NHK『純と愛』第13回

最初に気づいた人が誰なのかは知らないが、夏菜カリメロに似ているという指摘を見て首肯した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』の第13回めの放送を見ましたよ。

夏菜(左)とカリメロ(右)


* * *

第3週「しんじるこころ」
様々なトラブルが重なって心細くなった純(夏菜)は、思わず愛(風間俊介)の背中にすがりついて泣いた。すると、妙なことに心が落ち着いていった。
その不思議な感覚に、交際の予感を感じるのだった。

しかし、そう思った瞬間、純は愛に突き飛ばされた。愛自身も、どうしてそうしてしまったのか自分でもわからずに戸惑っている様子だった。愛は謝りながらも、慌てて走り去るのだった。純はあっけにとられながらも、愛は自分のことを嫌ったのだと思うのだった。

翌日、純は外国人宿泊客(ベン・スレター)に接客した。彼は英語で何かを訴えているようであったが、純には理解できなかった。そこで、コンシェルジュの水野(城田優)に応対を手伝ってもらった。前夜、純と水野は恋愛関係でひと悶着あったが、ふたりはそれを水に流していた。

外国人宿泊客が言うには、明後日は娘の誕生日だという。観光後、ホテルに戻ったところでサプライズパーティーを行いたいというのだ。そのために、娘が欲しがっているケーキと日本の珍しい楽器を準備したいという。ひと通り話を聞き、まずは水野がコンシェルジュとして下調べをすることになった。

純も自分が担当した客だからといって責任を感じ、仕事帰りにふたりでケーキ屋に出かけた。外国人客が指定したその店はガイドブックでも大きく取り上げられる有名人気店で、純たちが出かけた頃にはほぼ全てのケーキが売り切れていた。しかも、どのような事情があっても予約販売は受け付けていないという。サプライズ誕生会のためには、当日並んで買う必要のあることがわかった。

偵察が終わると、ふたりは食事に出かけた。
その場で水野は純の手を握り、純と交際したいと再び口説きにかかった。水野は自分には上昇志向があると言う。純が社長になることを目指していることについて、自分と目標が同じなのだという。ふたりは互いに良き理解者でいることができ、ふさわしいパートナーになれるというのが水野の口説き文句だった。
純も水野に真正面から見つめられると、彼の端正な顔立ちにうっとりと見とれてしまうのだった。しかし、その気になった途端、愛の言葉が思い出された。愛は、水野は純の体だけが目当てだと言っていた。愛の言葉を完全に信じたわけではないが、それが気になるのも事実だ。

純は、自分は恋愛に奥手であり、もう少し考える時間が欲しいと言って、その場での返事を避けた。

話題を変えるために、純は水野と同級生だったという愛のことについて聞いてみた。水野によれば、高校時代の愛は成績優秀で運動神経も抜群だったという。水野に、愛のことが好きなのかと聞かれるが、純は強く否定した。

家に帰ると、実家の母(森下愛子)から電話がかかってきた。
兄・正(速水もこみち)が那覇の恋人を妊娠させてしまった件だ。正はもう手を切りたいと思っているのだが、相手は子どもを産むといって譲らないという。年の近い純ならば話も合うだろうし、純が相手の女性に会って説得して欲しいと言うのだ。
母は、明後日が純の休日であることを知っていた。相手の住んでいる那覇なら日帰りも可能であるから、現地で説得して欲しいと勝手に予定を立てた。航空チケットも手配すると言っている。
そのような面倒事に巻き込まれたくない純は断って電話を切った。

翌日、水野と純は例の外国人客に事情を説明した。ケーキを購入するためには客が自ら店に並ぶ必要があるが、それでは観光ができなくなるし、娘へのサプライズにもならない。客はひどくがっかりしてしまった。
その様子を見た純は、彼のことが放っておけなくなった。自分は当日休暇なので、客に代わって店に並ぶと約束した。それを聞いて、外国人客はとても喜んだ。純も、客が笑顔になってくれたことで有頂天になった。

ただし、そのことは桐野(吉田羊)に強くたしなめられた。純にとっては自分の休日を使ったプライベートな援助かもしれないが、客からすればホテルが正式に受け付けたサービスに思える。そもそもホテルではそのようなサービスは提供していないし、万が一約束の守れなかった時にホテルの信用に傷がつく。今すぐに断ってこいというのが桐野の命令だった。
しかし、純は反抗した。自分は桐野のような冷たいサービスや生き方はしたくないと言って、絶対に実行するといって聞かなかった。

純はホテルの中で愛に出会った。しかし、愛は純を見るなり脱兎のごとく逃げ出した。
やっと追いつき、純は自分のことが嫌いになったのかと訪ねた。愛は嫌いになったわけではないと否定した。しかし、自分とは関わらないほうが良いのだと言うばかりだった。

その時、謎の少女(岡本玲)がふたりの前に現れた。彼女は愛を探しており、やっと愛を見つけたのだった。

* * *

今日の黒木華は、水野をハートの目で見つめるというワンシーンにのみ登場。その様子を純が見ており、自分が水野の容姿に憧れるのと同じように、千香も水野に惚れているのだと改めて理解するというシーン。
俺も黒木華にあんなふうにハートで見つめられたい。

翌日には純の休日がやって来ます。外国人宿泊客のためにケーキを買いに行く約束をしましたが、その日は実家の母から那覇に行って欲しいと頼まれている日でもあるわけです。ダブルブッキングでトラブルになるというのが今後の展開のようですね。

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