NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第16回

 昨夜は日テレの『Mother』を視聴し、その興味深い内容のため来週以降も見ようと思ったのだが、一方で胸の悪くなるようなサスペンスドラマで寝起きの悪くなってしまった当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第16回めの放送を見ましたよ。

 見合いの部屋に置いてあったストーブがいつの間にか消えていた。1月下旬の座敷は急に冷え込んできた。飯田家の父(大杉漣)らが慌てて着火させようとするが上手くいかない。普段やり慣れていないからである。じれったくなった布美枝(松下奈緒)は、自分で着けようとして思わず立ち上がってしまう。背の高さがバレないように工夫してきたのが無駄になってしまった。

 座敷の凍りついた雰囲気を打破するかのように、茂(向井理)がストーブに近づき、片手で器用にストーブを点火させた。その姿を見たとき、布美枝はなぜか幼い頃に林の中で「べとべとさん」に追いかけられたこと、その時見ず知らずの少年に助けてもらったことなどを思い出していた。

 茂の母(竹下景子)はブロックサインを決めていた。つまり、茂が相手のことを気に入った場合は吸い物に手を付けて知らせる事になっていたのだ。いよいよ膳に吸い物が出され、茂は躊躇すること無く食べた。それを見て、茂の家では結婚を進めることを決意した。そこで、見合いの席で異例の婚約申し込みが行われた。

 突然の事態に驚きながらも、その夜に家族会議が行われた。家族は、強く反対はしないが、常識はずれな展開に少々難色を示している。しかし、布美枝本人は祖母がめぐり合わせてくれた良縁だと思い、また、茂のことを気に入ってもいたので結婚を承諾することにした。話が本決まりになった。両家は、早急な結婚の準備に追われることとなった。

 後で聞いてみると、茂は布美枝のことを特別に気に入ったわけではなかった。吸い物を食べたのは、美味そうだったからつい食べてしまったというのだ。その夜、茂は布美枝の背の高さになぞらえて、まるで妖怪「一反木綿」のようだったと思い出すのであった。


 昨日と今日の放送で、見合いが終了。結婚が決まった。

 見合いのシーンは、基本的にコミカル路線だった。やる気の無い茂に対して、鼻息荒く(比喩ではない)後押しする母(竹下景子)がいちいち笑わせる。そんな母に飄々と従う父の掴みどころの無さ。そして、村井家の強引さにあっけにとられる飯田家(布美枝側)という対比がいちいち良かった。

 さて、2日間の見合いシーンにおいて、少なくとも僕は2つの「水木しげるの妖怪ネタ」に気づいた。

 昨日の放送で、布美枝が襖の隙間から座敷の中を覗くシーン。布美枝のギョロギョロした目玉を茂だけが見つけるのである。これは、「目玉のおやじ」がモチーフだと思われる。

一反木綿かのような皿の模様 そして今日の放送では、布美枝の背の高さが「一反木綿」になぞらえられていた。それは、セリフでもCGでも表現されていた。しかし僕は、そう説明される前に一反木綿ネタに気づいていた(ちょっと自慢)。画面中、布美枝の父の右にある作り棚の上に、まるで一反木綿が描かれているかのような模様の皿が飾られていたのだ(略図を描いた)。

 「ほぉ、一反木綿みたいな皿があるなぁ」
 などと思いながら見ていたら、その直後に布美枝をそれになぞらえるセリフが出てきて、僕は小さくガッツポーズした。嘘だと思うなら、再放送見てごらん、ちゃんと皿があるよ。

 再放送は、本日12:45(総合)、本日19:30(BS2)、土曜日9:30(BS2; 1週間分放送)。

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