木公 について

不良青年になりたいのですが、臆病で不良青年になれない当方です。 幸か不幸か、頭と顔と人格は、生まれつき不良品です。 職業は会社員で、やってることは研究関連。 大学での専攻は心理学。 そのせいかどうか知らないけれど、「理屈っぽいうえに、人の弱みを握ってそこをチクチクやるのが上手い。サイアクー」と言われ、あんまりモテない。 北海道出身のくせにスキーは一度もやったことがない。その上、スポーツ全般が苦手。 太陽光線もあまり浴びないインドア派。酔うとすぐにガンダムの話を始める。おかげで「あなたって、面白みのないオタクね。サイテー」と言われ、まったくモテない。 細かいことはあまり気にせず、ちょっとくらいの困ったことなら適当にジョークにして笑い飛ばすように、日々努力して生きています。 そのおかげで「そういう、明るく生きているところだけは、アナタのいいところかもね」と、ちょっぴりだけお褒めいただいております。

枚方市の某保険代理店 担当 N塚

朝から,香ばしいメールが届いた.
To フィールドに,大量の漢字氏名とメールアドレスが列挙された広告メールが届いた.
実に,132名分.
もちろん,僕の名前とメールアドレスも入ってた.

僕のアドレスのすぐ横は,”統計的に若い女性と思われる名前”.
“統計的に若い女性と思われる名前”とは,「子」のつかない女性名.^^;

その女性から,「アドレスを見てメールを送ってみました.突然ですが,お友達になってください」という連絡が来るといいなぁと,朝っぱらから妄想にふける,アホな僕.

妄想モードに入ったおかげで,個人情報がダダ漏れになったことの溜飲が下がった.
つーことで,報復で会社名,住所,氏名をさらすことは勘弁してやる > 枚方市の某保険代理店 担当 N塚

理想の女性

とある女性から「秘密のblog」を教えてもらった.
#すげー面白いんだけれど,緘口令が出てるので教えられないー.

そこに,ある記事があった.
概要としては,「理想の男性像を30個あげる.そして,その理想の男性と付き合うに値するように努力し,自分を磨く」と言うものです.
そして,筆者の理想の男性像が律儀に30個リストアップされていた.

面白そうだから,僕もまねして30個考えてみた.

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悲しいときに笑える人

たまにはシリアスモード.
昔から言いたかったこと.みんなに聞いて欲しかったこと.特に,ご本人に伝えたかったこと.
しかし,面と向かって言うのは,きっとお互いに照れくさいから,ここに記す.
ご本人もたまにここを見てくれているようなので,この先を読むと,気恥ずかしくて首筋がカユくなったり,僕にこんなこと言われて悪寒でゾワゾワしたり,気持ち悪くて吐き気がしちゃうかもしれないけれど,まぁ,たまには勘弁してください.

一般的に,現代人の社会生活の悲しい出来事トップ3といえば「恋人/配偶者との別れ」「血の繋がった親子の離別・死別」「失業」かと思います.
僕がそんな目にあったら,きっとものすごく落ち込んで,1日中暗い部屋の中でふさぎこんでいたり,ごくごく親しい友人に電話をかけて泣き言を言いまくったりするだろうと思う.
実際,それほど大事じゃないときでも,「話聞いてくれ~.最悪や~」と夜中に電話してしまうことがよくある.
そして,その聞き役が,今回の主人公となっている友達.
その人は,だまって一通り話を聞き,僕の話への理解を示してくれる.そして必ず「僕のしでかした失敗」をやんわりと明るく,笑い飛ばしながら指摘してくれる.その後,さりげなく話題を変え,最後には2人で笑いながら電話を切るところに持っていってくれる.
僕が辛かった時,本当に何度も救われた.
悲しい気分を笑いに変えてくれる名人だ.

今日,その友達に,”現代人の社会生活の悲しい出来事”のうちの一つが降りかかった.
今こそ,普段の恩返しをするときだと思い,すぐに電話をかけた.
ところが,その人は,僕の予想をはるかに超えるほど,あっけらかんとしていた.
むしろ,僕の方が自分のことのようにうろたえていた.

