NHK『あまちゃん』第31回

昨日まめぶ汁作りに挑戦し、味がしみ込むとなかなか美味しく食べることができたのだが、小麦粉のこね方をよく知らなかったので肝心のまめぶは少々失敗したことを認めざるをえない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第31回めの放送を見ましたよ。

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第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」

アキ(能年玲奈)がウニ丼を売った相手は、死んだはずの祖父・忠兵衛(蟹江敬三)にそっくりだった。その男が袖が浜に向かったので、アキは車内販売を放り出して後をつけた。

家では春子(小泉今日子)が夏(宮本信子)を問い詰めていた。夏は急にお洒落をするようになり、ひと目もはばからず漁協長・長内(でんでん)と親しげに話をしている姿が目撃されている。老人同士が恋中になってしまったのではないかと疑っているのだ。

そこへ忠兵衛が家に帰ってきた。会うなりふたりは熱く抱き合った。死んだと思っていた忠兵衛は生きていたのだ。忠兵衛は春子にも気さくに抱きついた。アキと春子は混乱した。

夏によれば、忠兵衛が死んだというのはアキと春子が勝手に勘違いしたことだという。夏自身は死んだなどと一言も言っていない。忠兵衛は1年のうち350日を遠洋の船で過ごす。そこでいつ死んでしまうかもわからない。だから、死んだものと思って送り出し、仏壇に写真を飾るのが漁師の妻の宿命だと説明した。

忠兵衛が帰ってきたという噂を聞きつけて、親しい人々が集まってきた。その日はスナック梨明日を臨時休業にし、酒を飲み交わしながら忠兵衛の慰労会となった。夏が長内と話していたのは、漁船の帰港に関する情報がいち早く漁協に伝えられるからだ。忠兵衛の帰りが近くなったことで、夏は自分を飾り立てたくなった。それでお洒落をしては長内に動向を聞きに行っていたのが真相だ。ウキウキして長内と話しているため、傍から見ればふたりがデキているように見えてしまったのだ。

明るく豪快な忠兵衛はみんなの人気者だった。北三陸高校潜水土木科出身の忠兵衛は、孫のアキが同じ学科に通っていると聞いて大いに喜んだ。集まった人々は大いに盛り上がった。

そんな中、春子だけは苛立ったままだった。自分だけが騙されていたことに納得がいかないのだ。元々年に10日しか家におらず、18歳の時に家出したまま会っていなかったとはいえ、実の父親が死んだと思えば悲しかった。故郷を捨てたとはいえ、毎年母の日や父の日が近づくと実家のことを思い出して辛くなるほどだった。そんな自分の思いが、街の人々の心ない嘘で踏みにじられたと訴えた。

そんな春子を落ち着かせたのは長内の一言だった。実際には死んでいたのではなく、生きていたのだから良かったじゃないか。そう言われると春子は納得した。改めて両親に向きあおうとすると、いつの間にかふたりは姿を消していた。仲の良いふたりは、うるさい家を出て、手をつないで港を散歩していた。

また、アキとユイ(橋本愛)を2階の隠し部屋へ案内した。そこには25年前のアイドルグッズが大量に飾られている。ユイはそれらの珍しい品々を見て大興奮し、珍しくはしゃいだ。その日は泊まっていくことになった。

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いやぁ、忠兵衛(蟹江敬三)は豪快な好人物で見ていて楽しくなります。
一方、さり気ない様子の長内(でんでん)がポツリと言う一言がジーンと来ます。
朴訥としていて、人々からも半ばバカにされている琥珀堀・小田(塩見三省)はほとんどしゃべらないのだけれど、画面に写っているだけでなんだか暖かい気持ちになります。
このジジイ3人衆、いいなぁ、本当に。

今日の放送はジジイ3人が良かった。なんか良かった。すごく良かった。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)
『あまちゃん』 つづく

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