽鳥と鈴子には他の誰も入ることのできない二人だけの世界がある。それは、妻の麻里ですら嫉妬するほどであるという。ただし、嫉妬はするものの、麻里が鈴子のことを大好きであることには変わりがないと話した。歌手・福来スズ子としても、人間・花田鈴子としても大好きであり、最高の友達であると思っていると話した。
ふたりは友情を確かめ合うように抱き合った。

その頃、鈴子を招いた食事会から逃げ出した羽鳥は、りつ子に会っていた。
羽鳥は、鈴子に絶縁すると脅したことについて後悔していた。しかし、鈴子に引退してほしくないという気持ちは変わらない。りつ子から思い直すように説得してほしいと頼んだ。
しかし、りつ子はきっぱりと断った。
ふたりは特別な関係を築いて、羽鳥は鈴子の曲を作っていた時が一番楽しそうに見える。自分にもいくつもの名曲を書いてくれたが、ふたりの特別な関係には敵わなかった。それへの仕返しとして、ふたりが苦しめばいいのだと述べた。冗談なのか本気なのかはわからなかった。

そして鈴子の引退記者会見の日を迎えた。
控え室の鈴子は落ち着いており、顔には微笑みがあった。

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このドラマの第1回目の放送は、鈴子(趣里)、りつ子(菊地凛子)、羽鳥(草彅剛)の3人のシーンで始まったんだけれど、最終週もこの3人で締めるのだとわかり、きれいに仕上げてくるなと思いました。
地味な話になりそうな最終週ではあるけれど。

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