NHK『ゲゲゲの女房』第51回

 ここ数日、ドラマの方が不穏で暗い展開なので、せめてマクラはノーテンキなことを書こうと思ったけれど、やっぱり内容に引きづられて愉快なことが思いつかず、まだまだ修行が足りないなぁと反省した当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第51回めの放送を見ましたよ。

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「私、働きます」
 良き理解者であった三海社が倒産したことで、茂(向井理)はそれまで付き合いの無かった出版社の仕事を請け負っている。自分の好きな作品ではなく、少女向けの漫画を描かなければならない。コツもわからず、気分も乗らない。締め切りも過ぎている。

 事情を知らない布美枝(松下奈緒)は、原稿の手伝いをするのを楽しみに待っている。やっと仕事部屋から声がかかったと思ったら、蛍光灯を取り替えろと言われるだけだった。期待はずれだった布美枝は、自分から原稿の手伝いを申し出たり、茂の肩を揉むと提案したりする。しかし、茂は大声を出して布美枝を仕事部屋から追い払うのだった。
 それ以後も、布美枝が部屋を覗こうとすると襖を閉めたり、外出中も入室を禁じたりするのだった。

 村井家に河合はるこ(南明奈)が訪ねてきた。家族を説得して上京してきたのだが、頼りにしていた三海社が消滅していて、行き先がないという。戸惑う布美枝を尻目に、茂は彼女の手を掴んで仕事部屋に連れ込んだ。彼女なら少女向けの作品を描くのに最適なアシスタントだと思ったからだ。はるこも、プロの漫画家の手伝いができるとあって張り切るのだった。

 はるこが何者なのか紹介もしてもらっていない布美枝。命じられるままに茶を持って行ったが、いつも自分が手伝いをしていた机にはるこが座っているのを見てショックを受ける。気を取り直し、鍋料理を準備して夕食を楽しもうとするが、締め切り前にゆっくりと鍋を食べる時間などないと、茂に一喝されてしまう。茂は、握り飯を作るように言いつけると、再びはること一緒に仕事部屋に篭るのであった。

 大きな疎外感を感じる布美枝であった。

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 茂はやりたくない仕事をやっていて不機嫌だし、布美枝は自分だけが仲間はずれだと思って暗くなるし。どうも見ていて辛い展開でした。

 元気娘・はるこがやってきて画面の見た目は多少明るくはなるのですが、そもそも彼女が布美枝を落ち込ませる要因の一つだしなぁと思うと、いまひとつ登場を喜べません。
 ていうか、どうもまだ南明奈自身がドラマに馴染んでいなくて、そこだけ浮いて見える。痛々しく見える。それがダメージを大きくしている。

 後に大きなカタルシスを得るために必要なプロットだとは思う。けれど、はやくスッキリしたいよぉ。

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