昨日のマクラで「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」などと書いてしまったせいで、「これってもちろんワタシのことよね?」といった問い合わせが殺到したとかしないとかの噂があり、まるで落語の『三枚起請』みたいな状況になったとかならなかったとか漏れ伝わってくるし、鴉が皆殺しにされたのかされなかったのかわからないわけだが、唯一はっきりしている事実は今朝も思いっきり朝寝坊してしまったということである当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第9回めの放送を見ましたよ。
あさ(波瑠)は祖父・忠政(林与一)に手紙の書き方を習い、新次郎(玉木宏)に手紙を書いた。誰かに手紙を書くのは初めてのことであるし、習字もサボってきたのでなかなか上手に書き上げることができなかった。けれども、下手くそなりになんとか書き上げた。
あさが新次郎に手紙を書いた理由は、姉・はつ(宮﨑あおい)のことが心配だったからだ。
はつの許嫁である惣兵衛(柄本佑)がどんな人物かわからないので、はつが幸せな結婚生活を送れるかどうか不安である。そこで、新次郎に惣兵衛のことを尋ねたいと思ったのだ。どちらも大坂の大きな両替商であるし、新次郎は彼のことをよく知っていると思った。そこで、惣兵衛の人となりを知らせて欲しいと依頼した。
そこには、新次郎への親愛の情は一切書かず、もっぱら姉・はつのために手紙を書いた。
父・栄達(辰巳琢郎)が新次郎の家へ手紙を出すついでに、あさは自分の手紙も一緒に送ってもらった。
しかし、2ヶ月経っても新次郎からの返事は来なかった。また、これまで季節の変わり目ごとに京都へ遊びに来ていた新次郎本人もパッタリと姿を見せなくなった。
結婚が1ヶ月後に迫っているにもかかわらず音信不通になったことで、あさは気をもんだ。自分の字が汚くて文意が伝わらなかったのか、それとも失礼な内容のため新次郎に嫌われてしまったのではないかと心配をした。
そんなある日、1通の手紙があさに届いた。
待ちに待った新次郎からの返事かと期待して受け取ったが、それは外国から送られてきたものだった。それは4年前に大坂で出会って無礼な振る舞いをされた武士・五代(ディーン・フジオカ)からのものだった。
五代の手紙によれば、彼はイギリスのロンドンにいるという。
外国で見聞を広めた彼から見ると、日本はとてもちっぽけな国なのだという。ロンドンでは日本では考えられないくらい、女性が自由で活動的だという。ある時、彼は自転車に乗って颯爽と走っていく女性を見かけたという。その活発な姿からあさを思い出したのだという。それで手紙を書いたと書かれており、彼がスケッチした自転車と女性の絵が同封されていた。
あさは、五代からの手紙に感激した。
とても細い筆(羽ペン)で字が書かれていたり、宛先や差出人欄に書かれている外国の文字、五代の肖像写真などどれも日本ではほとんど見たことのないものだった。
ところが、母・梨江(寺島しのぶ)はその手紙を見つけるやいなや、取り上げて破ってしまった。嫁入り直前の娘が、よその男から手紙を受け取ったなど外聞が悪いというのだ。
あさは貴重な手紙を取り上げられたことに少々がっかりしたが、そんなことはすぐに忘れてしまった。
あくまで、あさの心は新次郎に向いているからだ。
新次郎(玉木宏)があさ(波瑠)に返事をよこさない理由は、今日の放送ではよくわかりませんでした。
彼の兄・正太郎(木内義一)が肺の病で床に伏せており、新次郎がよく看病しています。
しかし、新次郎は必ずしも付きっきりというわけではなく、うまく暇を見つけては華道の稽古に出かけていたりしているようです。多少なりとも手紙を書く時間くらいはありそうです。
何か意図的に返事を書いていないようなのですが、その理由は今の時点ではわかりません。