サイトアイコン alm-ore

連ドラ「だんだん」 第27回 (10/29)

ストーリーのボリュームに対して、登場人物が多すぎる(特に、松江側)ように感じ、あらすじを書くときにストーリーの軸を探したり、枝葉をカットするのに苦労し始めている当方が、「だんだん」の27回目の放送を見ましたよ。

めぐみ(三倉茉奈)の入学式には、継母・嘉子(鈴木砂羽)だけが出席することになり、めぐみのために密かにスーツを揃えてやることにした。しかし、めぐみが旅立った後の松江では、人々は意気消沈してしまい、どこか歯車が狂いつつある。
めぐみはスカウトマンの石橋(山口翔悟)と京都の神社を歩く。その姿を舞妓の涼乃(木村文乃)に目撃され、涼乃はのぞみが男とデートをしていたという噂を流す。置屋の女将(藤村志保)は、自分の行動によってのぞみに悪い噂が立つことがあるのだと、めぐみを叱責する。
祇園の人々の間にも小さな変化が起きていた。今まで家事を行っていなかった母・真喜子(石田ひかり)は、急に食事の支度を手伝うようになる。祖父(夏八木勲)は、めぐみの入学式用に立派な着物をあつらえてやる。のぞみ(三倉佳奈)は、自分が蚊帳の外に置かれているような気分になり面白くない。

めぐみの大学の入学式、祇園の一大イベント・都をどりのそれぞれを翌日に控えたところで、今日の放送は終了。
めぐみの衣装(スーツ vs 和服)で対立軸を作りこんできた。のぞみも心が乱れており、都をどりの本番に何か失敗をしでかすんじゃないかという心配がかきたてられている。いちいち、強引に事件が作り出されているようで、やっぱり落ち着いて見ていられない。

一方、味が出てきたと思うのは、母・真喜子(石田ひかり)の位置づけ。
別れていた娘と一緒に暮らし始めた嬉しさが、随所に出てきている。手が荒れると商売に響くので、女将からは止めるよう言われているのに、ウキウキと食事の支度をしている姿とか。昨日の放送でも、めぐみのために夜食のおにぎりを持ってくるシーンがあったのだが、いびつな形だった。できないなりに、一生懸命やってるという姿がヒシヒシ伝わる展開。こういう機微は、見ていて面白い。

のぞみのイライラ感は、1)めぐみが石橋とデートしたこと、2)母がのぞみを後回しにして、めぐみの面倒をみること、3)祖父がめぐみにプレゼントを持ってくること、4)ライバル舞妓が抜擢されたこと、などなど多くの原因から来ている様子。なんだかんだいって、それらのストレスが解消されていく展開になるのだろうが、原因がたくさんありすぎるのだが、どうやって紐解いていくのかちょっと心配しながら見る。一つ一つ丹念に描いてくれるならいいのだが、オールマイティに全て解決してしまう力技とか出されたら、ちょっと興ざめだよね。
女将が対めぐみという立場で一貫しているので、彼女が急にのぞみに肩入れして、万事丸く収まるとかだったら、もう最悪。

あとあと、「祇園はみんな家族」みたいなことが繰り返し述べられてきたので、双子の問題も街全体から暖かく迎えられるかと思ってたのだが、そうではなさそう。周囲には、双子の姉妹がそろったということは一切伝えられていない様子だ。涼乃が勘違いした件とか、女将がめぐみに注意した件とか。置屋の人々は、めぐみの件を周囲に隠しておきたいのか、オープンにしたいのか、どっちなんだろう。なんか、ある所ではツーカー(置屋の人々は何のわだかまりもなく受け入れている)で、話にヤマを作りたいところでは情報が伝わっていない(涼乃が誤解したり)などと、都合の良すぎる設定に、ちょっとついていけない。

モバイルバージョンを終了