NHK『カーネーション』第88回

2011年1月に書かれたという「私とAL-Mail-出会いと別れ」(明間民央)を読んで、懐かしく思うと同時にしんみりしてしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第88回目の放送を見ましたよ。

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第16週「揺れる心」

糸子(尾野真千子)は三浦(近藤正臣)に呼び出され、北村(ほっしゃん。)に手を貸して欲しいと頼まれた。

北村は計画を説明し始めた。
今の日本では洋服は全てオーダーメイドである。しかし、それは旧来の呉服屋と同じ商売で古臭い。客の多様な好みに合わせるため、多くの材料の在庫を持たなければならず無駄も多い。
北村は、これからの時代は既製服の時代だと力説した。アメリカではすでに一般的になっており、すぐに日本も同じ状況になるだろうと予想される。しかも、無駄が出ない分、効率よく儲けることができるのだという。

ただし、北村の説明は付け焼刃だった。具体的な計画については組合長の三浦が説明した。心斎橋のはずれに、小さな店と工場をすでに準備したという。あとは商品さえ揃えば開店できるという。そこで、糸子には商品づくりを担当して欲しいというのだ。

糸子が自分の店で忙しいことはわかっている。そこで、糸子は服のデザインと型作りだけで良いこととする。工場には別途監督を立てるので、実際の縫製作業についてはその者に任せるという計画だった。それだけの手間で、糸子の取り分は売上の1割だという。
悪い話ではなかったが、糸子はどうも気が進まなかった。返事を保留して帰った。

糸子は、既製服商売が自分のやりたい仕事と真逆であることが気に入らなかった。糸子は一人ひとりを飾り立てる洋服を作りたい。それなのに、既製服はどこの誰が着るかもわからず、製品に情が無いと思うのだ。

けれども、昌子(玄覺悠子)と松田(六角精児)は北村の計画に大いに賛成した。デザインだけで売上の1割という破格の条件は、オハラ洋装店にとって願ってもないことだった。八重子(田丸麻紀)のパーマ機購入や美容室の改装費、奈津(栗山千明)の借金の連帯保証人など、糸子が大盤振る舞いをしてしまったことが店の経営に少なからず影響を与えていたのだ。
しかし、そこまで言われても、糸子はまだ乗り気になれなかった。

ところで最近、糸子は娘たち(野田琴乃二宮星、杉本湖凛)を習い事に通わせている。ピアノや習字、絵に日本舞踊など、1日の休みもなく習い事をさせている。手の付けられない娘たちを家から追いだそうという魂胆なのである。おかげで、店には平穏が戻った。

しかし、ある時を境に糸子はその作戦を後悔した。
ピアノ教室の帰り道、娘たちは楽器店で素敵なピアノが売られているのを見た。それをきっかけに、ピアノが欲しくてたまらなくなったのだ。家に帰ってくるやいなや、3人で声を合わせてピアノをねだった。常に糸子について歩いてピアノをせがむ。習い事をさせたせいで、かえって娘たちがやかましくなる結果となった。

松田と昌子の説得や、ピアノ購入資金などの理由から、糸子は既製服店を手伝うことを決めた。組合事務所に出かけ、今後の計画について話し合いをすることになった。

2年ぶりに組合事務所に来ることになった糸子はビクビクしていた。周防(綾野剛)に会うと自分の恋心に歯止めが効かなくなることを自覚しているからだ。周防は三浦のカバン持ちをしていた。だから糸子は、三浦や組合と距離を置いていたのだ。
しかし、それは糸子の杞憂だった。2年の間に周防はどこかに職を見つけたようだ。組合の周囲に周防の姿は見えなかった。

周防がいないことがわかって、糸子は気が大きくなった。仕事のパートナーとなる北村とは遠慮なく言いたいことを何でも言った。糸子は北村のことを「じゃがいも」、木村は糸子のことを「さといも」と言って口論を始めるのだった。

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娘たちの「ピアノ欲しい、ピアノ買うて」の三重唱がツボにはまりました。ドラマの演出として、ちょっとしたミュージカルのような、口やかましい合唱のようになっていました。メロディアスで面白かった。

その他、婦人雑誌等で「ディオール」というのが評判になっているようでした。ディオールっつーのは僕もよー知りませんが、ファッションブランドですよね?終戦直後に急成長したブランドだという認識で合ってますか?

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