ネットオークションで落札したのだが、取引相手の名前が、よくある名前とはいえ、以前にオフィスで同じ部屋だった人と同姓同名であって、もし本人だったらどうしようとちょっとドキドキしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第39回目の放送を見ましたよ。
学校では、鍛錬として海軍体操が行われていた。
陽子(井上真央)はその複雑な動きをなかなか覚えることができず、家でもそのことばかり気にしていた。
陽子と同様、児童のミチオ(鏑木海智)も海軍体操を苦手としていた。鍛錬担当の中村(ピエール瀧)に目をつけられ、失敗するとで竹刀で叩きつけられた。
あざを手当してやりながら、陽子はミチオとよく話し合った。飛行兵になりたいというミチオに対して、自分の兄・茂樹(永山絢斗)が飛行予科練にいること、彼も子供の頃は成績がよくなかったが夢を叶えたことなどを話して聞かせた。すると、ミチオも元気を取り戻すのだった。
最後に、ふたりで海軍体操のおさらいをした。すると、ミチオは一人でやればうまくできることがわかった。みんなと動きを合わせようとすると緊張してしまい、失敗するのだ。
陽子はますます体操のことで頭がいっぱいになった。しかし、愚痴は言うまいと決意している陽子は、指導教師の夏子(伊藤歩)や父(寺脇康文)に悩み事はないかと聞かれても、心を打ち明けることはなかった。
ただし、幼なじみのタケオ(柄本時生)だけは別だった。帰宅途中に彼を捕まえ、海軍体操の練習に付き合ってもらった。タケオも子供の頃は体操が苦手だったので、その理由を聞いた。すると、出だしでタイミングがずれてしまうと、それを取り戻そうとしてますますチグハグになる。最初さえ気をつけて揃えば、あとは自然に上手くいくとアドバイスしてくれた。
タケオは、本当はいつも陽子に見とれていたせいで失敗していたのだが、それだけは秘密にしておいた。
そして、また鍛錬の時間になった。陽子はミチオに、出だしを注意深く行うよう言い聞かせた。しかし、またしてもミチオは失敗してしまった。
中村が竹刀を振り上げミチオを殴ろうとした時、陽子がミチオを身を持ってかばい、代わりに殴られてしまった。
タケオのアドバイスに従ったのだが、ミチオはまた失敗。陽子がかばって殴られる展開。
ぼーっとしてみていたら、「なんだよミチオのやつ。どんくせぇなぁ。」と思うところだ。
しかし、ちょっと待て。
陽子はタケオのアドバイスに従って、ミチオを指導した。ということは、ミチオがどんくさいんじゃなく、アドバイスが間違っていた可能性もある。
実際、タケオは「陽子に見とれていたせいで体操が上手にできなかった」という事実を隠して、「出だしのタイミング合わせが重要」であるとアドバイスした。
ここだよ、ここ。
正しいアドバイスは「雑念を捨てて、体操に集中すべし」であったはずだ。
ミチオの再度の失敗と陽子が殴られた原因は、タケオの虚偽が産み出した事件。
・・・と、思う当方は意地悪ですか?