この人は,どんなに大変な目にあっても,「たいしたことないよ~.アンタに心配されるほどのことでもないよ~」という感じでいる.とりあえず,僕の知っている限りでも,3~4回はとても深刻な事態に陥ったことがあったが,その度に「ちょっと聞いてよ,アタクシこんな目にあっちゃいました.アハハ」と明るい調子で報告をしてくる.
もしかしたら,本当に頭のネジが数本緩んでいて物事の深刻さがわからない人間なのかもしれない.
いやいや,とても頭のいい人で,深刻な問題を明るく語り,将来の糧へ変えられる人だと僕は信じている.
悲しいことは笑い飛ばすのが一番だと,よく理解している人だ.

もうすぐ30歳になるのに行かず後家で,明日からはプー太郎生活に逆戻りで,世間の人からは失笑されちゃうような夢をいつまでも追いかけている人.

しかし,僕が最も尊敬する人.

爪師 * Nail Tech

クリックしたら拡大するよネイルスクール・サロン爪師 * Nail Techさんに爪のお手入れをしてもらう(しかも,ロハ).

右手には龍の絵.細かいこだわりとして,目玉はブルーにしてもらっている.龍の体の上にラメを乗せることで,絶妙に鱗を表現.テクニシャンです.
左手は,僕の指輪の模様をイメージして描いてもらいました.最後にワンポイントとして石(ラインストーンって言いましたっけ?)をつけてもらった.最初,爪師さんは「紫がいいかも~」とおっしゃっていらっしゃいましたが,「紫はモーホーの皆さんのイメージカラーです.ただでさえ勘違いされやすいので,それを入れたら致命的です.勘弁してください」と懇願して,シルバーで許してもらいました.

爪をきれいに整えてもらったり,表面をヤスリがけでぴかぴかにしてもらったり(2ヶ月前に栄養状態が最悪になった時期があって,爪にみごとな谷ができていた^^;),なんやかんやしましたが,所要時間1時間半ほど.

男性のみなさま,お勧めです.
綺麗なおねぇさんに1時間半も手を握られっぱなしなので,思わず立ってしまいました・・・,

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笑い飯

ぷらっと,イトーヨーカドー奈良店に行ってきた.
4階催事場で,思いがけず笑い飯のミニライブが行われていた.
人山の黒だかり.

なんか,TVで見るより面白くなかった.
しかし,有名な「ボケ転回」(って言うのか?)を生で見れてラッキー.
転回ネタは「桜の木を切ってしまったことを正直に白状するワシントンと父親」

村上龍『69』

フクちゃんはそんな男で,どげんしたら女ひっかけられると?と聞くと,いつも同じことを教えてくれた.
高望みはいけん.
(村上龍『69(シクスティナイン)』)

けだし名文.

東京→京都の移動でずーっと読んでいた.

そもそも,知人であるところの女性から,
「木公クン,本読まなさそうだよねー.人生楽しまないと嘘って書いてある本だよ.絶対お勧め.読め読め」
と,何度かシツコク言われたので,重い腰を上げ,空き時間に駒場のローソンで思わず発見したので購入.
そういや,某先生からも「木公はほんとに本読まないよな~」と呆れられたことがあったなぁ.わかる人にだけわかる,このオカシサよ.

つーか,「うるせー,黙れ」と内心思ってしまったことを激しく後悔するくらい,読む価値のある1冊だった.

最近,alm-ore を読み始めてくれた別の知人女性は「女の子,妄想,ガンダム,クルマしかネタがないですねー」と,褒めているのか,ケナしているのか微妙なコメントを寄せてくださいましたが,『69(シクスティナイン)』は「女の子,妄想,長崎,’69」しかネタがない.
’69には,僕はまだ受精卵すら存在していなかったけれど,「ああ,わかるなぁ.この馬鹿な青春のパワー」って感じで,楽しく一気に読めました.

主人公の矢崎剣介の頭の中には「女の子」しかないし,「口だけは達者」だし.村上龍もかなり楽しんでこの作品を書いていたようで,ストーリーから逸脱した文章がいきなりあらわれたかと思うと「・・・と言うのは嘘で,実は・・・」みたいなフレーズが随所に出てくる.この,読者をからかった展開って,まさしくalm-oreの目指している路線じゃん.
なんだか,他人事だとは思えない小説だった.

ただ僕と主人公には,一部に大きな隔たりがあった.
主人公は,体制に唾吐き,言ったことはやり遂げる有言実行な男だ.
僕は,体制に守られてぬくぬくするのが大好きで,口だけの有言不実行な男だ.
どっかのアホみたいに,何でもかんでも噛み付けばいいとは決して思わないけれど,自分の意思をきちんともって反体制的な生き方をするのは良いなと思った.

