NHK『マッサン』第3回

中学生の時のあだ名は再び「まっちゃん」に戻った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の第3回めの放送を見ましたよ。

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第1週『鬼の目にも涙』

家族の夕食の時間となった。しかし、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)の食事だけが準備されていなかった。母・早苗(泉ピン子)は、エリーは家族ではないのだから女中と一緒に後で食べろというのだ。
政春(玉山鉄二)は怒り、自分も食事を摂らずに席を立った。

エリーは、故郷スコットランドで自分の母・ローズマリー(インゲ・ムラタ)に結婚を反対されたことを思い出した。エリーが日本へ行くと、外国人だということで差別やいじめを受けると言うのだ。文化や習慣が異なり、エリーがどんなに努力したところで日本人にはなれないと諭されたのだ。

しかし、そんなことで挫けるエリーではなかった。たとえ国籍が違っても、人と人は分かり合えると信じていた。愛する政春を助けるため、何としてでも彼の妻として認めてもらうよう頑張った。誰よりも早く店の前の掃き掃除を行ったり、たわしで鍋の焦げを擦るなど、人一倍努力した。

組合の視察旅行へ行っていた政春の父・政志(前田吟)が帰宅した。彼はほとんど日本酒造りにしか興味がなく、エリーに会っても特に何も言わなかった。早苗から相談を受けても適当に聞き流し、日本酒用の米を作っている田んぼに出かけてしまった。

政春は幼い頃から、日本酒造りに生活の全てを注ぎ込む父の背中を見て育った。灘や伏見に負けない酒を作ろうと、地元の人々と協力して工夫に工夫を重ねていた。その姿に憧れ、政春も何か新しいことに挑戦したいと思うようになったのだ。その結果、政春は日本で始めてのウィスキー造りを自分の目標と定めることになったのである。

政春の祖父の法事の日を迎えた。
今日は親戚一同が集まる。母・早苗にエリーのことを認めさせるため、周囲の人々を自分の味方に付けるというのが政春の目論見である。特に、和尚は長老と目されており、早苗も彼には頭が上がらない。和尚を真っ先に取り込むことがキモだと政春は考えていた。

エリーは和服に着替え、政春から日本風の作法の手ほどきを受けた。それはどれも難しいものばかりであったが、愛する政春と一緒に頑張ることはエリーにとって幸せなことであった。

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強大な敵である母・早苗(泉ピン子)にエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を認めさせるという、オーソドックスな嫁姑構造で話が進んでいる。

政春(玉山鉄二)は、母に認めてもらうよう自分が努力するからエリーは何も心配しなくてよいなどと調子のいいことを言っているが、実際には何もしていない。法事で親戚を味方に付けるなどと、のんびりしたことを言っている。
3年ぶりに再会した父・政志(前田吟)に対しても、結婚のことは一切話さず、話題は酒造りのことだけだった。全く頼りない。
(父との会話については、そもそも父が酒造り以外に興味が無い人間だと知っていたので、あえて話題にしなかったという設定なのかもしれないが)

政春がほとんど何もしないのを恨んだりせず、エリーは健気にも自主的に家の手伝いを行っている。どんなに虐げられても、政春を助けたい一心で挫けないのだ。
いや、まぁ、典型的な嫁姑ドラマだし、へこたれない嫁というファンタジーだからそれで良いっちゃ良いんだけれど、どうもなんだか都合の良すぎる女なわけで、興ざめしないでもない、正直なところ。

そして、政春の姉・千加子(西田尚美)の言葉によれば、早苗は旧家の嫁になる苦労をよく知っており、今後一生にわたってそのような苦労をエリーにさせないためにも、早々に結婚を諦めるよう仕向けている、ということがほのめかされた。
あまりにも定番な嫁姑構造で、ますます興ざめしないでもない。今週のサブタイトルも「鬼の目にも涙」だしなぁ。早苗の態度がすっかり変わるのが見え隠れしてるじゃないか。

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