急に気温が下がったせいか、我が家の寒がり猫ちゃんが暖を取ろうと膝の上に乗ってくるせいで、テレビが見にくいやらキーボードが打ちにくいやらの当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第155回めの放送を見ましたよ。
謝恩パーティーが終わり、一家は帰宅した。ふたりの娘(青谷優衣、荒井萌)が、祝いと労いの花束を茂(向井理)に贈った。
受け取るやいなや、茂はそれを布美枝(松下奈緒)に手渡してしまった。布美枝の助けがなければ自分はここまでやってこれなかった。ゆえに、この栄誉は布美枝が受け取るべきだと考えたのだ。つい口から出た自分の言葉に照れてしまった茂は、休む間もなく仕事部屋へ向かった。
机に向かう茂の後ろ姿は不遇の時代から少しも変わらない。そして、はっきりと口にすることは少ないが、布美枝の助けを頼りにし、感謝してくれていたこと。布美枝は胸がいっぱいになった。
パーティーの翌日、商店街の面々が家に祝いに来てくれた。
茂は、貧乏時代に世話になった質屋の主人(徳井優)に感謝を述べる。主人はとぼけているが、どうやら本来なら流れてしまう質草を、主人は茂に同情して留めておいてくれたようなのだ。茂はそのことに気づいていたが言い出せず、今になってやっと礼を言うことができた。
現在は福島で工場長をやっている太一(鈴木裕樹)も来ていた。彼は、貸本時代からの茂の大ファンである。昔から自分の作品を熱心に読んでくれていたことを感謝する茂であったが、太一は自分だけではなく、応援してくれる全ての読者へその気持を向けるべきだとやんわりと答えた。彼の言葉に、茂も布美枝も、あらためて多くの人々に支えられていることを悟るのだった。
太一は、上京する道中、千葉の美智子(松坂慶子)の所へ立ち寄り、手紙を預かってきた。手紙には貸本屋の張り紙が同封されており、茂の作品を宣伝する懐かしい文句が書かれていた。布美枝に宛てた手紙には、布美枝の陰の助力を褒め称える内容であった。
それからしばらく経った9月末、布美枝の父・源兵衛(大杉漣)が死んだと連絡が入った。悲しみにくれる布美枝。茂は仕事は放り投げて、一緒に安来に行こうと言うのだった。
明日はついに最終回。最終回を前に源兵衛が亡くなってしまうとは。
最終回はおそらく源兵衛の葬儀だと思われるが、布美枝の父の死とこのドラマのテーマ(一家を陰ながら支える妻/母の努力)をどう折りあわせてくるのか。
ちなみに、現在の舞台は何年頃なんですか?
1986年(昭和61年)です。
最近、劇中でも明示されなくなってしまいました。
鬼太郎のアニメ(3回目)が1985年10月で、初回放送時に源兵衛が倒れる。その後、年が明け、桜の季節(源兵衛が調布に見に来る約束をしていた)も過ぎ、秋になりました。
源兵衛は脳梗塞で倒れてちょうど1年で亡くなった計算になりますね。