いやいや,そんな小難しいこと抜きにして,「青春って馬鹿だねー.男の子の生きる原動力って,女の子だよねー.あとはロックだよねー」と,頭を空っぽにして読むのに最適かと.

「1日」という字は,旧ザクの「旧」の字に似ている

今日は未明から酷い日だった.

0時過ぎ,吉祥寺から京王線で池尻大橋のホテルに帰ろうとした.しかし,すでに最終電車は出発した後だった.仕方なくJRで渋谷まで行くこと.途中,乗り換えのホームを間違えて,山手線を1本逃したり,渋谷駅から歩こうにも迷ってしまって,ホテルから一番遠い出口に出てしまったり,蒸し暑くて汗だくになったりして,1時半頃ホテルに到着.散々.

朝,連日の夜遊びで,頭はフラフラ.コンタクトをつけるも,目がショボショボで,むしろ痛い.しかし,視力の関係で,メガネだと講義(後述)のスクリーンの文字が見えないので,我慢して装着.しかも,朝8:50スタートで16:00までだ.うんざり.

某大学でとある講義を受ける.講義室は満員で窮屈.2時間目から大きな部屋に移動することになり座席は広くなったが,質問用のマイクが用意されていない.どうしても質問したいことがあって,海に向かって「青春のバカやロー」と叫ぶくらいの大声で講師に質問する.つーか,そんな大声で理路整然と話なんかできますかって? なんか,自分がアジ演説してる気分になってくるし.鬱.
あと,講義では,Terai-s氏に声としゃべり方がそっくりな人がいた.僕は最後尾に座っていて,彼は最前列なので顔は見えなかったけれど,「え!?Terai-s氏は今頃ペキンにいるはずでは?なんでここにいるの?」とギョッとしてしまったくらい.そこまではほのぼのしていていいんだけれど,この似非Terai-sのヤローは,話が長い.とうとうと演説ぶってるし.俺は,お前の演説をききに来たんじゃねーっつーの.なんか,どーでもいい事をしゃべってるみたいだし.他の人の質問の時間を浪費してることにいい加減気づけっての.思わず,舌打ち.

昼,大学生協は休みだった.マクドナルドも満員だった.
木陰のベンチに座って,ボーっとタバコ吸ってみる.ちょっぴり冷静になる.
某女の子(女の子?女の子なのか?)からメールがきたり,別の女の子(女の子!女の子だよ!)から電話が来たりして,ちょっぴり機嫌が良くなる.

午後,講義再開.「私は,早めに終わって,30分ほど質疑応答の時間をもうけますね」と冒頭に言っていた講師は,講義時間を2分しか残さずしゃべりまくり.いっぱい聞きたいことがあったのに,断腸の思いで質問の内容を絞り込む.考えていたせいで,手を挙げるのが出遅れた.そしたら出たよ,似非Terai-s.またどーでもいい事を演説してるし.かなり頭にきて,「なんだよアイツ」と吐き捨てて(マジ)教室を後にする.イライラ.

山手線には,浴衣を着た女の子がいっぱい.今日はもしかして,花火大会かなんかですか?雨っぽいけれど,皆さん楽しそうですねぇ.僕は重い荷物を抱えて,これから花のない田舎町に帰りますよ・・・.とほほー.

新幹線に乗る.
「今日は散々な一日だったなぁ.自宅の最寄り駅についても,きっとバスも終わっていて,タクシーかもなぁー.金ねーのに」
と沈みながら,窓の外を見る.
夜の新幹線って,実は怖い.きっとパンダグラフの光だと思うんだけれど,時々,フラッシュを焚いたように窓の外が光る.あんまり楽しいもんじゃない.

やさぐれて,パンダグラフのフラッシュを見ていると,遠くに赤や青の火花が見えちゃった.
「寝不足のせいかなー.花火が見えるよー.疲れてるね,俺ー」

いや,マジ花火だった.
ちょうど駅を通過したので駅名を見たら浜松だった.
遠くで打ち上げられているけれど,手のひらを広げたくらいの大きさで見えた.
新幹線の速度もあって,2分くらいしか見えなかったけれど車窓に顔を押し付けて,スケベな現代文の高校教師がちょっと悪さをした女生徒を生活指導室に呼びつけて密室でいやらしく頭のてっぺんから足の先までじろじろ見るときのように,かぶりついて見た.

