予定では明日は早朝から旅に出ることになっており、道中ワンセグの電波が受信できない時は当まとめ記事の幕引きですよ、と予告する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第50回目の放送を見ましたよ。
突然の訪問と婚姻の申し込みを礼儀正しく詫びながら、徳子（樋口可南子）は帰っていった。
良一（寺脇康文）は非常識な申し出に呆れ返り、断るつもりになった。しかし、どことなく嬉しそうな陽子（井上真央）の様子を見ていると、きっぱりと破談させるわけにもいかないと、躊躇するのだった。
父とじっくり相談するより先に、陽子は真知子（マイコ）を訪れ、彼女に今の出来事を報告した。
陽子自身は迷っている風を装っているが、真知子は陽子がほぼその気になっていることを見抜いた。真知子から祝福され、陽子は照れながらも嬉しく思った。
真知子の近況としては、ヨーロッパに遊学した婚約者（萬雅之）からは相変わらず連絡がないままだった。
しかし、何もしないわけにはいかないと、真知子は自ら郵便配達の仕事を始めた。当時、戦地にとられた男手を補うために、女性がどんな仕事でもこなす時代ではあった。それでも、安曇野で一番の名家のお嬢様が郵便配達をするということは、人々に驚きをもって迎えられた。
結局、真知子は終戦までその仕事を続けた。そして、その間には、とても悲しい手紙を自分自身に届けることにもなるのだった。
松本の丸庵では、和成（高良健吾）が欠けた丼の修理をしていた。そこへ徳子がやって来て、翌日の見合いの最終確認をした。自分が勝手に婚姻話を進めていることに異存はないかとあらためて聞くのだった。
和成は、母が見初めた相手に間違いはないと、全幅の信頼を寄せていた。せめて、蕎麦が好きなことと、物を大事にする人であれば、他の条件は問わないという。なぜなら、近いうちに自分は再召集されるだろうし、どうせ一緒には暮らせないと考えているからだった。死を覚悟したかのような態度に対して徳子は異議を挟むが、和成は聞く耳を持たなかった。
陽子と和成の見合いは、1943年(昭和18)の秋に陽子の家で行われた。
派手なことはできないご時世であり、見合いといえども普段着のままであった。
陽子の和成に対する第一印象は、優しそうな人だということだった。
陽子がどうしてあんなに見合いに乗り気なのか、僕にはサッパリわかりません。
洗練された上品な女性として、徳子に憧れを抱いているという描写は何度かあったので、徳子と一緒に暮らしてみたいという希望はあるようです。しかし、だからといって、結婚に乗り気になるという気持ちが当方にはサッパリわかりません。それが乙女心ってやつなんでしょうか？
和成が結婚相手に求める条件は、「蕎麦好き」と「物を大切にする」こと。
蕎麦好きに関しては、陽子と徳子の出会いの場が蕎麦畑であり、徳子が店の蕎麦を食べに来いと誘ったところ、陽子は大喜びしたというエピソードがあります。それをもって、徳子は陽子が蕎麦好きだと断定しました。
つーか、それだけのやり取りだったら、普通、社交辞令で蕎麦が好きだと言ったのだと判断するのが通常の大人だと思うがなぁ。それにも関わらず、ドラマの中では陽子が蕎麦大好きっ子であるということが既定路線になっており、和成の条件をクリアしたことになっています。
つーか、僕の記憶では、陽子が蕎麦を食っているシーンってなかったと思う。
物を大切にするという点に関しては、第41回の放送で、授業で子供たちに物を大切にすることを教えていました。その日の放課後に早速バケツを壊す子どもがいて、激怒したというエピソードがあります。今日の放送でそのシーンの引用はなかったのですが、僕はたまたま覚えていて、「ははぁん」と思いました。思いましたが、ぼーっと見ていたらその繋がりに思い至るのは困難かと。
とても難解な演出になっております。
ともあれ、陽子は完全無欠の「蕎麦好き」かつ「物を大切にする」人だと思って、この続きを見てくれという製作者側の声なき願いを聞き入れ、当方は納得することにしました。
納得することにしたけれど、もう明日からの放送は全然楽しみじゃない。
明日から出張で、そのための資料作りをしゃかりきになって行っている今日この頃。予定では、今日の夜までに完成させて、明日の早朝に電車に乗る。しかし、最悪、明日の夕方まで資料作りに時間をかけ、最終電車に乗っても大丈夫といえば大丈夫。そこに油断がある。
しかし、油断して明日まで資料作りを延期すると、明日の朝は家にいて、『おひさま』を見ることができてしまう。見たら仕方なく、まとめ記事を書いてしまう。それが習慣だから。
「電車に乗っていて書けなかった」とか「ワンセグの電波が入らずに見れなかった」とか、そういう正当な理由でまとめ記事をやめたい。そのためにも、本日、資料作りに精進する所存。
なお、NHKオンデマンドで見直すという選択肢は全くない。受信料以上の対価を支払ってまで見る価値は無いドラマだと認識している。
そんなわけで、関係各位におかれましては、どうぞご理解下さい。