内田百閒『第二阿房列車』を読んでいたら、付録として「鉄道唱歌 第1集/第2集」が掲載されていた。
鉄道唱歌の出だしは
汽笛一声新橋を
はや我汽車は離れたり
愛宕の山に入りのこる
月を旅路の友として
というもので、わりと有名かもしれない。僕もなんとなく知ってたフレーズだ。
メロディも、JRの特急とかに乗ってると、車内放送のチャイムとして流れることがあるので聞けば「あ~」って感じだろう。
歌詞もメロディも知っていたのだが、今日ちゃんと調べるまで、それが「鉄道唱歌」だとはちゃんと認識していなかった。
しかし、聞けば聞くほど、よくできた歌ですねぇ。
メロディは覚えやすいし、詞も七五調できれいにまとまってる。
第1集では、新橋を出発し、東海道線で神戸まで向かうさまが66番まで歌い上げられている。
もともとは教育目的で作られた歌だそうで、単に駅名を羅列するだけではなく、地理的特徴とか歴史的できごとなども散りばめられていて、なかなか勉強になる。
新橋から品川に向かう途中では、
右は高輪泉岳寺 / 四十七士の墓どころ / 雪は消えても消えのこる / 名は千載の後までも
と、忠臣蔵のお話が出てきたり。
当方がよく利用する京都駅などは
東寺の塔を左にて / とまれば七条ステーション / 京都京都と呼びたつる / 駅夫のこえも勇ましや
と、京都のシンボルである東寺の五重の塔が歌われてる。
#現代では、東寺よりも京都タワー(右手)が妙に目立つけど。
上のビデオでは途中飛ばされてるのがちょっと残念。
#まさに、2番の忠臣蔵のあたりとかね。
しかし、それでもいい曲だねぇ。
聞いたことある曲だし、改めて聞くとメロディが残る曲ですよね。
ふと気付くと無意識のうちに口ずさんでしまっている私がいます。
僕も、思わず鼻歌でうたってしまいます。
しかし、歌詞はなかなか覚えられません。新橋すらあやふや。