出雲そば だんだん

最近、当方がNHK連続テレビ小説「だんだん」を見まくっていることは、皆さんご存知の通りですが。
そんな中、読者(♀)のお一人が、「近所(奈良市)に出雲そばの店ができた。店の名前は “だんだん”」という耳より情報を寄せてくれた。

ドラマ「だんだん」では、主人公の家の隣が出雲そばの店であり、週に1度くらいは出雲そばを食べるシーンが出てくる。主人公のバンド仲間で3枚目担当の青年が、いつもアホみたいに大量にそばを食べ、周りの人に大食いを心配されるのも、すでにお約束だ。
そんな映像を日々見ているので、当方も出雲そばを食べたくなっていたところだ。情報をもとに、早速JR奈良駅そばまで車を飛ばしてきた。


当方は、今までに1度しか出雲そばを食べたことはないので(その時の記事)、あまり威張ったことを言う資格はないのだが、出てきたのは非常にオーソドックスな出雲そばの面構えだった。

出雲そば だんだんの割子そば

注文したメニューは、割子そば(3枚) 840円なり。3段に別れた器の中にそばが入っており、そこに薬味(鰹節、ねぎ、海苔、大根おろし)とつゆを入れて1段ずつ食べる。残ったつゆは、次の器にどんどん移し替えていくというのが正しい食べ方のようだ。少々つゆが薄まっていくのは確かだが、その味の変化が僕は好きだ。
つーか、このお店のつゆはちょっと濃い目に感じたので、3枚目のときにちょうどよい味になったように感じた。ていうか、最初にたっぷりとつゆをかけ過ぎたのは僕の失敗だったかもしれない。最初に控えめに入れるのが、コツだろう。

他のメニューはちゃんと覚えてこなかったけれど、割子の増設は1枚につき200円くらいだったと思う。
写真の割子そばのほかに、具が豪華になったバージョンとか、普通のそば屋にありそうな鴨南蛮なんかもラインナップにあったと思う。
そばは、店の中のガラス張りのブースで、オヤジさんが打っていた。きちんとそばの味を見分ける舌を持っているわけではないが、美味しいそばだった。ただ、それに対して薬味のパンチが弱かったので、生卵とかあると僕はもっと好みだろうと思う。そういう具のオプションがあるのか、ちゃんと調べてこなかったのは、痛恨。

出雲そば だんだんの店内

この店は、2008年8月21日にオープンしたそうだ。
純和風の店内はまだ新しく清潔であり、座っていて気持ちよかった。壁際の座席は、畳張りのベンチになっており、新しい畳のにおいも鼻に清々しかった。
ドラマ「だんだん」では、石倉三郎がそば屋の主人を演じており、僕の個人的な印象では、彼はちょっと貧相でどこか腹黒そうなイメージである。それに比べて、この店の主人は、恰幅が良くて、人も良さそうな感じだった。女将さんも、でしゃばったりせず、落ち着いて食事ができた。
カウンターにおいてあるラジカセからは、出雲弁講座のような音声がずーっと流れていた。出雲弁の例文が次々と紹介されるのだが、標準語訳が収録されていなかったので、意味がまったく分からなくて、ちょっともどかしかった。唯一分かったのは、「だんだん」(ありがとう)の例文だけだった。

頻繁に通う店ではないが、半年に1回くらいはひょっこり行きたい感じ。

出雲そば だんだんの外装【出雲そば だんだん】
住所: 奈良市大宮町2丁目2番34号
TEL: 0742-30-6566
FAX: 0742-30-6575
営業時間: 11:00-15:00 / 17:00-21:00
定休日: 月曜日 (祝日は営業、翌日代休)
駐車場: 店の前に2台 (ただし、道が狭いので注意)
最寄駅: JR奈良(徒歩5分)、近鉄新大宮(徒歩10分)


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