こんな経験,めったにできない.

今ちょうど,名古屋を出たところ.家に着くにはまだ2時間以上かかるだろうけれど,ベッドに入ったら「実はいい1日だったかもな」と呟きながらぐっすり眠れると思う.るんるん.

業務連絡

ピザおにーさんとフォルダーおねーさん.

僕のコントロールが効かない事象が発生したために,お約束していた件は延期になりました.
がっかりさせてしまって,申し訳ありません.
つーか,誰よりもがっかりしているのは当方だったり.
とほほー.

若気の至り

ちょっぴり休憩で,マクドナルドでマックシェイク(バニラ)を飲んでみたり.周りは若っぽい女の子なのに,僕はひとりオッサンだし.
コーヒーにしておけばいいものを,三十路の至り.

つーか,このオッサン,30なのにまるで若気の至りな日々.
茶髪にシルバーアクセは言うに及ばず.
色々な方面でデート(デート?デートなんですか?)しちゃったり.
#渋谷で「ガン○○」を見学したい衝動を抑えた自分だけは褒めてあげよう.

某所で,20代の頃の若気の至りによる鬼畜な日々を白日の下にさらしちゃったり.
#黙っておけば,コロっと騙せたかもしれないのに・・・.

ところで,マクドナルドでは女子中学生のような一団が
「○○ちゃんに,夏のお祭りで男の子と付き合ういい方法を聞いちゃった~」
「え~,教えて! 教えて!」
と,楽しげにワイワイやっている.

君たち若いねぇ.
どうやって,彼氏/彼女を作るかが最大の関心事項なんだもんねぇ.

しかし,僕は君たちに言いたい.とうとうと語りたい.
#だけど,直接言えないから,こうやってこっそりキーボードに向かっているのだ.

彼氏/彼女 つくるのなんて,簡単やで.
「付き合ってください」→「いいよ~」の2言ですむんだから.

問題は,その後よ.その後に,5倍以上のエネルギーゲイン(ガンダム用語)を割く必要があるわけですよ.
恋人とどうやってよい関係を作っていくかの方が,恋人を作るよりも5倍以上たいへんで,そっちを一生懸命探求すべきよ.
#まるで,入学するまでが最大の関心ごとで,学生時代は遊び呆ける,僕を代表とするダメ大学生みたいだな.

さらに言うと,「どうやって付き合い始めるか」よりも「どうやって別れるか」の方が,もっと繊細で,困難で,胃が痛くて,髪の毛が抜けて,飯が食えなくなって,でも中には暴飲暴食する人がいて,王道がなくて,何回経験してもうまく行かない問題なんですよ.
恋人ができなくて悩む人よりも,うまく別れられなくて悩んでしまう人の方が,きっと何倍も多いのよ.
なかなか人に相談しても,いい方法が見つからない問題なのよ,一般的に.

この事実に気づくのも時間の問題だとは思うし,恋に恋するのは若いときの特権なわけだけれど,早くそういうことに気づこーね.

説教臭くなったけれど,要するに何が言いたいかをまとめると・・・.
隣を見ると,ピチピチした女子中学生がいるわけで.世の中を知らない女子中学生をだまくらかすなんて,きっとかなり簡単なことなんだろうなぁ.だけど,それやったら,俺,犯罪者だし
,人生終了だよなぁ.
そんなことをぼんやり考えている,夏の午後.

海の上のピアニスト

海の上のピアニスト近々デート(デート? デートなんですか?)する予定の女の子のプロフィールを某所で見てみると,好きな映画に「海の上のピアニスト」とあった.
話題づくりのために,海の上のピアニストをレンタルしてきて,予習を欠かさない僕.
こういうところはマメ.自分でも思うし,常識を備えた読者諸氏も思うところだろうが,このエネルギーをもっと別の方面に向ければよいのにとは思う.
まぁ,それはそれとして,心の平安のためにも,それは考えないことにしておく.

主人公 “Nineteen Hundred” は,1900年の生後まもなく,大西洋横断客船のパーティールームのピアノの上に捨てられていた.生みの親は,自分の子が上流階級に拾われることを願ったのだろう.しかし,その願いはかなわず,船の石炭係がパーティールームで「地見屋」(地べたにはいつくばって,落ちているお金を拾う人.現代なら,自販機のおつりが出てくるところに手を突っ込んで歩くとか)をしている時に拾われる.そのまま Nineteen Hunderd は船から一歩も降りることなく,30年近くの生涯を過ごす.

