10年一昔と言うけれど。
今朝方、嫌な夢を見て目が覚めた。
10年くらい前に付き合っていた女の子が登場人物で、彼女とは最終的にとてもヒドイ別れ方をしちゃって、それからマトモに会ってもいない。
夢の中の僕らは、なんだかとても仲良しで、幸せの絶頂のようにニコニコして、ジョークを言い合って、いちゃいちゃしてた。
いちゃいちゃしながら「何かがおかしい」と頭の中で疑問符が浮かび、それを合図に夢から覚めた。
目覚めてから半日以上、頭の中で Michael Jackson の “She’s out of my life” が永久リピートしちゃったりして。
So I’ve learned that love’s not possession
And I’ve learned that love won’t wait
Now I’ve learned that love needs expression
But I learned too late
(全歌詞はこちら)
切ねぇ。
けっこう落ち込んじゃったりしてみたり。
ところで、この曲 “She’s out of my life” (邦題:「あの娘が消えた」)は、マイケル・ジャクソンの中期の人気曲の1つに位置づけられると思う。
バカ売れした「スリラー」や「バッド」よりも前の曲だから、聞き覚えのある人は少ないかもしれないけれど。
恋人との別れを「ナイフに切られたような痛み」と喩え、感極まって半べそかきながらレコーディングしている(マジ)ことで有名。
コンサートでは、この曲の途中で女性客を1人だけステージに上げて、その人に向かって歌うことでも有名。
1987年の日本公演:
しかし、メランコリックでスローなバラードで、派手なダンスパフォーマンスがあるわけでもないので、メディアなどでもあまり紹介されない。
10年前までマイケル・ジャクソンが大好きだった当時の僕も、この曲はあまり琴線に触れなかったし。
アルバム「オフ・ザ・ウォール」を聞いてても、この曲はスキップしたり。
それが、今日、ひょんなことから思い出して、改めてCDで聞きなおしてみると、いいんだなぁ。
10年間にいろいろな経験をして人生の機微を感じ取るスキルがあがったのか、単に加齢で涙腺が緩くなったのかは知らんけど。
何年先になるか分からんし、もしかしたら明日のことかもしれないけれど、僕の葬儀が執り行われていたとして、当blogの読者の中から葬儀に参列してくださる義理深い方がいらっしゃったとして、その上その人が抜群の記憶力を持っていたとして、「何あの人?お葬式なのに非常識な人ね」と言われかねないリスクを犯すことを厭わず、音源を入手できるだけの幸運とほんの少しのお小遣いのある人が居たら、”She’s out of my life”
を流してくれると嬉しいな。僕は♂なので歌詞がそぐわなくなっちゃうから、インストゥルメンタル・バージョンでお願いします。
この曲、マイケルの切ない声もいいけど、オープニングのシンセサイザーの音も好きなんですよ。
ちなみに、よく一緒に遊びに出かける女の子が、本日僕以外の男性と婚姻届を出しに行くことにイジケているわけではないことを申し添えておきます。
本当はめでたい日なの、今日は。
なんか仏滅らしいけどね、今日は。