今朝目覚めてベッドの中でスマホを開いてみると、宮尾すすむと日本の社長の「二枚でどうだ!」をYouTubeで見たままの画面で止まっており、昨夜の自分がいったい何を思いながら眠りに落ちたんだろうかと考えるとションボリした気分になる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第22回めの放送を見ましたよ。
アキ(能年玲奈)の人気はむさ苦しい男たちばかりでなく、家族連れにまで広がった。横浜から来たという8歳の少女は、アキに憧れて将来は自分も海女になりたいのだという。
その純粋な少女を見ていると、アキは客を騙していることに耐え切れなくなった。安部(片桐はいり)が獲ったウニを海中で手渡してもらい、自分が収穫したように装っていることを観光客らの前でばらしてしまった。称えられるべきは自分ではなく、安部であるという思いもあった。
控えめな性格の安部は何も言わなかったが、弥生(渡辺えり)や美寿々(美保純)はアキを注意した。加担している安部が悪者だと取られかねず、彼女の立場がなくなってしまうからだ。
アキは、客に正直に言うべきか黙っているべきか悩み、ユイ(橋本愛)に相談した。ユイの意見は、自分に与えられた役割を理解し、黙っているべきだというものだった。客は若くてかわいいアキにウニを獲ってもらうことを楽しみにしている。その期待に応えることが大事だというのだ。ユイもミス北鉄として、客に愛想を振りまいている。笑顔を振りまいて写真撮影や握手に応じることは決して楽しいことではない。しかし、それが自分に望まれている役割だと思えば、それを演じるのが当然だと言うのだ。
一方でアキは、自分にはそこまでする資質や覚悟がないと自覚した。けれども、プロ意識に裏打ちされたユイのことを立派だと思い、ますます彼女に憧れるのだった。
アキは、人々に愛されるアイドルとはどういうものかわからなくなった。そこで、喫茶リアスで店番をする春子(小泉今日子)の所へ行き、春子の思うアイドル像について訪ねてみた。若い春子が憧れていたアイドルや、春子自信がアイドルになりたいと思ったことがあるかなどと、矢継早に質問をした。
突然の質問に春子は戸惑った。そして、アキと話しているうちに機嫌が悪くなってきた。アキに、聖子ちゃんカットをしていた昔の春子の写真を見せて欲しいとせがまれると、ついに春子は感情を爆発させた。海女に行き詰まったらアイドルに興味をもつとは情けない、アキのような「ブス」がアイドルになれるはずがないと言って、癇癪を起こしてオシボリを投げつけた。
アキは母親にブスと言われたことがショックだった。半べそをかいてリアスを飛び出した。一方で、気持ちが落ち着いてくると、春子が突然動揺し、機嫌を損ねた理由を考え始めた。確かに、以前から家電製品のちょっとした不具合などで理不尽に癇癪を起こすことがしばしばあった。しかし、今日の様子はこれまでに見たこともないようなものだった。春子の過去に何か秘密がありそうだと直感した。
そこでアキは、春子の同級生であった安部に、中学校の卒業アルバムを見せてもらうことにした。自分の娘をブスだといい、過去を隠したがる春子なのだから、アキは少女時代の春子もよほど人には見られたくない容姿だったに違いないと思った。しかし、卒業アルバムの春子(有村架純)はユイにも引けをとらないほどの美少女だった。アキはわけがわからなくなった。
アキは、春子に昔の写真を見たいと言ったら「ブス」と罵られたことを安部に話した。その瞬間、安部は大慌てで卒業アルバムを閉じてしまった。その様子を見て、街の人々は春子の過去に何かがあると直感した。春子が隠しておきたい秘密だ。しかし、それ以上安部から聞き出すことはできなかった。
隠されれば隠されるほど知りたくなるものだ。アキは夜中に昔の春子の部屋に侵入した。するとそれを察知して追ってきた春子に声をかけられた。
憧れのアイドルについて聞かれた春子(小泉今日子)は、オーバーなくらい挙動不審になり、自分からはしゃべらなくなりました。松田聖子に憧れていたのかと聞かれると、それに話を合わせようとしました。
それはまるで、松田聖子以外に本命の憧れアイドルがいるかのようでした。それをカモフラージュするために松田聖子にあこがれているフリをしていたのではないかと思えるほどです。
・・・本命は「アイドル・小泉今日子」だったのではないかと予感させるほどです。劇中のアキ(能年玲奈)に負けないほど、春子の過去が気になります。
春子の中学校の卒業アルバムには1982年度卒業生のものだと書いてあります。1982年度といえば、アイドル・小泉今日子のデビューの年です。安部(片桐はいり)は生徒の個人写真以外のページを見せようとしませんでした。卒業アルバムにたたいてい体育大会や修学旅行など、学校行事のスナップ写真も含まれるものです。
もしかしたら、学園祭のスナップ写真があるのではないかと予想しています。そして、そこにはステージで小泉今日子の真似をして歌う春子(有村架純)の写真があり、それこそが春子の隠したい過去なのではないかと予想する次第であります。
その他、安部が今シーズンで海女を引退することが発表されました。栃木の百貨店に常設の郷土料理コーナーが設けられる事になり、安部はそこの売り子として長期滞在することになったそうです。元々漁協組合の職員であった彼女は、人出が足りない時にのみ海女を手伝うという位置づけだったそうです。今回、栃木に行くのは安部の将来の生活と北三陸の売り込みの一挙両得を狙った駅長・大向(杉本哲太)の差し金だそうです。安部の元夫である大向が、彼女のためを思って話をまとめたそうです。詳しい事情はわかりませんが。
あと、海女漁最終日(9月最終日)には年に一度だけ沖に船を出して素潜りをする「本気獲り」というイベントがあるそうですが、その説明はおいおい。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
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