天涯孤独な彼であったが,彼には天から与えられたピアノの才能があった.
少年のころ,いたずらでピアノを弾いてみたことが,彼の才能を開花させた.
その後は,豪華客船でピアノを弾く仕事に就く.

彼は演奏がうまいだけではなく,即興曲の演奏がうまい.
客の顔を見渡し,その客の背景とか心の内面とかを想像し,それにあわせた曲を即興で作る.
例えば,中年女性と若い男のカップルを見つけると「若い愛人に夫を殺させ,宝石を奪って駆け落ちしたカップルの曲」とか,派手な化粧の女性を見ると「尼になろうとしている売春婦の曲」とか,巧みに弾き分ける.
彼の演奏の魅力は,そのテクニックもさることながら,彼の「妄想癖」に裏打ちされているのだ.

僕の観点から見れば,ストーリーの中における彼最大の妄想は,彼の「恋のスイッチ」が入るシーン.
船室で,彼の生涯で最初で最後のレコード録音を演奏していると,美しい女性が窓の外から室内を覗いている.その女性をじっと見据えながら,彼はその思いを曲の旋律に乗せていく.その曲は彼の最高傑作となる.そんなシーン.

しかし,それって,僕が”妄想”するに,彼の思い過ごしなんだなぁ.
彼女は,別に Nineteen Hundred に興味があったわけではないんだなぁ.
きっと,彼女は窓を鏡代わりにしただけで,窓に映る自分の姿を見ていただけなんだなぁ.
だって,外は晴天で室内はそれほど明るいわけではない.ということは,窓の外から室内の様子はあまり見えないはずで,窓は鏡のようになって外の様子を映すだけだと思うんだなぁ.
実際,その女性は,窓を見据えながらタオルで顔をぬぐってるし.あなたが女性で,もし「あら,素敵な男性.私,ちょっと,ウフ・・・だわ(ハート)」という気持ちになったら,無遠慮にタオルで顔をゴシゴシしますか? やるなら,髪の毛を整えるとかでしょ?
そしてその女性は,曲の途中で,何事もなく場所を移動して,遠くをボーっと眺めたりしてるし.
ありゃあ,脈はないね.
実際,その後に甲板で会っても,そっけない態度だったし.
Nineteen Hundred は「恋のから回り」(似たような番組があったな)ですわ.

まぁ,彼の気持ちは痛いほどよくわかるけれど.
いつか機会があったら書こうと思うけれど,僕にも「恋のスイッチ at ドア」っつー苦い経験もあるし.^^;
一般に,恋ってのは妄想から始まり,多くの場合は切ない片思いで終わるのだ.

さてさて,そんな妄想癖の持ち主の主人公であるが,僕が記憶している限り,彼が「将来への妄想」をしたシーンは,1箇所を除いて存在しない.
彼の妄想は,今の自分の気持ちとか,誰かの過去の経歴とか,知らない土地の姿とかで,「自分は将来こうなる」とかいう妄想はなかった.彼にとっては,船の中が唯一絶対の世界で,毎日が大西洋の横断のみ.それを超えた世界は,まったく想像できない様子だった.
彼の友人の Max が「お前もいつか女性と結婚して,家を構え,子供も生まれる.俺を家に招待してくれるだろう.俺はお土産を持っていくが,お前は『土産なんていらないのに』って言うだろうなぁ」と,将来の”妄想”を話しかけるシーンがある.そんなときも,Nineteen Hundred は微笑みながら聞いているだけで,得に自分のプランを差し挟むでもなかったし,それが実現するのかしないのかすら考えていない風だった.
彼は,将来に対する想像が一切できないのだ.

唯一,彼が将来の妄想をするのは,死の直前のシーン.
映画をご覧になった人なら,「あ,あのシーンかな?」と想像できるはず.
映画をご覧になっていない人には,ネタバレになるのでお話しません.

まだご覧になっていない人は,見る機会があった時に「そいや,木公があんなことを言っていたなぁ」と思いながら,そのシーンを探してみてください.
すでにご覧になっている方は,「木公が言っていることはホンマかいや?」と裏を取るために,もう一回見てみてはいかがかと.