NHK『あさが来た』第52回

リック・ドムでもリック・ディアスでもリラックマでもなく、昨日の夜から奈良のJKガールズバンドRick Rackをヘビロテ中の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第52回めの放送を見ましたよ。

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第9週『炭坑の光』

九州の炭鉱で、あさ(波瑠)は鉱夫や女衆と共に炭だらけになり、率先して働いていた。京都の大商家で箱入り娘として育てられたあさは、貧しい庶民たちの気持ちがわかっていないと反省したのだ。共に働くことで、彼らの心境を理解しようと務めた。

それと平行して、あさは組頭ひとりひとりと話し合い、自分の改革案を受け入れてもらえるよう説得して回った。
初めは頑なだった組頭たちも、徐々にあさの熱意を受け入れるようになってきた。ついに、サトシ(長塚圭史)以外の組頭の心を開くことに成功した。

大多数の組頭の同意を得たことで、あさは改革案を実行した。
これまで鉱夫たちは組頭の仲介で物資を購入せねばならず、組頭の手数料の分だけ割高になっていた。そこで、あさは加野屋の売店を開き、鉱夫たちに格安で直接販売を行った。この試みは大成功で、鉱夫たちは喜んで直売所から物資を購入するようになった。価格も安く、鉱夫たちからも大歓迎された。

ただし、サトシと彼の組のものだけは直売所に顔を出さなかった。
あさは少々気がかりだった。

その頃、大阪のはつ(宮﨑あおい)にも気がかりなことがあった。
夫・惣兵衛(柄本佑)が行商にかこつけて、頻繁に家を空けるようになったのだ。過去に失踪した経緯があるため、はつはいつまた彼がいなくなるかと心配なのだ。はつが行かないでくれと懇願しても、惣兵衛は聞かずに出かけていった。

姑・菊(萬田久子)は惣兵衛を止めたり、はつに同情する様子を一切見せなかった。それどころか、惣兵衛はまたいつかいなくなるなどと言って、はつをますます心配させるのだった。

菊が家の外で気分転換をしていると、あさの姑・よの(風吹ジュン)が訪ねてきた。貧乏暮しを恥じる菊は、よのが来る度にこっそり隠れていたのだが、今日ばかりは逃げ隠れする前に見つかってしまった。菊はあきらめ、よのに調子を合わせて話を始めた。

ふたりの会話は、嫁と息子のことだった。よのは、菊に孫ができたことを羨んだ。一方の菊は、孫ができなくても家が栄えているだけでマシだなどと皮肉に答えた。
しかし、息子のことになると二人の意見は一致した。菊にとって息子・惣兵衛は、親の意向に反して和歌山で百姓になると言っていて気に入らない。よのにとって息子・新次郎(玉木宏)は仕事もせずに遊んでばかりいる。どちらも息子も親や家のことを顧みないという共通点を見つけたのだ。あまり仲の良くなかったはずのふたりが、いつしか意気投合していた。

新次郎は、周囲に対しては明るく振舞っていたが、妻・あさの不在をとてもさみしく思っていた。ふと、遠くにいるあさではなく、同じ大阪に住んでいる三味線師匠・美和(野々すみ花)のことを思ったりしてしまうのだった。

そんなある日、はつが家にやって来た。
新次郎とはつは久しぶりの対面だった。

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NHK『あさが来た』第51回

今日のまとめ記事を書き終わったら、某かわいこちゃんから教えてもらったかわいこちゃんバンドのCDを聴こうと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第51回めの放送を見ましたよ。
2015-11-25 20.52.49

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第9週『炭坑の光』

鉱山で働くあさ(波瑠)は少々心細くなった。つい、亀助(三宅弘城)に弱音を吐いてしまった。
自分も本当は、夫の世話をしたり、子供を育てたり、人並みの生活をしたいと思うことがあるという。なんでも自由にさせてくれる新次郎(玉木宏)に甘えてばかりで、自分は嫁として失格だと言うのだ。

亀助は、あさも人の子なのだから、そう思うのは当然だと同情した。そして、そこまで鉱山に一生懸命になることはないと慰めた。
しかし、あさは自分の弱音を笑ってごまかし、取り消した。自分の鉱山で働く鉱夫たちは自分の家族も同然で、今は彼らの生活を良くするために頑張りたいと決意を新たにするのだった。

あさは、組頭・サトシ(長塚圭史)の行動を観察した。彼は、他の組頭よりも鉱夫からのピンハネ額が多いと言われているからだ。
すると、彼はとても厳しく鉱夫たちに接していた。たとえば、前日の仕事で疲れきっている鉱夫に対しても、怒鳴りつけて叩き起こし、無理やり坑道に連れて行くのだ。
鉱夫は一度怠け癖がつくと真面目に働かなくなるし、鉱夫たちからなめられないためにも組頭は必要以上に厳しくしているのだという。
親方・治郎作(山崎銀之丞)もサトシは優秀な組頭でもあると認め、彼には一目置いていた。

それでも、あさは納得できなかった。鉱夫たちが虐げられているように思うからだ。
あさは鉱夫たちを集め、改革案を説明した。組頭を通さず、加野屋が直接賃金を払うようにするというのだ。それに加えて、働きの多い者にはそれに応じた褒美も出すと言う。それというのも、この炭鉱で働くことや、将来の生活に夢を持って貰いたいからだという。
組頭が鉱夫の賃金をピンハネすることはできなくなるが、それに見合うだけの手当を組頭に払うことも約束した。そうすれば、皆が平等に幸せになれるからだ。

しかし、サトシはその改革案に反対した。金持ちに騙されるなと言って、鉱夫たちを扇動した。
あさが言うような、全員が幸せになる理屈などないというのがサトシの言い分だった。その証拠に、鉱夫の賃金が多少上がったとしても、鉱山の所有者は加野屋のままである。このことは、金持ちである賀野屋が今後も弱者で貧しい鉱夫を支配する構図が変わらないことを意味する。あさは口では甘いことをほのめかすが、弱い立場の鉱夫をこき使って、さらに私腹を肥やすことが目的に他ならないと煽った。
そして、今まで鉱夫の面倒を見てきた自分と、新参者であるあさのどちらを信用するのかと鉱夫たちに迫り、自分の言うことを聞かなければひどい目に合わせると脅した。その脅迫に、鉱夫は抗うことができなかった。
一度はあさの言い分を取り込もうとした鉱夫たちだったが、一気にあさを見放した。

あさは、机上の学問だけではどうにもならい、現実の壁に突き当たってしまった。

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